フランス旅行へ行く前に見ておきたい映画8選
フランスは世界で最も多くの観光客が訪れる国だけあり、パリ以外にも各地で美しい景色や建築物が多く存在しています。当然、フランスを舞台にした映画も数えきれないほどあり、フランスのみならず世界各国の映画製作者からロケ地として選んでいます。そこで今回は、ガイドの超個人的セレクトによる、フランスを舞台にした映画をご紹介します。ストーリーとして面白いことはもちろん、フランスが美しく、そして時にはちょっと面白い角度から撮られている作品を選んでみました。ちなみに、パリを舞台にした映画の記事は「あの映画の舞台を巡る~シネマでパリ散歩」を。「パリ」、「パリ、ジュテーム」、そしてみんな大好きな「アメリ」を紹介しています!
名作 「シェルブールの雨傘/Les Parapluies de Cherbourg」
シェルブールの雨傘(画像はAmasonより http://amzn.asia/b8DFUwW)
そして何より注目したいのは、カラフルなインテリアと登場人物、特に主役のカトリーヌ・ドヌーヴのファッションや美しさです。ドヌーヴ演じるジュヌヴィエーヴの母が営んでいる傘店がよく登場し、色とりどりの傘も印象的。名作ですが、おしゃれ映画としても楽しめると思います。
恋愛モノ1 「男と女/Un homme et une femme」
男と女(画像はAmazonより http://amzn.asia/3Q7uRU1)
とにかく主演のアヌーク・エメの大人の美しさが際立っています。相手役のジャンルイ・トランティニャンもカッコいい。彼は近年、老々介護をテーマにした作品で第65回パルムドールを受賞した「愛、アムール」に出演していて感慨深かったです。
恋愛モノ2 「アデル、ブルーは熱い色/La vie d'Adele Chapitres 1 et 2」
アデル、ブルーは熱い色(画像はAmazonより http://amzn.asia/4IY8L2B)
肝心のロケ地ですが、北の町リールで撮影されました。リールは観光地としてはちょっと地味な印象がありますが、映画のロケ地になっていることが多いので、絵になるのでしょう。中央にプールが配置された珍しい美術館以外は公園や道路など、何気ない場所が多く登場しますが、フランスの日常を映し出していて、激しい恋愛とのコントラスト効果をもたらしています。
映画「アデル、ブルーは熱い色」
おしゃれ映画1 「マリー・アントワネット/Marie-Antoinette」
マリー・アントワネット(画像はAmazonより http://amzn.asia/3wjmO5z)
ヴェルサイユ宮殿を舞台とし、実際にロケも行われました。豪華な宮殿はもちろん、お菓子やドレスの浪費に夢中になるシーンや田舎風の庭園で遊ぶ様子は女子ゴコロがくすぐられます。フランスの人気バンドでコッポラ監督の夫がヴォーカルを務めるPHOENIXの曲が劇中で流れ、ミュージックビデオのような映画になっています。
マリー・アントワネット (通常版) [DVD]
おしゃれ映画2 「プラダを着た悪魔/The Devil Wears Prada」
プラダを着た悪魔(画像はAmazonより http://amzn.asia/1vnYfLT)
後半は舞台がパリに移り、主人公の目を通した「華やかなパリ」がどんどん登場します。特に、夜のセーヌ川添いから少し入った路地はとてもロマンチックですよね。街とファッションと両方楽しめる映画です。
プラダを着た悪魔 20世紀FOX
コメディ 「パリ、恋人たちの2日間/2 days in Paris」
パリ、恋人たちの2日間(画像はAmazonより http://amzn.asia/6uFq3As)
電車でパリのリヨン駅に着いた途端、アメリカ人の彼のカルチャーショックがスタートします。この後も次々と畳みかけるように遭遇するフランスカルチャーに彼がいちいち衝撃を受ける様子は、フランスに来た外国人なら「わかる!」と共感できるものばかりなのです。
監督兼主演を務めるジュリー・デルピーは、ハリウッドでも活躍する国際的なフランス人女優。外に出てみないとわからない「フランスのヘンなところ」を、彼女自身が体現しているので説得力があり、爽快感もあります。
フランス人のライフスタイルがわかりやすく、劇中に登場する場所もパリの典型的な下町で、まるでパリに初めて住み始めたような感覚で楽しめる映画です。
サスペンス1 「ゴッホ、最期の手紙/Loving Vincent」
ゴッホ 最期の手紙(画像はAmazonより http://amzn.asia/jdGg4Dv)
この映画のすごい所は、何といっても全編油絵によるアニメーションとなっていることです。125名の画家の手によって描かれた、6万枚以上の油絵で構成されています。
ゴッホファンなら絶対行くべき、ゴッホ終焉の地であるオーヴェルが登場するので必見です。実写とはまた違った、ゴッホのタッチによる絵で生き生きと動いて再現されたオーヴェルの町に感動します。
ゴッホ~最期の手紙~
サスペンス2 「RONIN」
RONIN(画像はAmazonより http://amzn.asia/3Y9ckaO)
最大の見せ場となるアルルの場面では、ファーストシーンからコロッセオが上空から映し出され、期待感を煽ります。他にもゴッホが描いたカフェやレボーなど、観光プロモーションビデオのように名所が登場。観光客がガイドに引率されて説明を受けている横で、緊迫した追跡シーンが繰り広げられるという演出によりアルルの美しい街並が際立ち、行ってみたいと思わせられるから不思議です。
気になった映画はありましたか?こうして見ていくと、ハリウッド映画の多さに驚きます。自国制作だとフランスがあまりに身近すぎて、外から見た方がフランスの良さがベタながらもわかりやすく表現できるのかもしれません。
もし映画を見てその場所にも興味を持ったら、ぜひ出かけてみてくださいね。