定番料理2 トムヤムクン(トムヤムスープ)
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ココナッツミルクがたっぷり入ったトムヤムクンは辛さもマイルドで食べやすい |
世界で最も有名なタイ料理といえばやはりトムヤムクン。辛味と酸味、ハーブ類などの香りのハーモニーが特徴的なタイの代表料理です。日本ではあまり知られていませんが、実はトムヤムクンには「トムヤムクン・ナームコン」と、「トムヤムクン・ナームサーイ」という2種類があります。
トムヤムクン・ナームコン(ナームコン:濃い水)が日本で一般的に知られている濃い赤色をしたココナツミルク入りのトムヤムクン。辛味の中にもまろやかさが欲しい人にオススメ。トムヤムクン・ナームサーイ(ナームサーイ:透き通った水)はココナツミルクなどを使用しないのでスープの色は透明。こちらはココナッツミルクが苦手な人や、さっぱりした酸味の効いたスープが好きな人にオススメです。
定番料理3 クイッティアオ、バミー(麺類)
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以前アンケートをとった結果、中くらいの太さの麺(センレック)がいちばん人気だった |
手早くお昼ご飯を食べたいとき、小腹が空いたときに活躍するのが麺の屋台。日本同様、麺には様々な種類がありますが代表的なのは、米粉から出来ているクイッティアオという麺。この麺は太さによって3種類に分かれています。ビーフンのような極細麺をセンミー(乾麺)、2~3mm幅の細麺はセンレック(乾麺)、平べったい太麺(生麺)がセンヤイ。そして、もう1つおすすめの麺は小麦粉と卵からできたバミー。日本のラーメンのように黄色い麺です。
注文するときには麺の種類だけでなくスープあり「ナーム」か、なし「ヘン」かも伝えます。一般的なスープは鳥ガラや牛、豚、エビからだしをとった薄味のもの。ヘンというスープなしの場合は、ナンプラーやにんにく油などを入れて味をつけます。
定番料理4 カノムチン・ナムヤー(タイのカレーそうめん)
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あっさりしているので、あやつ代わりに食べる人も多いカノムチン |
カノムチン・ナムヤーも屋台の定番料理です。上新粉から作られたそうめんのような麺にソースをかけて、トッピングのもやしやキャベツなどの野菜と一緒にいただきます。日本のタイ料理レストランでは「タイのカレーそうめん」と言われています。ココナッツミルクベースのスープにすりつぶした魚肉が入っていて、それらの味がうまく調和してクセになる味です。トッピングに生の野菜やハーブをたっぷり入れて食べるのがこの料理の特徴。ほとんどの店で野菜は無料で食べ放題なので、麺がなくなったあとでも、残ったスープをドレッシング代わりにして野菜を食べることもできます。野菜もたくさん食べられるヘルシー料理として女性にも人気の一品です。
定番料理5 ラーッ・カオ(ぶっかけご飯)
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「これは美味しそう!」と思ったらとりあえずチャレンジしてみては? |
白いご飯の上に2~3種類のおかずをかけて、左手にフォーク、右手にスプーンでいただくのが、タイ式ぶっかけご飯の食べ方です。おかずは店によって異なりますが、カレー類から野菜や肉の炒め物など種類も豊富。日本でも有名な鶏ひき肉バジル炒めご飯(ガイ・パット・ガッパオ)もぶっかけご飯の定番おかずです。見た目で美味しそうなものを選んで、お気に入りのおかずを発見するのもがぶっかけご飯の楽しみ。レストランではなく、屋台や食堂、フードコートなどでしか食べられない庶民派グルメの代表格でもあります。
定番料理6 ヤム類(スパイシーサラダ)
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たっぷりのハーブと合えたお肉やシーフードのサラダはビールのおつまみにぴったり |
タイではナンプラー、砂糖、マナオ汁(タイのライム)、唐辛子などの調味料で和えたサラダのことをヤムといいます。サラダといっても、野菜だけではなく肉類やシーフードも具としてよく使われています。日本のタイ料理レストランでも必ずと言ってもよいほど見かけるのはヤム・ウン・セン(春雨サラダ)。プリプリした海老の食感と、絶妙な酸味と辛み、そしてライムのきいたさっぱり感にはまる人も多いようです。他にもヤム・ヌア(牛肉のサラダ)、ヤム・マクア(茄子のサラダ)などもおすすめです。