オーストラリア/オーストラリアのグルメ・ワイン・レストラン

オーストラリアのグルメ(ロブスター・オイスター等)(3ページ目)

日本人が大好きなシーフードや他では食べられない珍肉など等、自給率200%を超えるオーストラリアのおいしいものをど~んとご紹介!オーストラリア料理と呼べるものはなくてもおいしいものがたくさんあるのです。

執筆者:平野 美紀

オーストラリアの変わり肉

オーストラリアでは、カンガルーをはじめとする変わった動物の肉を食べることができます。一般家庭ではほとんど食べませんが、観光客向けのレストランなどで提供しているところも多く、結構人気メニューとか。

生態系維持のために狩猟が許可されているカンガルーやラクダをはじめ、バッファロー(アジア水牛)やエミュー等がゲームミートとして流通しています。こうした珍しい肉のほとんどは、アウトバックと呼ばれる辺境地帯で獲れるため、ブッシュタッカー(アボリジニの人々が食してきた野生の食べ物)とも呼ばれます。

そんな、普段は滅多に食べない珍しい肉ばかりではありますが、今回は養殖物も含め、レストランのメニューでよく見かけるものを選んでみました。肉系に関してはとくにシーズンはなく、ほぼ1年中食べられます。

変わり肉系 - カンガルー

オーストラリア、といえばカンガルー。そのカンガルーも個体数が増えすぎて、年間一定数の狩猟が許可されているため、食用として市場に出回っています。カンガルー肉は、赤身で栄養価が高い上、脂肪分が少なくヘルシーだということで、最近は健康に気を使う人達から注目されているとか。

地元では「ルー・ミート」と呼ばれ、それほど多くはありませんが主要都市のスーパーマーケットなどでも入手可能。ですが、家庭で食べる肉としてはそれほどポピュラーではなく、主に観光客向けのレストランで使われています。

カンガルー肉は、少々水分の抜けた牛肉のような食感で、ほんの少し独特の臭いがあります。ですが、調理方法によってはほとんど苦になることもなく、美味しく食べられるはず。「何に似ているか?」と聞かれるたら、個人的には鹿肉に近い感じだと思いますが、日本人の中にはカンガルーを食べると鯨肉を思い出すと言う人も……。

調理方法としてはローストが主ですが、あまり焼きすぎないのがおすすめ。火が通り過ぎるとゴムのように硬くなってしまうので、中心まで火が通らないミディアムレアくらい、もしくはカルパッチョ仕立ての半生風も結構イケますよ!

変わり肉系 - クロコダイル

オーストラリア大陸において、唯一凶暴で恐るべき動物クロコダイル。ですが、ワシントン条約で保護種に指定されているため、勝手に捕獲することはできません。

なのにオーストラリアでは、観光客向けレストランのメニューによくその名が並んでいます。実はレストラン等で提供されているクロコダイル=ワニ肉は食用に養殖しているもの。

そのクロコダイルですが、見た目は白身のお肉で味は鶏肉のような感じ。肉質は少々歯ごたえがありますがそれほどクセはなく、結構おいしく食べられます。ところで、前述で「味は鶏肉のよう」であるとしましたが、実はコレ、養殖ワニに与えている餌が鶏だから、という話も……。野生のものは味が違うのだそうです。

ケアンズなどの北部地区のレストランでは、かなりの確率でメニューにその名を見かけます。それ以外でも観光客が多いレストランならあることが多いので、見つけたらゼヒ。
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