おいしいごはんにこだわりたいなら、おひつを活用!
おいしく炊けたごはんを最後までおいしく食べるために、おひつはとても役立ちます
「おひつ」というと、まずは曲げわっぱのおひつを思い浮かべるかと思います。しかし、曲げわっぱタイプでも、漆塗りのものとそうでないものがあり、また最近は、セラミックなどの陶器のおひつも人気が出てきています。このように、おひつにもいろいろな種類があるのです。
おひつは吸湿性、殺菌作用のある「一時保管用」の器
おひつはもともと、釜で炊いたごはんを食卓まで運び、保温しておくための一時保管用の器です。熱々とはいきませんが、冷たいと感じるまで冷えきってしまうことはなく、ほんわか、ほの温かい温度を保つことができます。しかも余分な水分を吸ってくれるため、底の部分のごはんがべったりと糊状になることもなく、ひと粒ひと粒米粒がしっかりとして、とてもおいしくなります。なお、木製のおひつは殺菌効果があり、ごはんが痛みにくくなります。ただし、あくまでも一時保管用の道具なので、常温だと翌日までが限度です。
おひつごはんの本当のおいしさは、冷めたときに味わえる
高機能の炊飯ジャーを使うお家がほとんどの今の時代、わざわざおひつを使う必要は?と思うかもしれませんが、おひつに入れておいたごはんは、ジャーで保温していたごはんとはまったく違うおいしさなのです。保温ジャーのような温かいごはんではなく、ほどよく冷めたごはん、前日に入れたものであれば、完全に冷めた状態のごはんなのですが、これが本当においしい! おひつが余分な水分を吸ってくれていて、かといってパサパサもしておらず、お米本来の味、甘みを、噛むほどに感じられるのです。
おひつの素材・種類いろいろ:
木製(無塗装、漆塗り)や陶器(セラミックなど)
おひつといっても、さまざまな素材や形があります。木製のなかでも無塗装のもの、漆塗りのもの、それからセラミックなどの陶器製。それぞれの特徴やお手入れ方法、使い方、おすすめ品などをご紹介します。木製(無塗装)のおひつの特徴・おすすめ品
天然木ならではの香りも魅力
■おすすめおひつ1:柴田慶信商店のおひつ
柴田慶信商店のおひつ。ガイドも自宅で愛用中です(画像は柴田慶信商店公式HP 取扱商品紹介ページより)
■おすすめおひつ2:志水木材のおひつ
志水木材のおひつ。サイズバリエーションが豊富で、木曽椹(さわら)の良い香りがします
木製(漆塗り)のおひつの特徴・おすすめ品
木製のなかでも、漆を塗ったタイプです。中の素材は、本来は木製なのですが、最近は樹脂製の物も。扱いやすく低コストで作れるので、旅館などの宿泊施設や大食堂などで見かけます。ただ、中が樹脂だと、残念ながらおひつの最大の特徴でありメリットでもある「いらない水分を吸収する」「保温効果」などは期待できず、簡易的にごはんを入れておく容器としての機能のみしかありません。
■おすすめおひつ3:小林漆器のおひつ
小林漆器のおひつ(1人用)。一人暮らしの人もぜひ!(画像はAmazonより:http://amzn.asia/3tquQ0J)
■おすすめおひつ4:ヤマコーのおひつ
ヤマコーのおひつ。温かみのある色合いがすてきです(画像はAmazonより:http://amzn.asia/3IjA2Xj)
天然木をそのままくり抜いたタイプの、ヤマコーのおひつ。わっぱなどとは全く違う風貌ですが、温かみのある色と形が可愛いです。
陶器(セラミックなど)のおひつの特徴・おすすめ品
最近人気なのが、陶器のおひつです。本来の「ごはんの保管」という目的にプラスして、冷蔵庫保存をして、おひつごと電子レンジで温める、という今の時代ならではの機能を満たしてくれます。デザインもサイズもさまざまなので、お好みで選んでください。1つおすすめの使い方として、小さめの陶器のおひつに、夜または朝おにぎりを作って入れておき、朝ご飯や1人でささっと簡単に食べるお昼ごはん用にする、という方法があります。これが、なかなか良いのです。陶器製のおひつは、直径に対して高さがあるので、おにぎりを入れるのにとても適しているのです。
陶器のおひつも細かな気泡が沢山あるので、木製と同じく、保温性があります。余計な水分を吸ってくれるので、おいしくご飯を保管できますよ。
■おすすめおひつ5:竹政製陶・萬古焼のおひつ
竹政製陶・萬古焼のおひつ(画像はAmazonより:http://amzn.asia/hRrYLgS)
■おすすめおひつ6:TOJIKI TONOYAのおひつ
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■おすすめおひつ7:長谷園の陶珍(おひつ)
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■おすすめおひつ8:佐治陶器の萬古焼のおひつ
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■おすすめおひつ9:エッグプラントの伊賀焼のおひつ
エッグプラントの伊賀焼のおひつ(画像はAmazonより:http://amzn.asia/0ursWiD)
必需品ではないけれど、おひつ生活で食卓が豊かに
今の時代の生活スタイルでは、持っていなくてもまったく問題ないかもしれません。ですが、お米が主食の日本人にとっては、おひつを持つことでより食卓が豊かになる可能性もまた高いといえるのではないでしょうか。おひつ生活、ぜひトライしてみてください!【関連記事】