初めて子猫を飼うときに気を付けるべき4つのポイント

初めて子猫を飼うときに気を付けたい4つのポイントをご紹介。どんな点に気を付けて飼育すればよいのか悩んでしまうことも多いものです。与えてあげたい食事や排泄のサポート法なども、こまかく解説いたします。道端で子猫を保護した時にも役立ててみてください。

古川 諭香

執筆者:古川 諭香

猫ガイド

初めて子猫を飼う……準備は出来ていますか?

初めて子猫を飼う

子猫を飼うには準備が必要

初めて子猫をおうちに迎えるときは、どんな点に気を付けて飼育すればよいのか悩んでしまうことも多いものです。そこで今回は、子猫を気を付けるべきポイントをいくつかご紹介いたしますので、ぜひチェックしてみてください。
   

1.まずは健康状態を診察してもらおう

子猫をおうちに迎えたときは、まず動物病院へ連れて行き、健康状態を正しく把握しましょう。特にお外の世界で暮らしていた子猫は、カエルやネズミなどを口にしながら生き抜いてきています。こうした子は、寄生虫が体内に住み着いてしまっていることも少なくありません。
動物病院

自宅から近い動物病院がおすすめ

猫の体に住み着く寄生虫は主に「内部寄生虫」と「外部寄生虫」の2種類に分けられます。ノミやダニのように被毛などに寄生する外部寄生虫とは違い、内部寄生虫は消化管や小腸などに住み着き、栄養を奪うため、子猫は発育不良に陥ってしまうのです。

さらに、下痢や嘔吐、貧血などといった症状も現れ、寄生虫の種類によってはお腹がパンパンに張ってしまうこともあります。子猫は抵抗力がないため、寄生虫で命を落としてしまうケースも少なくありません。

内部寄生虫は専用の駆虫薬を使って対処する必要があるため、自然完治は厳しいでしょう。そのため、まずは必ず動物病院で健康状態をチェックしてもらいましょう。
 

2.年齢に合わせた食事を

猫にはドライフードを与えればよいと思っている方も多いかもしれませんが、生後2ヶ月未満の子猫は乳歯が生えそろっていないため、ドライフードが食べられません。 そのため、この時期は猫用の離乳食を与えることが大切です。

離乳食はペースト状のものを選べば、食欲がないときでもシリンジ(針のない注射器)を使って強制給餌させることができます。

飼い主さんの中には離乳食を手作りしたいと思われる方もいるかもしれませんが、市販されている離乳食は子猫に必要な栄養素がしっかりと詰まっており、消化しやすいように作られているので、専門知識を持っていない場合はそうしたものを与えていくようにしましょう。
キャットフード

子猫用のドライフードは粒が小さく、ふやかしやすいです。

また、子猫用のドライフードしか手に入らない場合はお湯でふやかして与えましょう。時間がないときは、密封容器にお湯とドライフードを入れ、レンジで軽く温めれば、時短でふやかすことができます。

目安としては、手でつぶしたときにドライフードの芯が感じられない程度まで柔らかくしてあげましょう。ドライフードはふやかすとにおいが強くなるため、食欲がない子猫でも食べてくれやすくなります。

ただし、生後1ヶ月未満の子猫には離乳食ではなく、ミルクを与える必要があります。その際は、人間用の牛乳を与えないように注意しましょう。

人間用の牛乳にはラクトースという乳糖が含まれていますが、猫の中にはこのラクトースを消化するラクターゼという酵素を持っていない子がいます。こうした子が人間用の牛乳を口にすると、下痢や嘔吐をし始めてしまうので与えないようにしましょう。
 

3.生後1ヶ月未満の場合は排泄をサポート

生後1ヶ月未満の子猫は、自力で排泄することができません。自然界では、母猫が子猫の肛門を舐め、排泄を促します。だからこそ、産まれて間もない子猫を迎える際は、飼い主さんが肛門に刺激を与えて排泄を促してあげましょう。
子猫

肛門は上下に拭くようにしましょう。

刺激を与えるには、ぬるま湯で濡らしたガーゼやコットンで子猫の肛門を軽く拭きます。水ではなく、ぬるま湯を使えば、子猫も不快感を抱きにくくなるでしょう。このときは、子猫のわきの下をしっかりと支えてあげるのがポイント。

なお、ティッシュは繊維が粗いため、避けるのがおすすめです。また、生後21日前後からは自力で排泄ができるようになるので、猫砂や猫用トイレを購入し、トイレの場所を教えていきましょう。
 

4.ケージで怪我を防止

子猫は好奇心旺盛であるため、ケージを活用して安全を守ってあげましょう。猫は、もともと高いところや狭い場所を好む動物です。しかし、子猫は体が完全に出来上がっていないため、高い場所へうまく登ることができなかったり、落下してしまったりする危険性が高いでしょう。
ケージ

入れっぱなしだとストレスが溜まるので注意しましょう。

家具などの狭い隙間に入り込んでしまい、自力で出てこられなくなってしまうこともあります。中には、飼い主さんの留守中に持ち前の好奇心を発揮してしまう子もいるため、目が届かない時はケージの中で安全に過ごしてもらいましょう。

また、ケージを活用すれば、知らないうちにおもちゃを誤飲してしまう可能性も少なくなります。何にでも興味を示しやすい子猫期は、事故や怪我が多い時期でもあるので、生後3ヶ月程度になるまではケージを有効活用させていきましょう。

猫は縦方向の広さを重視する動物なので、ケージは2~3段タイプのものを選ぶのがおすすめです。そして、網目が粗いと隙間から子猫が脱走してしまうこともあるので避けるようにしましょう。


愛くるしい子猫の命を守るには、飼い主さんの細やかなサポートが大切です。おうちに迎える際はぜひ体調管理に気を付けながら、身の回りの環境を整え、安心して生活ができるように配慮していきましょう。

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※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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