マジ! やばい! 過剰な言葉を安易に使いすぎていませんか?
「やばい」を過剰に使いすぎると、耳障りに聞こえることも
言葉の感じ方やとらえ方の個人差はありますが、使いすぎは耳障りな印象を持たれてしまいがち。何に対しても安易に「やばい」のリアクションをとっていると、大人としての知性や品が疑われてしまう場合も、時にはあるでしょう。
まずは、安易に使いすぎず本来の意味を見直してみましょう。シーンによって、「やばい」だけでなくさまざまな言葉を使い分けられるよう、言い換えの例もご紹介します。
そもそも「やばい」「マジ」の本来の意味は?
■マジこの「マジ」とは、「真面目」を略した言葉です。「真面目」の本来の意味は、嘘や冗談などではなくて本気、真剣であるという意味です。
■やばい
「やばい」とは、不都合や危険であるという意味の俗な言い方、俗語です。もともとは、盗人などの隠語といわれます。
特に「やばい」は、よく問題になる言葉です。困ったり、失敗したりと、都合が悪い場合だけでなく、肯定的な意味でも使われる点が、時おり話題になっています。
すごい、かっこいい、感動的、美味しいなどの言葉がその気持ちに近いのでしょう。
なぜ「やばい」「マジ」の使いすぎは不快感を与えてしまうのか
よく使われがちな言葉だからこそ、注意が必要
これはさまざまな説、理由があるかと思いますが、ひとつには次のような点も関係しているのではないでしょうか。応用が利かない、むやみやたらに使いすぎる、言葉の響きが良くない、濫用しすぎて安直に聞こえる……など。
友達とのカジュアルな話ならよいですが、安易に使いすぎて周りの方に不快感を与えてしまっては損ですよね。さまざまな感情に即した言葉を知っておき、シーンに合わせて使い分けると、上司や目上の方、誰とでも気持ちよく会話がはずむでしょう。
「マジ」「やばい」を他の言葉で言い換えるとしたら、どのような言葉が当てはまるでしょうか。下記に挙げてみました。
「マジ」の言い換え例
■「驚き」などの意味に解釈するならば本当に、信じられない、予想しなかった、予想外、思いもよらない、意外、当て外れ、思い違い、思い掛けない……など。
■「確か」などの意味に解釈するならば
真実、間違いない、正しい、きちんと、ちゃんと、事実、真相……など。
■「本気」「一生懸命」と解釈するならば
真剣、決心、決意、決断、信念、本音、本腰、真摯、一心、専念、ひたすら、一筋、熱中……など。
「やばい」の言い換え例
■「不都合」「危険」などの意味に解釈するならばまずい、いけない、穏やかでない、いただけない、困った、困り果てる、弱った、弱りはてる、大変、大事、厄介、危ない、あわや、危機一髪、危うい、油断できない、緊急、緊迫、切迫、容赦なく、必死……など。
■「すごい」など肯定的な意味に解釈するならば
すごい、見事な、際立つ、傑作、秀でた、まさる、優れた、抜きん出た、長けた、越えた、極めつけ、超越、卓越、かっこいい、理想の……など。
よく使われる「マジ」「やばい」などの言葉。友達同士やくだけた場面の会話ならば問題ないのでしょうが、相手や場面を選ぶことなく濫用してしまうのは、場面にそぐわず不快な言葉として響いてしまうこともあります。
場面に応じてうまく使い分けるのも不快感を避ける工夫のひとつでしょう。
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