熟年離婚が頭をよぎったらやっておきたい、お金の対策3つ
人生100年時代となったいま、50代はまだまだ再スタートできる年齢。そう思いつつもこれからのことをあれこれ考えると不安を感じてしまうのが「熟年離婚」です。幸せな再スタートをきるために今からできるお金の対策を3つご紹介します。対策1 熟年離婚の損得を数字で判断
日本の離婚の約9割が、夫婦2人の話し合いで決まる「協議離婚」です。協議離婚は夫婦で離婚についての話し合いをする方法です。他人が入らない話し合いは感情的になりがちです。離婚ビンボーにならないように冷静に離婚後のお金を数字で見える化しましょう。見える化には「キャッシュフロー表」の作成がおススメです。現在から老後までのお金の流れが見えると、離婚前後の生活、老後の暮らしなどの予想ができるので、離婚について客観的に判断できます。対策2 離婚後の収入を安定させる
離婚後の生活安定のために不可欠なことは経済的安定です。結婚期間からフルタイムで働いている、自営業で安定的な収入が見込める、といった場合は収入については安心ですが、もし、短時間のパートタイマーで収入が少ない場合は今後について考える必要があります。フルタイム勤務に転職をする、離婚までに少し時間的な余裕があるのなら資格を取得して転職に役立てることもいいでしょう。離婚後の収入についてリアルに計画しましょう。対策3 資産の状況の見える化
財産分与の対象となる資産の状況をすべて紙に書き出します。この時「見えないお金」について注意しましょう。例えば、財形貯蓄、終身保険、個人年金といった貯蓄性のある商品に積み立ててあるお金などがあります。また、公的年金の年金分割で受け取れる年金額は近くの年金事務所で確認できます。その他に、夫の退職金がありますが、これは婚姻期間のみが財産分与の対象です。夫の退職金全額の半分を当てにする甘い計画はやめましょう。持家がある場合は複数の不動産会社に査定を依頼するといいです。ここで注意するポイントは住宅ローンの残高です。最近は70歳近くまで住宅ローンの支払いが続く場合もあります。売却後の残金を計算をします。
慰謝料はどんな時でも請求できるお金ではありません。不貞行為、生活費を入れない、暴力行為(DV)、モラハラといった有責行為がなければ請求できないのです。目の前にあるお金以外にも、離婚によって受けられる公的補助、社会保障、などについても情報を集め、先の暮らしの見通しをたてることが重要です。
まとめ
離婚に向けた行動のおもなポイントを3つに絞りご紹介しました。離婚が頭をよぎったらまずは深呼吸をして冷静な気持ちを取り戻しましょう。「離婚」が目的になってしまうことのないように、離婚後の暮らしに焦点を合わせて計画を立て、幸せな再スタートをきるために今からできるお金の対策を実践してください。
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