定年・退職のお金/老後の生活設計・ライフプラン

年金を少しでも増やしたい人に実行して欲しいこと3つ

寿命が延びるにつれ、老後のお金が心配ですね。そこで、即、実行できる年金を増やす方法を3つ紹介します。みなさんの職業でどの制度が利用できるかを知って、利用できることはすぐに始めましょう。

執筆者:小川 千尋

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年金を増やす方法とは?まず、iDeCoは誰でも利用できる

個人型確定拠出年金(通称:iDeCo)は、基本的に誰でも利用できる年金制度です。60歳まで掛金を積み立て、60歳以降に受け取ります。加入者が選んだ運用・預入商品の運用成果によって、受け取る年金額(一時金での受け取りも可能)が変わります。いわゆる、自己責任で運用する投資型の年金です。

 
長い老後に備えて年金は少しでも多くしておきたいもの

長い老後に備えて年金は少しでも多くしておきたいもの




掛金(月5000円以上1000円単位)は、職業と企業型確定拠出年金のある・なしで、1年間に拠出できる金額が異なります。毎月一定額を拠出する他、年単位の拠出もできます。年単位とは、12月から翌年11月の1年間のうち、複数月分をまとめて拠出できる方法です。ですから、年に1回、半年ごとに2回、隔月で6回というように柔軟に拠出できます。毎月の拠出は負担になるけど、ボーナスを利用すれば可能という人には有効です。

自営・自由業など、公的年金制度の第1号被保険者は、下記の国民年金基金にも加入でき、その場合の月掛金はiDeCoと合わせて6万8000円までです。
 

国民年金基金は国民年金に上乗せして加入できる

国民年金基金は、第1号被保険者が加入する国民年金に上乗せして加入できる年金です。地域型と職能型の2種類あり、どちらか一方を選んで加入します。前者は47都道府県にあり、同一の都道府県に住んでいる第1号被保険者が加入できます。後者は25職種の基金があり、基金ごとに決められた事業・業務を営んでいる第1号被保険者が加入できます。

加入は口数制で年金額や給付の型は加入者が選べます。給付の型は、終身A型(15年間保証)、終身B型(保証期間なし)、確定年金で5種類の合計7種類です。1口目は終身A型か終身B型のどちらかを選び、これは途中減額や型の変更はできません。どちらも生きている限り年金が受け取れるので、保険料は安くありません。ですから、1口だけでいいかもしれません。

なお、基金に加入したら、下記の付加保険料は納付できません。
 

月400円で年金額を月200円増やせる付加保険料

付加保険料は、第1号被保険者が加入する国民年金保険料に上乗せして納めることで、年金額を増やせる制度です。保険料は月400円で、年金額は月200円×納付月数分が増えます。付加保険料を納めた分は、2年間でモトが取れるという、けっこうおトクな制度なのですが、知らない人が多いようです。基金は保険料が高くて加入しにくいと考える人でも、付加保険料なら月400円なのでハードルが低いのでは?

とにかく、利用できる制度は利用して、年金額を増やしましょう。

※All About生命保険ガイド・小川千尋さんの記事を編集部が最新情報に加筆

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