mtマステとニチバンセロテープ

mtのマスキングテープとポップなニチバンのセロテープ

メモを壁に貼る、封かんする、破れた本の修復する……、などなどオフィスや日常生活に溶け込んでいるセロハンテープやメンディングテープたち。「マステ」と呼ばれて親しまれているカラフルなマスキングテープも、いまでは定番ですね。こうしたロール状の粘着テープは接着剤の代わりだけでなく工作やリメイク材料にも便利な材料。職場や家のデスクで活躍する粘着テープたちを用途別に紹介します。

※文中のサイズ表記は、テープの幅(mm)ミリ×長さ(m)メートル
 

透明のテープでしっかり留めたい

(1)セロハンテープ
いろいろなセロハンテープ

上段左:ニチバン「セロテープ 大巻」18mm×35m、上段中:ニチバン「セロテープ 大巻」15mm×50m、上段右:無印良品「セロハン粘着テープ」15mm×20m(2個パック)、下段左:ニチバン「セロテープ 小巻・着色・赤」15mm×6m、下段中:ニチバン「セロテープ 小巻 」15mm×9m(2個入り)、下段右:キャンドゥ「セロハンテープ」15mm×8m(2個入り)

透明な粘着テープは一般に「セロテープ」といわれて親しまれていますが、これはニチバンの商品名(登録商標)です。ニチバン製品以外は「セロハンテープ」、もしくは日本工業規格(JIS)に倣って「セロハン粘着テープ」と呼びます。

基材の原料となる「セロハン」は木材パルプで、粘着剤にも天然ゴムを使うなど再生可能な植物資源が使われています。このようにエコロジカルなので、ニチバン・セロテープのパッケージには大きく「天然素材」と表記されています。

サイズは巻き芯の大きさによって2種類。スーパーなどの業務用で見かける「大巻(芯内径:76mm)」と、家庭や工作でよく使われる「小巻(芯内径:25mm)」です。テープの幅は、9、12、15、18、24mm、厚さは 0.06mm以下と、日本工業規格(JIS)で規定されています。

一般的に販売されているものは大巻18mm幅、小巻15mm幅が多く、長さはおよそ6mから50mとさまざまなものがあります。セロハンは天然素材で黄変や経年劣化するので、余らないように使用目的に合った量(幅や長さ)のものを選びましょう。

(2)ポリプロピレンテープ
OPPテープやOP粘着テープ

左上:Scotch「透明粘着テープS」12.7mm×11.4m、中上:LIXILビバ「透明粘着テープ」15mm×15m(5巻入り)、右:キャンドゥ「OPPテープお徳用大巻」18mm×66m、左下:Scotch「超透明粘着テープS」15mm×10m、赤いチェック模様がトレードマーク、中下:キャンドゥ「OPPテープ詰め替え用3個入り」15mm×15m(Scotchのテープカッターに入る)

合成樹脂ポリプロピレン(PPもしくはOPP)製の透明な粘着テープです。植物素材を使ったセロハンテープに比べて、透明度、粘着度、耐久性ともに高くなっていて黄ばみにくいのが特徴。サイズなどの規格はセロハンテープに準じています。

世界で最初にセロハンテープをつくったアメリカ3M社の文房具ブランド「Scotch(スコッチ)」の「透明粘着テープ」(アメリカ製)や「超透明粘着テープ」は100均でもテープカッター付きで入手できます。

Scotch以外にも、100均には小巻3個入り、大巻はホームセンターのPB製品が5個100円程度で販売されています。特に大巻のセットはセロハンテープより廉価なので、物販店など大量にテープを使う場合に向いています。

(3)メンディングテープ
メンディングテープ

左:セリア「メンディングテープ」15m×20m(基材:ポリプロピレン)、右:ダイソー「カッター付きメンディングテープ」(基材:OPP)18mm×33m、中央:Scotch「メンディングテープ」15m×9m(基材:アセテートフィルム)

メンディングテープは、「Mending」(=修繕、繕う)の名前の通り、破けた書籍・書類などの紙類の修復に使われるもの。貼る前のテープの色は透明ではなく乳白色で曇りガラスのようにザラザラとした質感です。紙に貼ると透明になり修復跡も目立たなくなり、コピーしてもテープの影が写ることがありません。

メンディングテープの基材は「アセテートフィルム」で手触りが紙に近く表面に鉛筆でも字を書けることも特徴ですが、上の写真の中でアセテートを使っているのは3M社のScotch製品だけです。100均のメンディングテープの基材は、セリアは「ポリプロピレン」、ダイソーは「OPP」と表記があリます。

100均のポリプロピレン製のものは油性ボールペンやマーカーなら文字を書くことができますが鉛筆は書きにくいです。ノートや手帳などで鉛筆・シャープペンシルを使う場合にはScotchや、ニチバンなどのアセテートフィルム製をオススメします。
 

貼ったり剥がしたりしたい

(4)マスキングテープ「塗装養生用」
建築塗装用マスキングテープ

左上:Scotch「建築塗装用243J Plus」24mm×18m(5巻入り)、上中央:ハンディ・クラウン「建築用マスキングテープ」24mm×18m(5巻入り)、右上:カモ井加工紙「建築用マスキングテープ『スーパーサスケ』」30mm×18m(4巻入り)、左下:Scotch「塗装用マスキングテープM40J-15」15mm×18m、右下:ニチバン「シーリングマスキングテープ」24mm×18m

和紙でつくられるマスキングテープは、塗装するときに塗りたくない部分を「マスク(mask)」(=覆い隠す)もの。たとえば壁と天井を塗り分けたい、取手だけ塗りたくない、などというときに「塗らない箇所をマスキング」して塗装工事をします。シートなどで覆って保護することを建築用語で「養生」というので紙製のマスキングテープも養生テープと呼ばれることもあります。

建築塗装工事用のマスキングテープは、薄い黄色やアイボリーといった地味な色がほとんどでした。最近はDIYやリフォームなどで塗料の色数が増えたことや、文具用に転用する人が増えたせいか、写真のように色鮮やかになっています。装飾なしの無地のため1巻100円以下と廉価なものが多いので、建築用の無地のマステを文房具に使うのもアリです。

(5)マスキングテープ「文房具」
お洒落な文具けいマスキングテープ

左上:ダイソー「マスキングテープA」6mm×3m(10色入り)、右上:無印良品「マスキングテープ3本組(エンジ・ベージュ・グレー)」15mmX約12m、左下:メルカリ「メモとして使える/長さの目安としてもつかえる・マスキングテープ」各15mm×10m、中央:mt(カモ井加工紙)「マスキングテープ1P/ドット、ストライプ」各15mm×10m、右下:mt(カモ井加工紙)マスキングテープ「Morris&Co. Fruits」50mm×10m

「マステ」という略称でもおなじみ、和紙にプリントされたマスキングテープは、2007年に発売された「mt」ブランドからはじまりました。mtを展開するのは岡山県に本社を構えるカモ井加工紙。戦前からリボン状のハエトリ紙、戦後は自動車産業用のマスキングテープなどを製造している粘着紙テープの老舗です。(4)の「塗装養生用」で紹介した紫色が鮮やかなプロ用の「スーパーサスケ」もカモ井加工紙のものです。

どちらかというと「裏方」だったマスキングテープが華やかな色や柄をまとい、21世期になって文房具の世界で華やかに活躍しています。mtだけでも100種類以上のラインアップがあり、いろいろな文房具メーカーや老舗テープメーカーなどからも多くの商品が発売されています。今では大きな文房具店や100円ショップでは数百種類以上が陳列されていてチョイスに困るほどです。

使い方は自由。もともとはプロフェッショナルの塗装現場で使われていた「しっかり貼れて後で剥がすことができる」マスキングテープ本来の特性を生かして好きな色やパターンのマステを楽しみましょう。

(6)強粘着ロール付箋テープ
ポストイット。ロールテープ

左:3M「ポスト・イット 強粘着ロール ディスペンサー付」25mm×10m(2巻セット)、右:クラスタージャパン「Pittaふせんの匠 強粘着ロールふせん【ディスペンサー付き】」ネオンイエロー・オレンジ、25mm×10m(2巻セット)

ポストイットに代表される「付箋」は、メモやインデックスに使ったりととても便利な文房具です。そんな付箋をセロハンテープのようにロール状に巻き、好きな長さにカットできる粘着テープです。写真で紹介した2つはそれぞれディスペンサー(テープカッター)付きで、垂直にカットできます。

ロール付箋は全面に粘着剤が塗布してあるので、クリアファイルに貼ったり箱に中身を書いて貼っておくことが可能。粘着力も通常の付箋より強く、今まで貼りにくかった樹脂製PC筐体の表面や垂直面にも貼り付けることができます。
 

糊や接着剤の代わりに使いたい

(7)両面テープ
両面テープ

左2つ:ニチバン「ナイスタック」両面テープで上が「強力タイプ」(NW-K15)大巻15mm×18m、下が「一般タイプ」(NW-15SF)小巻15mm×6m、右:100均で購入したもの。上は30mm×15mで基材が不織布(日本製・日東テープ)、下は15mm×15mで基材は紙製(中国製)

両面テープは文字通り粘着テープの裏表両側に糊がついているもので、基材は、不織布や再生紙などの紙でできています。一般には「りょうめん」テープと読みますが、建築の設計や施工の世界では「リャンメン」と呼ばれることが多いです。

写真左のニチバン「ナイスタック」は、接着力の強さを数字で分類しています。弱い順に、01(弱粘着タイプ)、02(一般タイプ)、03(強力タイプ)、04(超強力タイプ)。普通の事務作業には「02」の一般タイプが向いています。Scotchブランドは特にDIYやプロユースの超強力な製品が充実していますが文房具用の両面テープもあります。黄色いチェックの小巻パッケージで「しっかりはれる透明両面テープ」や「はってはがせる両面テープ」など新しい機能を付加して展開しています。
 

 電気コードの絶縁に使いたい

(8)ビニールテープ
いろんな色のビニールテープ

青、赤、透明、緑の4つはデンカ「ビニテープ」。中央の黒色はニチバン製「ビニールテープ」。19mm×10m、厚さ0.2mm。サイズや素材はJIS規格で決められているので日本製のほとんどは同じスペック

ビニールテープは剥き出しの電線に巻いて感電やショートなどを防ぐために開発されたテープで「電気絶縁テープ」ともいいます。基材は「ポリ塩化ビニル」(PVC)と呼ばれる樹脂です。ビニールテープは引っ張ると伸びる性質があるので、コードなどにグルグルに巻き付けるときは少し引っ張りながら貼っていくのがコツです。

ビニールテープは本来、電気工事のプロ用のツールですが、ポップな原色系の色や独特のテカリのある質感で軟らかくハサミで簡単に切れます。昔から文房具店や100均でも売られていて、事務用や子供の工作でもよく使わるセロハンテープと並ぶロングセラーの定番粘着テープです。
 

書類とじや製本に使いたい

(9)製本テープ
ニチバン再生紙「製本テープ」。

ニチバン「再生紙 製本テープ」35mm×10m。左上が背張り製本用。左下が白色でマットな表面の「契約書割印用」。他に25mm幅と50mm幅がある。空色の製本テープでノートをつくってみたが、はく離紙中央に切れ目が入っているのため位置合わせがラクだった

仕様書、企画書や公的な契約書、そしてZINE(ジン)など手づくりの本やノートをつくるときの背張り、製本、そして補強や補修に便利なテープです。

写真のニチバン製は古紙パルプ配合率50%の再生紙を使用していて、カラーバリエーションは、赤、黄、緑、白、黒、銀、空、茶、紺、パステルレモン、パステルグリーン、パステルブルー、パステルピンクの全13色。これはガムテープ類も含め、粘着テープ全体を見渡してみても最大級の色数の多さ。また、契約書専用の白く割印が押しやすい製本テープもあります。

総合事務用品メーカーPLUS(プラス)にも製本テープの「紙クロステープ」があります。ニチバンとほぼ同じラインアップですが、PLUSには太幅の100mmのものがあります。

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