ねんきんネットでできることは?利用の仕方は?
ねんきんネットは、メールアドレスと基礎年金番号を持っている人(昭和61年4月に原則60歳以上は除く)がアクセスキーを使って登録すると、自分の年金加入記録、年金見込み額、振込み通知書等の確認や発行申請等を24時間パソコンやスマホでできる便利なサービスです。ねんきんネットを使うためのアクセスキーは、誕生月に送付されるねんきん定期便にも載っていますし、年金事務所へ相談に行くと即日出してもらえます。日本年金機構HP でも郵送5日ほどかかりますが、アクセスキーを取得することができます。
ねんきんネットのサービスは以下の図のようにタブを選びます。サービス内容についてそれぞれ確認してみましょう。
1.年金記録の確認
ねんきんネットでは、国民年金・厚生年金・共済年金の加入記録(納付状況、加入月数)など、勤務先などを確認できます。自分の記憶と異なっていた場合は年金事務所や年金センターへ調査をお願いできます。2.年金見込み額試算
年金をもらっていない人(主に60歳以下)のねんきんネットで表示される年金額には、年金版家族手当である加給年金や振替加算は含まれません。60歳以降、年金請求手続きし、配偶者・家族情報が登録されてからでないと、年金額には反映されないのです。年金をもらいながら厚生年金に入って働いている場合も、自分で給与を入力し、在職老齢年金(給与に応じて一部支給を止められる年金)がどのくらいか計算できます。
3.持ち主不明記録検索
持ち主不明記録とは「未統合の年金記録」のことで、心当たりのある人に探してもらい「記録統合」につなげようというものです。本人の記録だけでなく、死亡者や依頼を受けた他の人の記録でも名前、生年月日、性別がわかれば探すことができます。記録があった場合印刷し、相談者の身分証明や委任状(本人以外の記録の場合)、記録主の年金手帳等(あれば)を持って、年金事務所へ相談に行くこともできます。
4.電子版「年金定期便」「被保険者記録照会回答票」の出力
「年金定期便」と「被保険者記録照会回答票」を確認し、PDFファイルで取得することができます。5.「年金振込み通知書」等の確認・再交付依頼
ねんきんネットで確認できる主な通知書は、年金をもらっている人は毎年6月に届く「年金振込み通知書」、過去にさかのぼって年金額が変更になった通知の「年金額支払い通知書」、年金額が変更された場合の「支給額変更通知書」、物価等の変動に応じて年金額が改定されたときの「年金額改定通知書」、毎年1月に送られる「公的年金の源泉徴収票」です。ねんきんネット上で再交付を依頼できるのが、「年金振込み通知書」「支給額変更通知書」
「公的年金の源泉徴収票」「年金額改定通知書」の他「社会保険料控除証明書」です。
6.追納・後納等可能月数と金額の確認
年金保険料免除期間や学生特例納付期間があるかどうかを確認でき、そのうち、年金保険料納付可能な期間と金額を確認できます。ねんきんネットの情報更新は誕生月の2カ月前に年1回!
ねんきんネットの情報更新は、年に1回その人の誕生月の2ヶ月前に行うこととなっています。そのため、厚生年金に加入中の4月生まれの人は、2月にならないと厚生年金1年分増額された年金額は反映されません。一方、年金事務所のデータは、基本的に毎月情報更新を行っています。より新しい情報を反映したデータが欲しければ、やはり年金事務所で見込み額等を出してもらいましょう。
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