自分を見つめなおしたくなったら「絵本」をめくってみましょう
仕事に、恋に、友情にいつもがんばっているあなた、最近じっくり自分と向き合っていますか? 「目の前のことに追われて夢中で生きてきたけど、このままでいいのかな?」。たとえば、ふとこんな思いが頭をよぎった時には、少し立ち止まって自分の軌跡を振り返ってみるとよいのかもしれません。絵本には一行一行に印象的なメッセージが込められ、何かを深く考えさせてくれます。そして優れた絵本はいつの時代、どの年代で読んでも、そのときの自分に合った新しい発見と共感をもたらしてくれます。
特に毎日がんばっているアラサー女性には、時折絵本をめくりながら、自分と向き合う時間をもつことをぜひお勧めしたいです。
なぜなら30代の女性たちは普段、絵本から最も遠い場所(ビジネスの第一線、大人だけの人間関係、最新の情報やテクノロジーの中など)に身を置くことが多いもの。だからこそ、絵本をめくる時間、絵本の中の一行が人生の見方を変える、意外な気づきになることがあるからです。
私がアラサー女性に『ちいさなあなたへ』を勧める理由
今回、私がそんなアラサー女性にお勧めしたい絵本は、アメリカの児童書作家 アリスン・マギーの『ちいさなあなたへ』(主婦の友社)です。これは、娘の成長をあたたかいまなざしで見つめる母の気持ちを描いた絵本です。アメリカで出版されるや否やAMAZONの児童書分野でハリーポッターを押しのけて1位を獲得。日本では翌2008年に翻訳本が出版され、今でも「母親たちを号泣させる本」として根強い人気があります。
私がアラサー女性にこの絵本をお勧めすると、お子さんのいない方には「こういった母親向けの本はちょっと…」と言われることがあります。でも私は、「いえいえ、きっと泣けますよ」とお伝えしています。なぜなら、この絵本は「母親から巣立っていく娘」の側の視点として共感できる本だからです。
絵本で泣けるのは、懸命に生きている自分を抱きしめたくなるから
この絵本に登場する娘は、赤ちゃんからこどもになり、親から自立して、そしてさらに大人の女性へと成長していきます。それぞれの年代を自分の力で懸命に生き、ときに闇に迷い込んだり、傷ついたりしながらも、この世界で生きていることを体いっぱいに体験していきます。母親に育てられた子が母親から巣立ち、大人になって生きていく――。私はこの物語の娘の成長に、迷いながらも懸命に生きてきた自分、今でも迷いながら懸命に生きている自分を重ねながら読んでみると、たくさんの発見があるように思っています。
ちなみに、私も今回この記事のためにこの絵本を何度も読み返しては泣き、目が腫れてしまいました! 私には子どもがいるのですが、この本にはいつも「母親としての視点」より「娘としての視点」で共感し、感動しています。自信を失ったり自分を嫌いになることがあっても、あきらめずに生きてきた自分を抱きしめたくなるのです。
自分の軌跡をあたたかく見つめ直してみたい方は、ぜひこの絵本を手に取ってみませんか?
■DATA
「ちいさなあなたへ」
著者:アリスン・マギー
出版社:主婦の友社
Amazonページから購入が可能です
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