オーストラリアの気候と特徴
オーストラリアは、6つの州と1つの準州、首都特別区から成り立つ世界唯一の大陸国家です。日本の約21倍もの面積がありながら、人口は約2千170万人と日本の人口の6分の1にも満たない程度。しかし、そのほとんどは東海岸部に集中し、それ以外でも比較的住みやすい気候である海岸部に街が点在しています。そのため、人口が集中する都市部を除き、交通網はあまり発達していません。
都市間の移動は国内線飛行機がメイン。次によく利用されるのは長距離バスですが、便数はそれほど多くなく、主要都市間のみ1日1~2本でその他の町を結ぶ路線は週に3~5本程度。長距離列車は週に数本しかありません。
また、オーストラリアは南半球にあるため、北半球とは季節が逆。そして、熱帯から砂漠まで多様な気候帯に属していますので、同じ国でありながらその生態系や雰囲気も全く異なります。
だから、エリアを変えて訪れることで違う国を旅したような気分になれる、とってもお得な(?)国なのです! そこで、州毎にその特徴と主な観光地をご紹介します!
クイーンズランド州=QLD :州都/ブリスベン
晴天率が高く、温暖な気候で有名観光地がたくさんあるクイーンズランド州。人口が集中する東海岸部は、南はゴールドコーストやサンシャインコーストといった人気のビーチが連なり、中央から北部にかけては世界最大の珊瑚礁グレートバリアリーフもあります。ケアンズ以北は熱帯雨林気候ですが、ブリスベンやゴールドコーストのある南部は亜熱帯性気候。その真ん中あたりは熱帯性気候に属し、内陸部は乾燥した砂漠気候となっています。
熱帯のエリアは、南国のトロピカルな雰囲気。夏は雨季、冬は乾季に分かれ、雨季となる12~3月には多量の雨が降りますが、ほとんどは熱帯性スコール。一日中雨ということはそれほど多くありません。
ただし、雨季にはサイクロン(日本の台風)がやってくることもありますので、この季節に旅する場合は気象情報のチェックを。
<主な観光地>
ケアンズ/グレートバリアリーフ(世界遺産)/ゴールドコースト/サンシャインコースト/フレーザー島(世界遺産)
日本から最も近いケアンズは、北部グレートバリアリーフとクイーンズランドの湿潤熱帯地域という2つの世界遺産を訪れることができます。
また、世界遺産フレーザー島やサンシャインコーストへはブリスベンが基点。日本からの直行便が就航したゴールドコーストへは、ブリスベンからでも約1時間。
旅行のベストシーズンは、北部なら4月後半から11月くらいまでがおすすめ。雨季に旅行する場合は、雨具の用意も。南部を旅するなら、旅行する時期の心配は不要。ほぼ1年中が観光シーズンです!