編み物/棒針編みの作品

棒針編みニット帽子!100均アイテムを使った編み方〈動画つき〉

棒針編みでニット帽子を作ってみませんか? 手軽に揃えられる100円ショップの素材や道具を使って、1つ完成させてみましょう! 初心者さんや編み図が読めない方でも大丈夫!「表編み」1種類の編み方で完成するニット帽です。形の作り方や糸始末の詳細まで紹介します。

横田 美奈

執筆者:横田 美奈

編み物ガイド

棒針編みで簡単ニット帽子!表編みだけの編み方

棒針編みニット帽の作り方

棒針編みのニット帽、表編みだけでできます

100円ショップで糸や道具を揃えれば、手軽に始められますね。慣れてきたら、風合いの良い糸や使いやすく長く編んでも疲れない道具を手芸店で選びましょう。  

<目次>
 

100均アイテムで揃う!棒針編みニット帽子で使用する糸や道具

ニット帽、棒針、100円ショップ、道具

100円ショップでニット帽の素材と道具を揃えました
 

左から
毛糸……極太糸(スラブ)25g巻20m  3玉
棒針……2本針8mm
とじ針……極太用

今回はすべて「セリア」で揃えました。

<ポイント>
毛糸は、1本の糸の太さが途中で細くなったり太くなったりする「スラブ」というタイプを選びました。元々の糸が太さが均一ではないので、初心者さんの「編み目が揃わない」という心配も無用です
また、マフラーやセーターは編み数が多くなるので、まずは編み数もほどほどの帽子で始めてみましょう。
 

棒針編みニット帽の編み目の数と段数、出来上がりサイズ

編みはじめる前に、概要を確認しておきましょう
編み目・段数の数やサイズを確認しましょう

編み目・段数の数やサイズを確認しましょう

編み目の数……27目
段数……3玉めの糸が120cmになるまで
出来上がりサイズ……被り口44cm 長さ25cm

作りめの幅が、帽子の深さになります
段数が被り口の44cmになります

平面の長方形に編んで、編み始めと編み終わりをつないで、円柱状にして、片側を絞って、トップにします。
 

棒針編みの作り目のしかた


手にかけて作り目をする方法を紹介します。

糸は、糸玉の中から端を見つけて出しましょう。糸端100cmのところから編みはじめます。

<ポイント>
・針は2本揃えて上から持つ
・左手の糸のかけかたは、親指に糸端、人差し指に糸玉側が来るよう掛ける
手にかけてやる作り目の方法

手にかけてやる作り目の方法

1.針を親指の手前下から入れ、
2.人差し指左側を上からかける
3.親指の輪をくぐらせる
4.親指を外して糸を引き締める

……これを繰り返して、27目作ります。なお、作り目を1段目とします
 

表編みの編みかた


作り目ができたら、表編みを編みます。

1本だけ針を抜きます。
編み地をひっくり返して、表編みを編みます。

<ポイント>
・左手の糸は、手ぐしで髪をとかす程度に、するすると糸が通る程度の力でギュと強く握らない
・針を手前から入れ、上から左手の糸をかけ、輪にくぐらす。編み終わった目を外す
 

2段めの編み終わり・次の段の編み始め

2段めの表編みが編み終わりました。次の段は、編み地をひっくり返して、2段めと同じ表編みをします。

これを繰り返し、3玉めの糸の残りが120cmになるまで編みます。
 

毛糸がなくなり、新しい毛糸につなぐ方法


毛糸を1玉編み終わり、2玉目につなぐための綺麗に仕上げる方法をご紹介します。

絶対に、結んで編まないでくださいね。結び目が表にくると、美しく仕上がりません。

<ポイント>
・糸の交換は、編み地の端でおこなう
・次の段は、新しい糸で編みはじめる
・前の糸、新しい糸の糸端は、そのままにしておき、編み終えてからとじ針で糸始末をする(編み地が緩む場合は、軽くひと結びしておく)
 

編み進んでいる方向がわからなくなった

段の途中で、編むのをやめたときに、どっちの方向で編んでいたか、わからなくなることがありますね。

確認する方法があります。

編んだもの持ってみて、右手側から糸が出て入れば、そのままの方向で編んでください。左から出ていたら、逆走してしまうので、ひっくり返して、元の道に戻ってください。これで、段の途中で戻ってしまう間違いも防げますね。
 

編み間違いの修正方法


表編みにも慣れて来て、サクサク進むようになって来ましたか?
そんな時に気づいてしまうのが、かなり前の方の段の間違い

ここで、短気を起こして、ほどいてしまわないように

棒針編みの表編みなら、間違えた縦の列だけで修正することができます。

<ポイント>
・間違ったの編み目と同じ列まで編み進める
・その列の各段の目だけを針からていねいに外して間違った目を直します。
・一つずつ上の段の渡っている糸で編む
・表編みと裏編みがあるので、注意

さあ、いよいよ編み終わりが近づいて来ましたよ。
 

編み終わりに伏せどめをする


残り糸が120cmになったら編み終わりです。
針から糸を外す作業をします。

<ポイント>
1目めは編まずに、右の針に移す
2目めを表編みし、右の目を被せる。
これを繰り返し、最後の目は、糸端を目にくぐらせ、引き締める
 

帽子の形に成形する、円柱型にかがる


伏せどめが終わり、いよいよ帽子の形に仕立てましょう。

<ポイント>
・残っている糸端を使い、とじ針で巻きかがりをする
・伏せどめをした目の頭(チェーンのようになっている)2本をすくって編み始めの目の2本と4本すくう
・隣の目も同様に、同じ方向に4本ずつ針を通して、とじていく。
・糸の引き具合は、編み地が引きつれない程度、穴があかないように。
 

トップを作る…子供用やメンズ用に調整する方法

円柱状になったら、トップを絞ります。

<ポイント>
・各段の端の一目「ぽこっと出ているところ」をとじ針ですくい絞る
・絞った糸の下を通すように糸を入れ、糸先にぐるりと糸をかけ抜く
・中心から裏に糸を出し、裏側で糸始末する

全ての糸を始末して完成です!
編み物、棒針、表編み、

表編みだけで、ニット帽が編めました


被り口は、折り返してお好みの深さに調整してくださいね。段数を減らせばお子様用に、糸を足して段数を増やせば、メンズ用にもなります。
ぜひ被ってお出かけください。手編みの帽子は、皆さんに褒めてもらえますよ。

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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