HDC-7の内部はPCだが、独自の工夫がたくさん(クリックすると画像が拡大) |
内部にも振動防止の工夫
音響機器の大敵は、機器が発するノイズ。とくに、高性能なデジタル機器では振動によるノイズが避けられません。HDC-7の内部を見ると、「ノイズ発生源」である光学ドライブやCPUファンに防振材やテープなどが貼られていることがわかります(拡大画像の黄色で囲んだ部分。サンプル製品のものであり、実際の製品と異なる場合があります)。電源アダプタの部分も、受け皿が設けられています(拡大画像の緑色で囲んだ部分、同)。
このように、HDC-7は、音響メーカーとしてのノウハウに基づいたつくり込みが施されています。このため、騒音レベルはDVD再生時でも25dB程度。筆者が使った実感でも、DVD再生ボタンをクリックした直後は排気口が音を立てるものの、すぐにファンの回転数が落ち、静寂さを取り戻しました。
高性能サウンドカードを搭載
HDC-7の「目玉」は、高性能な専用サウンドカードを採用していること。同社のフラッグシップ製品「SE-150PCI」をカスタマイズしたもので、量子化ビット数24bit、サンプリング周波数96kHzでの出力に対応、同軸・光のデジタル出力、7.1ch対応アナログ出力、ノイズ除去回路「VLSC(Vector Linear Shaping Circuitry)」なども備えています(姉妹品の「SE-90PCI」については、サウンドカードでPCの音質を良くしよう へ)。このほか、ドルビーヘッドホンにも対応、FMチューナーを内蔵するなど、音楽ファンにも満足できるものです。もちろん、TV機能も持っており、アナログ地上波にダブルチューナーで対応します(地上デジタル放送には未対応)。
PCとしてのスペックですが、デュアルコアのPentium D(2.80GHz)を搭載しています。HDDもDVDレコーダー並みの400GB、メモリ1GBと、各種メディアを楽しむには十分な性能です。オンキヨーは、Intel社との密接な協力関係の下、製品開発を進めていくそうです。次回製品では、CPUへのCore2 Duoの採用、高性能ビデオカードの搭載が期待されます。
<HDC-7の仕様>
製品名 | HDC-7 |
価格 | 250,000円前後(モニタ別売り) | CPU | Pentium D 920(デュアルコア2.80GHz) |
メモリ | 1GB(DDR2 533) |
HDD | 400GB(SATA) |
光学ドライブ | DVD±RW DL対応 |
グラフィックス | Intel 945G Express |
TV機能 | アナログ放送・ダブルチューナー |
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