変わり肉系 - ラクダ(キャメル)
ヨーロッパ人が入植時に砂漠地帯の物資輸送手段としてアラブ圏から持ち込んだものが野生化して増え過ぎ、問題になっているラクダ。主に中央部の砂漠地帯のアウトバックに生息しています。オーストラリア国内でもラクダ肉を食べられるのは、主にノーザンテリトリーと西オーストラリア北部地域。最近ではファームで食用に飼育したものも出回っています。その他ではほとんど見かけません。そのラクダ肉ですが、実は個人的に想像よりもおいしかったもののひとつ。肉は赤身で脂肪分が少なくちょっとパサパサしており、独特の臭みも少々感じられます。
ですが、調理法によってはそれほど硬くならず、臭みもそれほど感じずに結構おいしく食べられるのです。黙って出されたらラクダだと気づかずに食べてしまうかも。「何に似ているか?」と聞かれたら、馬肉かな?という感じ。ノーザンテリトリーでは、ソテーした肉にグレービーソースのような濃い目の味のソースをかけて食べるのが一般的ですが、田舎町ではラクダのミンチ肉で作ったバーガーを見かけることもあります。
ワイルド(野生)より、ファーム(農場飼育)のもののほうが肉が柔らかく、食べやすいのでおすすめです。ラクダは、オーストラリア国内でも食べられる地区が限定されるので、見かけたらトライしてみてください!
肉系 - オージービーフ、ラム
日本でもおなじみのオージービーフ。赤身ばかりで硬く、臭いがある等、あまりいいイメージを持っていないという人もいるようですが、日本へ輸出される肉とオーストラリア国内で流通している肉は違います!最近は品種改良も進み、日本の和牛とアンガス牛を交配した「ワギュウ」や穀物飼料を与えた「グレインフェッド」等の高級牛肉も頻繁に見られるようになってきました。これは日本人にも大好評!
また、独特の臭いが苦手という人も多いラムですが、たしかにヨーロッパ等で食べるとかなりきついものもあって閉口してしまうことも……。でも、オージーラムにはそういった臭いは、ほとんど感じられません。とくに「スプリングラム」と呼ばれる春(9~11月頃)は最高においしいシーズン! これまでラムが苦手だった人は、是非このスプリングラムを狙ってみてください。
ビーフもラムも、どこで食べても目からウロコのおいしさに、きっとビックリすると思いますよ。