子どもが人のものを隠す理由と対処法

何度怒られても物を隠すのは、「本心の気持ち」をうまく伝えられないからかも……

何度怒られても物を隠すのは、「本心の気持ち」をうまく伝えられないからかも……

気持ち(感情)を伝える方法が下手なために、つい物を隠すという行為で自分を表現してしまう場合があります。大人は善悪の理屈で「そんなことするのは悪いことでしょ!」とお説教しがちです。しかし気持ちの受けとめ方次第で子どもの態度は見違えるように変化していきます。

<目次>

娘がたびたび他人の物を隠したりします

Q:7歳の娘が、たびたび他人の物を隠したりします。他人といってもとても仲の良いお友達の家の植木鉢や、逆に苦手なお友達の郵便物から勝手に郵便物を投げてしまったりします。娘の仕業とばれているのに「やっていない」と言い張り2人きりで静かに話をすると「やった」と認めます。なぜなのか?本人もわからないのか教えてくれません。「おもしろい」「楽しい」いたずらではないと言っています。娘は他人の持ち物がとてもよく見えたり、他人に対して憧れたり真似をする子です。どう対処したらよいのでしょうか。
 

子供が人の物を隠す心理……それは自分を解って欲しいサイン

A:親としては「人に迷惑をかけている事実」を発見すると、冷静な気持ちではいられません。つい「どうしてそんなことするの!」「人の物を隠すなんて悪い事でしょ!」「何回も注意させないでよ!」と怒ったり情けなくなったりしてしまいます。バレバレの状況なのに「やってない!」と言い張る子どもの気持ちとしては、自分で自分を守るしかないという断崖絶壁に追い詰められた心境なのです。落ち着いた頃にゆっくり話すと、自分のしたことを認めたり反省もしているのです。しかし「本心の気持ち」が納得して発散されていないと、その時は反省したつもりでも、何度も同じような注意をされる行動になりがちです。

まず子どもの感情を受け入れた上で、物を隠す行動に対する指導を

物を隠すという行為の裏にはお子さんなりの感情が爆発しての行動のようです。状況を○×判定をしないで「お友達の物を隠したい気持ちになっちゃったんだね。」と、そうせずにはいられなかった気持ちを聞いてあげてください。怒りたい大人側の気持ちを抑えるのに練習が必要ですが「一緒に遊んでくれなかったから」とか「ふざけっこして遊んでいるの」など色々な子どもの気持ちが返ってきます。

そこで始めて隠したことで相手に迷惑をかけ、相手がどんな気持ちになるかを説明したりママの気持ちを伝えましょう。子どもは「やるせない気持ち、怒った気持ち、寂しかった気持ち、悔しかった気持ち」などを相手に上手に説明が出来ないのです。そんなモヤモヤした気持ちを丸ごとママに受け止めてもらいたい願望があるのです。ママに「そうだったんだ」「よしよし、そうかそうか」と受け入れてもらった後ならば、指導としての注意や友達の気持ち・ママの気持ちなどの説明や指導も子どもの心に入ってきます。受け止めてもらうことを承認欲求ともいわれますが、自尊心を満たしてあげることが相手を思いやる次へのステップになるのです。

親子で正直な気持ちを伝え合うコミュニケーションの場を持つと、子どもは自分で善悪や妥協点を見つけることが出来るようになってきます。「あの時の自分の気持ち」を気づき納得が積み重なると、さまざまな状況において自己判断ができるようになっていきます。

自分にとっての良い解決策は、いつも気持ち(感情)を大切にすることから始まります。「本心の気持ち」が発散されずモヤモヤしていると、叱られた時は反省したつもりでも心の底でくすぶり続け突然思いがけない行動に出たりします。小さい頃から自分の気持ちを大切にできるように見守ってあげたいですね。

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