「ねんきんネット」利用していますか?

「ねんきん定期便」と同じ内容をインターネットでも照会できるサービスとして、2011年2月にスタートした日本年金機構「ねんきんネット」。皆さん利用されているでしょうか?徐々にではありますが利用者は確実に増えているようです。

ねんきんネットはパソコンのほかスマートフォンでも利用可能

ねんきんネットはパソコンのほかスマートフォンでも利用可能



国としても、手間やコストがかかる「ねんきん定期便」をできるだけ簡素化し、今後は、情報提供を「ねんきんネット」を中心に行っていこうと考えているようです。

ねんきん定期便は毎年1回しか送られてきませんが、ねんきんネットについては、加入記録が1カ月ごとに更新され、いつでも最新情報が手に入れられることができます。

このねんきんネット、スタートから4年半が経ち、使い勝手の向上とともに機能の追加を行っています。使い方や新たな機能について見ていきたいと思います。

ねんきんネットを利用するには、まずID・パスワードの発行手続きを

まず、ねんきんネットを利用するにあたり、「ID・パスワードの発行」が必要となります。皆さんの手元に送られているねんきん定期便の中にねんきんネットのアクセスキーが記載されています。これがあれば、申し込みからID・パスワードの発行まで一気に手続きできます。

ねんきん定期便内の、ねんきんネットアクセスキーが書いている欄んきん定期便内の、ねんきんネットアクセスキーが書いている欄

ねんきん定期便内の、ねんきんネットアクセスキーが書いている欄



申し込みをすると、直ぐに登録したメールアドレスにID・パスワードが送られてきます。ちなみに、ねんきん定期便に書かれているアクセスキーがないと、手元に届くまで5日ほど掛かるようです。

ねんきんネットを即日で使えるようにするには、以下の情報が必要となります。

・ねんきん定期便に書かれているアクセスキー
・メールアドレス
・基礎年金番号


ねんきんネットで年金見込額や加入履歴を確認

さて、ID・パスワードを取得したら、いよいよねんきんネットの利用が可能となります。これによって、いつでもどこでも最新情報を手にすることができるわけですが、定期的に送られてくる「ねんきん定期便」との違いは何かあるのでしょうか?

最大のウリは、「ネット環境があれば24時間365日いつでも照会が可能」だということでしょう。ねんきん定期便は1年に1回ですが、ねんきんネットは記録が1カ月に1回更新され、最新の情報でシミュレーションできます。

ねんきんネットで照会できる内容を見てみると、

・加入履歴
・年金額の試算

など、ねんきん定期便で送られてくるものと基本的に変わりはありません。

繰り上げ支給・繰り下げ支給のシミュレーションも可

自分の将来の年金見込額については、ねんきん定期便は手計算をすることになります。一方、ねんきんネットではサイト上にある質問項目に入力をしていくことで自動的に年金額を計算してくれます。また、収入の経過をグラフで見れるようになっており、結果を保存しておけます。これはウェブならではのメリットですね。

また、支給開始年齢を繰り上げたり、繰下げたりした場合のシミュレーションも可能です。繰り上げた場合と繰り上げず原則の支給開始年齢で受け取った場合の受取額の比較もできたりと、便利な機能もあります。

シミュレーションについては、自分の今後の職業や収入予定を入力することで将来の受取額を試算します。将来の予定については転職したり、脱サラしたりと、予定が変わることは付き物です。予定が変わると受取額も変わることがありますので、定期的にシミュレーションをされることをお勧めします。

スマホ対応、共済年金の記録照会…ねんきんネットに追加された新機能

ここ最近、ねんきんネットに追加された新たな機能を見てみましょう。

●一部の届出書の作成が可能に
窓口に届出する書類の一部について、「ねんきんネット」で作成が可能になりました。入力した内容に間違いがないかチェックできる機能もついています。実際の届け出はプリントアウトして郵送、持参が必要です。

作成できる届出書としては、
・国民年金保険料 免除、納付猶予申請書
・年金請求書(国民年金、厚生年金保険老齢給付)

等があります。

●スマートフォンに対応
スマホでも「ねんきんネット」の一部の機能が利用できるように。年金記録の照会や年金見込額の照会が可能です。

●共済年金の加入記録も照会可能に
これまでは、公務員が加入する共済年金についての記録は「ねんきんネット」には反映されていませんでした。2015年10月から年金一元化により共済年金が厚生年金に統合されたこともあり、今後は共済年金の加入記録も表示されるように。

さらなる改善、機能強化が望まれるねんきんネット

このように機能の追加、使い勝手の向上は喜ばしいことです。ただ、まだ更なる改善、機能強化が期待される部分もあります。

まず、共済年金の記録が確認できるようになったものの、見込額への反映はまだのようです。これについては取り組み中だと思いますが、早急な反映が求められます。

また、届出書の作成が可能になったとはいえ、実際の届け出は作成したものをプリントアウトし、郵送または窓口に持参しなければなりません。作成できる届出書の種類を増やすことはもちろんのこと、オンラインでの申請、請求ができるようになるとありがたいですね。

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