HDD部をチェック
最後に、本システムの特徴でもあるHDD部の冷却装置です。HDDはもともと回転音を出すパーツですが、番組録画を行う際などには、とくに頻繁なアクセスが起きます。これが「カリカリ」という騒音になるわけです。従来、HDDはもともと回転音の騒音を押さえるためには、PC本体への取りつけを工夫したり、吸音材で包むなどの処理がとられました。しかし、吸音材で包むと熱がこもってしまい、かえってディスクの寿命が縮んでしまいます。
HDDは吸音用のスポンジ、ケースに包まれる |
そこで本水冷システムでは、HDDを冷却水で冷やした上で吸音材で冷やすという仕組みを採用しています。
HDDはしっかりと冷やすと寿命が2割以上伸びるとされていますので、大切な番組が録画しておいても、余裕を持つことが可能です。
HDDに接するジャケット。これと吸音材で冷却と静音性を両立させる |
本水冷システムのコストは、20,000~30,000円相当。リビングの静寂性のコストにふさわしいかどうかは、いろいろな判断があるでしょう。しかし、静音性に向けた努力として評価できるもの。他社も静音性を競ってところです。
なお、この水冷システムを搭載した VALUESTAR VW790/KG については、次回の記事でレポートしたいと思います。
2007年秋冬モデル:NEC、SOTEC
関連サイト
●NEC:VALUESTAR121ware > 製品情報 > デスクトップ
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