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【急告】無線LANのWEPは本当に危ない(2)(3ページ目)

WEPの危険性については、総務省も広報しています。今回は、もう少し詳しく暗号化に関するお話をしましょう。また、暗号化と同時に設定すべき項目についても触れましょう。

岡田 庄司

執筆者:岡田 庄司

LAN・無線LANガイド

PSKで安心


画像の代替

ガイド:

いえ。最初に「PSKは認証のために利用する事前共有キー」と申し上げましたよね。
したがって、WPA2-PSK(AES)で暗号化すれば、暗号化キーの無いコンピュータからは接続自体ができなくなります。
したがって、適切な暗号化を設定すれば、インターネットを勝手に利用されてしまうことはありません。
ちなみにPSKは、Pre Shared Keyの略です。

相談者:
なるほど。それなら安心ですね。ところで、もしインターネットを勝手に利用されてしまうとどのようなことになりますか?

ガイド:
まず、「なりすまし」です。たとえば、誰でも見ることができる掲示板に「~を爆破するぞ!」といった社会的に問題のある発言を、書き込まれてしまう可能性があります。

相談者:
第3者が勝手に書き込んでも、インターネットを契約している人が書き込んだことになるのでしょうか?

ガイド:
ん~ん。というか、最初にそうした疑いをかけられます。掲示板を管理しているサーバには、書き込んだ人のIPアドレスが残ります。通常は、IPアドレスが分かっても住所が分かることはありませんが、犯罪性があれば、公的機関がプロバイダに照会し、捜査が及ぶ可能性は十分にあります。

相談者:
んん~。それは恐いですね。

ガイド:
さらに、偽装メールもあり得ます。メールも発信した場所のIPアドレスがヘッダーにありますので、発信人を偽ってメールを送信することができます。
つまり、所在が分かってはまずいようなメールを送信されてしまう恐れがあります。
こればかりは、いくら調査しても本当の発信人は特定できませんので、犯罪に利用される可能性があります。
そのほかにも、IPアドレスでセキュリティの一部を確保しているネット銀行もありますので、勝手に自分のIPアドレスを利用されるのは、とても危険です。

相談者:
それはいけません。早速WEPの利用を本当に止めないと...。 でも、MACアドレスによるフィルタリングを設定し、接続する子機(クライアント)を制限すればいいのではないでしょうか?



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