IPv6とは

現在主流のIPv4は、使用可能なIPアドレスが約43億個しかなく、家電製品にもIPアドレスが割り当てられる昨今、IPアドレスの枯渇問題がクローズアップされるようになってきた。そこで、IPv6というIPアドレスが制定された。IPv6は、約 340澗という天文学的な数のIPアドレスを利用できる。

(例:架空)
IPv6 アドレス . . . . . . . . . . : 1305:6000:742::e9(128bit)
IPv4 アドレス . . . . . . . . . . : 150.124.613.222(32bit)

IPv6とインターネットの速度には直接関連がないように思われるが、一度検証してみたい。

IPv6を利用するには


IPv6を利用してインターネットに接続するには、3つ必要条件がある。

1.プロバイダがIPv6に対応しているか。

これは、現在利用しているプロバイダのWebページを見れば分かる。
ガイドの利用しているケーブルTVのプロバイダは、追加料金も申し込みも不要だった。

2.IPv6に対応するルーターを用意する。

現状、IPv6に対応していないルーターも多い。ここでは、IPv6に対応しているWXR-2533DHP2を利用した。


 3.ルーターをIPv6が使えるように設定する。

設定方法は、ルーターの機種や加入しているプロバイダにより、まちまちだ。

ガイドの場合は、設定画面の「詳細設定」→「インターネット」→「IPv6」を選択し、「インターネット@スタートを行う」をonにし「パススルーを許可する」にチェックを入れるとIPv6による接続ができるようになった。

 

IPv6の設定例

IPv6の設定例

 

IPv6で接続できているかを確認する

ルーターのステータスにIPv6のアドレスが表示されるようになってもIPv6の接続ができるようになったとは言えない。

確認するには、以下のサイトのいずれかにアクセスしてIPv6の接続ができているかを確認する必要がある。

IPv6 test – IPv6/4 connectivity and speed test

インターネットの未来に向かう準備はできていますか? 


IPv6 とは?| OCN


トータル・ネットワーク・ソリューションのIIJ
undefined

 トータル・ネットワーク・ソリューションのIIJにアクセスし図のように[via IPv6]と表示されればよい。[via IPv6]とは、IPv6を経ての意味



本当にIPv6で速くなっているのか

本当にIPv6でアクセスすれば、高速になるのかを検証してみた。結果から言うと、「ガイドの環境ではほとんど変化なし。」だった。検証経過を挙げよう。

1.いつも使っているインターネット速度測定サイト(fast.com)で計測しても変わらない結果となった。

2.いろいろ調べてみると、当たり前の話だが、接続先WebサーバーがIPv6に対応していないとIPv4の接続になってしまう。fast.comはIPv6をサポートしていない。速度が変わらないのも当たり前だった。

3.IPv6対応の速度計測サイトでも試したが、IPv4での速度が計測できない。

4.海外ではあるが、IPv4とIPv6を同時に計測できるサイトで検証してみた。結果は以下の図を参照して欲しい。

http://ipv6-test.com/speedtest/undefinedundefined結果

http://ipv6-test.com/speedtest/  結果


海外のサイトなので速度がかなり遅いが、6%ほどしか高速になっていない。

6%でも高速になっていればとは思うが、残念ながら国内のWebサーバーでIPv6をサポートしているサイトは少なく、殆どのアクセスはIPv4接続となってしまう。これでは、意味がない。


どのような場合にIPv6で高速になるのか

それでは、どのような場合にIPv6で高速になるのかだが、結論から言うと以下の3点をすべて満たした場合にIPv6で高速になる。

(1) 回線にNTT東/西日本のフレッツ光ネクストを利用している。
(2) 回線をPPPoE接続からIPv6/IPoE接続に変更する。
(3) DS-Lite(Dual-Stack Lite)という通信規格を利用する。

(1)だが、NTT東/西日本以外でもIIJmioひかりやOCNなどのプロバイダも同回線を利用している。

理由だが、まずNTT東/西日本のフレッツ光ネクストは、従来からユーザー認証機能を持つ、PPPoE接続を利用している。ところが、利用者の増加に伴って、フレッツ網内にあるPPPoEの終端装置がボトルネックになってきた。終端装置の増強は、利権関係でなかなか進まず、通信速度は落ちるばかりであった。

そこで、ボトルネックのないIPv6/IPoE接続に移行しつつある。IPoE の接続に関わる設備はプロバイダ側の負担で簡単に増強できるので、快適な通信環境を維持できる。

しかし、前述のようにIPv6に対応しているWebサイトは少ない。IPv6 に対応していないIPv4のWebサーバーにアクセスする時は、通信規格がIPv4/PPPoEに逆戻りしてしまう。これでは、従来の速度しかでない。

そこで、IPv4 の通信を(2)のIPv6/IPoE経由で処理する技術である DS-Lite(Dual-Stack Lite)を利用する。このようにすれば、巷に多くあるIPv4対応Webサイトでも、フレッツ網内の終端装置のボトルネックを回避できる。

以上のような状況から「IPv6にするとインターネットが速くなった。」という話が出て来ているようだ。

ガイドの環境は、NTT東/西日本のフレッツ光ネクストを利用していないので、終端装置のボトルネックの問題は発生しない。接続は、DHCP接続となっている。

実を言うと、IPv4でも1G契約で以下のような回線速度が出ている。いろいろとお騒がせした記事になってしまったが、現状がお分かりになったかと思う。

fast.comでの速度調査結果

fast.comでの速度調査結果




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