押入れをDIYで子供部屋に! 初心者でもできる改造方法
押入れが子供部屋に変身! DIY初心者でもチャレンジできます
和室の押入れは意外と奥行が深く、広い空間です。お布団をしまうには便利なスペースですが、しまうものが少ない場合は、他の活用を考えてみましょう。
今回は押入れをDIYで子供部屋に改造し、活用する方法をご紹介します。中段を外してスペースを作る方法もありますが、今回は初心者の方もできるように、中段を外さずに行います。
手順1:まず、設計を考える
改造前の押入れ。ここが子供部屋に生まれ変わります
押入れの中はたいてい、ベニヤ板が貼ってあります。ベニヤ板には塗料を塗ったり、壁紙を貼ったりすることができるので、よりお部屋らしく改造することも可能です。
原状復帰をしたい場合は、壁紙を両面テープやステープラー、タッカーを使って貼りましょう。布を使う場合もタッカーを使うと後から取り外すことができます。塗装をしたい場合は別のベニヤ板に塗ってからそのベニヤ板を両面テープやタッカーなどで貼ってもいいでしょう。
今回は上の段を女の子スペースに、下の段は男の子スペースをテーマに制作します。上の段には、間口から落ちないようにするために、柵を取り付けます。
押入れ子供部屋を前から見た図面(単位はmm)
手順2:押入れの壁を改造する
男の子の遊びスペースに改造した際の、壁紙の例
■壁紙を貼る道具・材料
- 壁紙(今回は、国産壁紙のりなしを使います)
- ステープラーまたはタッカー(ステープラーは開くタイプのものを使ってください。開かないととめることができません)
- 両面テープ
- 押しピン
- カッター
- はさみ
- カッター用定規(地ベラなどがあるとより作業しやすいです)
上がステープラー。下がタッカー
ステープラーは開くタイプを!
■壁紙の貼り方
まず、貼りたい面の高さを測ります。それよりも10cmほど長めにカットしておきます。押入れの幅に合わせて必要枚数を用意してください。
押入れ内壁の寸法を測ります
輸入壁紙はそのままでOK
■壁紙の貼り方・両面テープを使う場合
できるだけ、壁の四隅に両面テープを貼ります。そして40cmほどの間隔で内側にも貼りましょう。両面テープは貼り直しがきかないので、貼りすぎると貼るときも難しくなります。そして後で剥がすときにも大変になります。
両面テープを隅に貼ります
両面テープを剥がしながら貼っていきます
カッターの刃はよく切れる状態にしておきましょう
■壁紙の貼り方・ステープラーを使う場合
上側が5cmほどはみ出すように壁紙をあて、押しピンでとめていきます。しわが出やすいので、しっかりと引っぱりながらとめるようにしましょう。まずは上側からステープラーでとめていきます。20~30cmほどの間隔で、たわみをみながら増やしていきます。あまり増やすと、取り外すとき大変になるので、様子を見ながらとめてください。
ステープラーが入るか事前に確認しておきましょう
両面テープは一気に剥がさず少しずつ剥がして貼ります
手順3:床を補強する
押入れの下段はたいてい、薄いベニヤ板がひいてあり、人が乗るには強度不足です。ベニヤ板を上から敷いておきましょう。■床を補強する道具・材料
- ベニヤ板
- クッションタイプのフロアマット
- スベリどめシート(両面テープでも代用可)
- カッター(またははさみ)
■床を補強する方法
大きいベニヤ板を運ぶのは大変なので、半分に切ったベニヤ板を並べて敷いています。押入れの内寸をしっかりと測り、ホームセンターのカットサービスを利用すると便利です。
ベニヤ板を敷いた上に、柔らかいクッションタイプのフロアマットを敷いています。カッターで簡単にカットすることができます。
押入れ下段にベニヤ板を敷いたところ
クッションタイプのフロアマットはカッターでカットできます
貼るだけのスベリどめ材
形に合わせてハサミやカッターでカット
手順4:柵を作る
押入れ子供部屋を前から見た図面(単位はmm)
■柵の道具・材料(図面と同サイズの場合)
右側柵材料:上から2×2材、1×2材、1×1材、4mm厚ベニヤ板
<左側部分>
- 2×2材(38×38mm)450mm・2本
- 1×2材(19×38mm)300mm・2本
- 1×1材(19×19mm)412mm・2本、262mm・2本
- 4mm厚ベニヤ板 410mm×298mm・1枚
- 75mm細ビス・8本、30mm細ビス・8本、15mmの極細ビスか木ネジ・8本
- 壁紙 450mm×350mm
<扉>
- 2×2材(38×38mm)300mm・2本
- 1×2材(19×38mm)300mm・2本
- 1×1材(19×19mm)262mm・2本、262mm・2本
- 4mm厚ベニヤ板 260mm×298mm・1枚
- 蝶番・1組
- 75mm細ビス・8本、30mm細ビス・8本、15mmの極細ビスか木ネジ・8本
- 壁紙 300mm×350mm
<右側部分>
- 2×2材(38×38mm)710mm 2本
- 1×2材(19×38mm)300mm 2本
- 1×1材(19×19mm)672mm 2本、262mm 2本
- 4mm厚ベニヤ板 670mm×298mm 1枚
- 75mm細ビス 8本 30mm細ビス8本 15mmの極細ビスか木ネジ8本
- 壁紙700mm×350mm
- 両面テープ
- 紙やすり(180、240番)
- 電動ドライバードリル
- 刷毛
■柵の作り方
今回の設計は真ん中にはしごを作り、両脇に柵を取り付けます。柵の片側には昇りやすいように扉を取り付けます。押入れ内側のビスをとめられる幅の寸法を測り、柵の寸法を決めていきましょう。
左からはしごの右側柵、左側柵と扉
電動ドライバードリルはホームセンターでレンタルサービスも
2×2材で制作した枠
内側に1×1材をとめたところ
ベニヤ板は2mmほど小さいサイズに
壁紙を足す場合は継ぎ目に両面テープを
ベニヤ板を貼ってから壁紙を貼る方法もあります
手順5:はしごを作る
はしごの材料
- 2×2材(38×38mm)1765mm・2本、220mm・14本
- 75mm細ビス 56本
- 木工用接着剤
- 電動ドライバー
■はしごの作り方
押入れの寸法を測り、はしごの寸法を決めます。はしごは倒れると危ないので、今回は上までの通し柱にし、上下と中段にビスでとめる構造にします。
下穴をしっかり開けます
接着剤を塗り、ビスでネジをとめます。先に両端をとめましょう。あとは間隔を測って短い2×2材をとめていきます。反対側をとめるときに垂直になっているか、確認しながらビスをとめていきましょう。
はしごのできあがり!
手順6:柵とはしごを塗装する
組み立てができた後に塗装します。今回は、枠とはしごを同じ白色の塗料を塗ります。
■柵とはしごを塗装する道具・材料
- 塗料
- 刷毛
- 紙やすり(180、240番)
■柵とはしごを塗装する方法
まず、180番の紙やすりで木材のささくれや角を削り危なくないように仕上げます。そして240番の紙やすりを全体的にかけて表面を滑らかに仕上げます。仕上げのやすりがけは木目に沿って行いましょう。
削った粉を拭いたら、塗装を行います。きれいに塗るコツは、刷毛をなるべくストロークを長く動かすことです。
塗料のつけすぎに注意しましょう
手順7:柵とはしごを取り付ける
- 幅30mm×10mm×長さ100mm程度の板(雑巾摺りの高さを確認)(ベニヤ板でも可)
- ビス(75mm・20本程度、40mm・10本程度
- 電動ドライバー
■柵とはしごを取り付ける方法
枠を押入れ内側にビスでとめているところ
同様に左側の枠も固定します。雑巾摺りの手前に柱があり、とめられる場合はこの補助板は不要です。今回の場合、左枠は柱に固定しています。
そして、はしごも上下と中段に固定します。フロアマットは、はしごの形に合わせてカットしてください。そして、はしごと右側枠も75mmのビスでとめて、しっかり固定させます。
はしごはしっかりとめてください
扉などは自由に考えてみてください
雑巾摺りのすき間を開けずにとめる場合は、扉下にベニヤ板の余りなどを挟んですき間をあけてとめると開閉がスムーズです。
以上で、完成です!
* * * * *
私が子供の頃、押入れに入るのが楽しかった記憶があるので、子供はきっと喜んで遊んでくれると思い、DIYしてみました。実際、5歳の娘はお気に入りのおもちゃを持ち込んで飾って楽しんでいます。弟に邪魔されずに自分の世界に入れるところも気に入っているようです。
押入れは多少ラフな仕上がりになっても、部屋よりも目立たないところなので、遊び心を持ってDIYを楽しめると思います。壁紙の種類も豊富にあるので、デザイン面でも楽しみながら、子供部屋に改造してみてはいかがでしょうか?
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