学校で発生する物隠し……物を隠す子どもが心に抱える問題とは

物を隠す子どもの心理、対処法

学校で物がなくなる……子どもの物隠しの心理と対処法とは?

「物を隠す」という行為は、子どもの心の中にあるものが「表面」に出てきたものです。子どもの行動は目に見える部分だけでなく、「内面」にある見えにくい部分が大きく関係しています。物を隠してしまう子は、心に何かを抱えている場合が多いです。

モグラ叩きではないですが、表面だけを叩いてもそれだけで問題の解決にはならないことが多く、心に抱えている問題が他の部分に出ていくだけです。モグラ叩きで例えるならば、元の電源を切ってしまうような抜本的な対策をすることで、解決につながります。

例えば、親が非常に厳しくしつけをしている家庭であった場合、子どもは家では良い子を振舞うでしょう。しかしそのストレスが、学校など親の目が届かない場所で色々なトラブルの発生へつながってしまうことがあります。

よくあるケースが、他の友達にきつく関わることですが、そういった中の一つが「物を隠す」ことである場合があります。物隠しする子どもの対処法は、その行動の本質的な部分を探り、解決することが望まれます。
 

物を隠す子どもを力でねじ伏せることは得策でない

物隠しのケースに関わらず、子どもが起こすトラブルに対し、大人が圧力を掛けるようなやり方はやめた方が良いでしょう。大声で怒鳴ったり、家から追い出したり、押し入れに閉じ込めたりなど……こういったやり方はエスカレートすると、体罰へとつながっていく可能性があります。

力でねじ伏せるような働きかけは、一時的に効果があるように見えることもあります。しかし、子どもは恐怖や不自由さなどから行動を変容させているだけで、本質的な解決とはなっていません。その恐怖がなくなってしまえば、また同じような状態に少しずつ戻っていく可能性が高いです。

「どうして物隠しをしてはいけないのか」ということの理解ができない限り、形を変えながら、繰り返されることが多いので、子どもがそういった行動をしてはいけない理由をきちんと理解することが大切です。
 

物を隠す子どもへの対処法

物隠しの対処法としては、子どもをしっかりと観察すること、また話を聞くことで心の中にあるものを探ることが大切です。

子どもをしっかりと観察することは、普段なかなかできないものです。一緒に暮らしていると、子どものことを見ているようできちんと見れてはいません。毎日取り組んでいく必要がある訳ではありませんが、物隠しなどのトラブルが発生した際は、意識して観察することによって、これまで気づかなかったことが分かったりするでしょう。

人は行動の端々にその人のその時の状態が表れています。ぶつぶつと独り言を言っていたり、物を乱雑に扱ったり、チックが出ていたりと様々な状況が見えてきます。そういった子どもの様々な行動を見ることで、その背後にあるものが見えてくることがあります。
物を隠す子どもの心理、対処法

物を隠す子どもへの対処法はしっかりと話を聞くこと、様子を見ること

子どもの話を聞くことも、きちんとできていないことが多いものです。子どもが親に向けて話している際、途中から親が口を挟んでしてしまうケースがよく見られます。親が子どもの話を取ってしまうという感じです。このような親子の会話では、なかなか本当に思っていること、悩んでいることを口に出すことができなくなります。

子どものトラブルに際し、しっかりと話を聞こうと決めた時には「カウンセラー」のような役割に徹しましょう。うなずいたり、相槌を打ったりしながら、子どもの発言を促します。途中で色々と言いたいことがある場合も、グッと我慢し、子どもの話を聞くことだけにします。親があれこれと口を挟まないと、子どもは色々なことを話すようになっていきます。

物を隠すというトラブルの場合、隠す子どもと隠される子どもの関係性も関わってきます。物を隠す相手が誰でもいいということは稀です。子ども同士の関係でわだかまりのようなものを聞いてあげることができれば、トラブルの抑止につながります。


このように子どもが集団生活を送る中で発生する物隠しのトラブルには、物を隠すという表面に表れている部分だけでなく、その背後、深層にある心理的な部分へいかに関わることができるかが解決のポイントです。

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