名前や年齢、住んでいるところなど、聞きたいことはたくさんあると思います。でも、聞き方によっては、知らず知らずのうちに誤解を招いたり、失礼になったりする場合があります。
心配になってしまわれたでしょうか。でも、大丈夫です!その聞き方にはコツがあります。
質問の基本「5W1H」が誤解を生む元に!?
英語の質問といえば5W1Hですよね。What, When, Where, Which WhoにHowはどなたもご存知だと思います。ところが、この5W1Hこそが、相手に対して失礼になったり、誤解を生みかねない元なんです。全く使ってはいけない、というわけではないのですが、本記事で使わない方が良い表現をまとめてみました。
Nice to meet youの後は・・・?
使わない方が良い表現1:What's your name?
これを使わずして、どうやって名前を聞くの?!と驚いた方もいるかもしれませんね。でも、この聞き方は子どもならともかく、大人同士で初対面ではNGです。なぜなら、この聞き方をされる時は、職務質問されているか、尋問を受けているかなど、上から有無を言わさず答えなければならない状況を彷彿とさせるからなんです。
ビジネスやパーティーなど、紹介されて知り合う初対面の方でしたら、仲介する方が名前を言ってくださいますので心配ありません。
でも、自ら話しかける場合には、自分の名を名乗るだけでOKです。
X Hi, what's your name?
○ Hi, I'm Yuka.
拍子抜けかもしれませんが、自分の名を名乗れば、相手も名乗ってくれますので、あえて「お名前は?」と聞く必要はないということですね。
使わない方が良い表現2:What's your job?
仕事を尋ねる質問ですが、これも職務質問のように響きます。What' your name? What's your job?と二つ並べて聞いたら(しかも英語が不安で無表情だったりした場合はなおさら)、相手はさぞ驚くと思います。より丁寧に相手が実際にどんな仕事をしているのかを聞きたければ、What do you do?を使って以下のように聞いてみましょう。
X What's your job?
○ What do you do ○○?(○○には相手の名前)
相手の名前をを入れるのは、より丁寧にぶっきらぼうにしないためのとっておきのコツです。
使わない方が良い表現3:Where do you live?
例えば、パーティー帰りに帰宅する方向が同じならそちらまでご一緒に……のような趣旨ならともかく、不躾にプライベートな質問をするのは避けた方が無難です。普段どこを活動の拠点としているかを尋ねた方が良いでしょう。その場合は、Are you based in Tokyo?(東京を拠点にしているんですか?)と聞くことができます。この英文は、文脈によって「本社は東京ですか?」という意味にもなります。
X Where do you live?
○ Are you based in Tokyo?
気まずくなる質問、していませんか?
使わない方が良い表現4:When is your birthday?
これもプライベートに踏み込む質問です。名前と住所、誕生日と立て続けに聞かれたら、日本語でも嫌な感じがしますよね?聞かれて困ったなと思ったら、I was born in Japan in the spring(日本生まれの春生まれです)のように適当にいなしましょう。
他にも、 How many people are there in your family?(ご家族は何人ですか?)や、Are you single?(独身ですか?)、How old are you?(おいくつですか?)なども避けましょう。
親しくなれば別ですが、初対面ではそれとなく無難な質問や、時事ネタや季節の催しなどについて話し、徐々に関係を深めていくのが安心です。
特に、男性が女性に根掘り葉掘り聞くのはかなり失礼にあたりますので、気をつけた方が良いでしょう。
いかがでしたか?
せっかくのご縁。悪気がないのに誤解されたり、不快な思いをしないためにも、プライベートなことを質問するのは避け、5W1Hを多用しないという点に気をつけて、良い関係を築いてください!