子供のしつけ/2~6歳のしつけ

お留守番は何歳から?子供が一人の時の安全対策やお留守番ルール

子どもが一人でお留守番ができるのは何歳からでしょう?子供の成長には個人差があり一概には言えませんが、共働きの家庭も多い昨今、必要に迫られお留守番をさせることも多いでしょう。安全・防犯対策のために徹底したいお留守番ルールや、お留守番の練習方法などを知っておきましょう。

田宮 由美

執筆者:田宮 由美

子育てガイド

はじめてのお留守番は何歳から?小学1年生からが多い

お留守番は何歳から?子供が一人の時の安全対策やお留守番ルール

「いつまでにお留守番ができるようにする」と決意を持って子どもに接していきましょう

子どもに初めてお留守番をさせる時、親はやはり不安ですね。いったいいつ頃から一人でのお留守番ができるのでしょうか?

お留守番と言っても、親が少し家を空ける間の短時間のお留守番から、学校帰宅後に自分でカギを開けて入り、夕方~夜まで長時間お留守番するなど、ケースはさまざまです。

小学校へ入学する頃には、基本的な生活習慣がほぼ確立されると同時に、保育園の頃より早い時間に帰宅するようになるため、このタイミングでお留守番をさせるご家庭が多いようです。

当然、いきなり長時間のお留守番をさせるより、短時間のお留守番の練習をから始めて少しずつ慣れさせておく方がよいでしょう。小学校入学前頃より、親が近所のスーパーマーケットに夕食の足りない食材を買いに行くなどの15~20分くらいのお留守番を任せて、練習させておくといいですね。

ひと昔前では、隣近所の方に声をかけていき、子どもが一人でお留守番している時でも、施錠しない家も多くありましたが、昨今の社会状況を考えるとそうはいきません。現代の子どもがお留守番する際に、親が子どもに教えておきたいことを説明します。
 
<目次>
 

防犯対策:お留守番中に玄関チャイムや電話が鳴った時は対応しない

お留守番中に玄関チャイムが鳴った時、基本は対応しないことです。中には近所の方が回覧板を持ってきた場合や、宅配便の受け取りは対応する、など細かいルールを決めているご家庭もありますが、昨今の社会状況を考えますと、対応しない方が賢明でしょう。

また「今、お母さんは手を離せません。後で来てください」と、子どもが一人でお留守番をしていることを悟られないような返答を教えている家庭もありますが、訪問者が「何時頃来たらいいの?」と尋ねてきたりし、会話が続くと見破られたり、反対に〇時までは親は居ないと感づかれたりしますので注意しましょう。

お留守番中に固定電話が鳴った場合も対応しない方がよいでしょう。ですが、親から連絡事を伝えたい場合もありますので、ナンバーディスプレイで親の電話番号を確認する方法を教えたり、子ども用の携帯電話を持たせるなどするとよいでしょう。
 

危険対策:お留守番中は危険物はチャイルドロックや手の届かない所へ

お留守番中は外部からの危険だけでなく、室内での危険にも注意しなければなりません。日頃生活している空間なので、つい見逃しがちですが、危険個所が多々あるものです。

例えば包丁やカッターナイフ、コンロのスイッチやライターなどは、触らないことを伝え、親も子どもが手の届かない所に置くようにしましょう。コンロは元栓を切ったり、最近ではチャイルドロックがついているモノもありますので、そのあたりもきちんとロックしておきましょう。

またお留守番中のベランダからの転落事故なども起こっています。柵があっても室外機などの上に登り、転落する可能性もありますので、その危険性を伝え、ベランダのカギも閉めておくといいでしょう。

また最近では、洗濯乾燥機の中に入り、扉が閉まり窒息した例もあります。子どもは予想外の行動をとることがありますので、そのことを念頭に置き、わが家の中を見渡し、危険はないかをチェックしておきましょう。
 

お留守番中の緊急時や予期せぬ災害発生の対応を決めておく

お留守番中に緊急な出来事があった場合や、想定外の状況が発生した場合の対応や連絡方法も事前に決めておく必要があります。

親の電話番号やその他頼れる方の連絡先を書いておき、そこに連絡する練習や、万が一の災害に見舞われた際に備え、緊急の避難場所へ実際足を運んで親子で確認しておきましょう。

また事件事故に巻き込まれそうな時は、防犯ブザーを鳴らすのもよいでしょう。その場合、手に取りやすい場所に防犯ブザーを置き、とっさの時でも使えるように、使用の仕方も事前に練習しておくことも忘れないでください。
 

さまざまなパターンを想定しお留守番の練習をしよう

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子どもは、一人で留守番をしている時、親が思っている以上に、最初は不安や寂しさを感じているものです

お留守番を頼む前に、いろいろなパターンを想定して、対応を練習しておくことも大切です。

例えば、「玄関の外で、『お母さんが交通事故にあいました、直ぐ来てください』って言われたら、どうする?」など、シュミレーションしながら、親子で対応を話し合うのもいいですね。
 

約束を守る力と臨機応変に対応する力を培う

お留守番中の具体的な注意点をお伝えしましたが、大切なことはそれらの約束を守る力が身についていることです。そして想定外のことや突発的なことが起こった場合、臨機応変に対応する力も持ち合わせていなければなりません。

そのためには親も子どもとの約束を守り、物事の判断を子ども自身にさせたり、先のことを考えて行動することなども、日頃から声をかけておきましょう。
 

帰宅する場面からの留守番は「一人」を悟られないようにする

子どものお留守番には、親が外出する場合があれば、共働き家庭などで、子どもが帰宅時、一人で自宅に入る場面からのお留守番もあります。

後者の場合、カギは決して首から吊り下げたりせず、またカギを開ける時は、周りに不審そうな人がいないか等、確認することも教えておきましょう。

そして「ただいま」と言いながら家に入るようにし、「一人でお留守番」が周囲には悟られないようにすることも心がけたいですね。
 

親の帰宅後は、子供をしっかり抱きしめて褒める

子どものお留守番は、遭遇する事態によっては危険が伴うことがありますが、同時に子どもが成長するステップにもなります。さまざまな注意点や能力が必要な現代のお留守番、親の帰宅後は、必ずおもいっきり褒めてあげましょう。

子どもは一人でお留守番をしている時、親が思っている以上に、最初は不安や寂しさを感じているものです。

「一人でよくお留守番できたわね」
「ありがとう、お母さん、助かったわ」と抱きしめて、子どもの努力を認め、頑張ったことを褒めてあげてください。そうすることにより、子どもの自信にもつながり、心も強くなっていくでしょう。


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