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フィロソフィーのダンス 新アルバムを本人が全曲解説(3ページ目)

FUNKY BUT CHICな4人組・フィロソフィーのダンスがセカンドアルバムをついに発売。新しいアイドルポップスの「ザ・ファウンダー(創始者)」を名乗る決意を込めた1枚は、踊れるファンク・ソウルをベースにより幅広い楽曲に、メンバーのスキルも次のレベルに到達した傑作です。その全曲をメンバーに紹介していただきました。また10月のワンマン振り返りも。

大坪 ケムタ

執筆者:大坪 ケムタ

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戦いの風に、夏の爽やかな風……バラエティに富んだ中盤

--続いては『エポケーチャンス』。これも既にライブでは人気の騒げる曲です。

マリリ:『エポケーチャンス』はハルちゃんの戦いの歌です!

ハル:そう言われるんですよね(笑)。サビを全部わたしが歌ってるので、メンバーはその間踊りながら応援してるんですよ。

マリリ:「ハルちゃん!がんばれがんばれ!」ぅて思いながら、 サビの「エポケーチャンス!」に合わせてオイ!オイ!言ってくるファンの方とのやりとりが……。

ハル:それが戦争に見える(笑)。あそこが戦争だと思うと自分も楽しくなってきちゃって、戦ってる気分で歌ってます。

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2017年10月7日 フィロソフィーのダンス 4thワンマンライブ「Do The Strand VOL.4」(渋谷CLUB QUATTRO)より


マリリ:1対300とか、日によっては結構な不利な状況もあるんですけど、ハルちゃん勇ましく戦っていくので、私たちは「がんばれがんばれ」って応援して。

おとは:でもハルちゃん、敵が多い方が楽しそう(笑)。

マリリ:それをなぎ倒していく(笑)。CDでも『エポケーチャンス』はマスタリング終わっていいスピーカーの前で聴いたら、本当に殴りかかって来られるような感覚になります(笑)。ハルちゃんの強みもそうですし、他のAメロBメロもメンバーの個性が出ていて面白い曲です。

--そんな盛り上げ曲から一転、さわやかな『夏のクオリア』。これはもうマリリさん曲ですね。

マリリ:ちょっと昭和歌謡みたいな、昭和のアイドルさんが歌っているようなイメージを最初に感じて、私も松田聖子さんとかが大好きなので仮歌の時点からちょっと聖子さんの真似してみたりと頑張ってみました。ステージでも未だに聖子ちゃんを意識して、真似しながら歌ってるところはあります。

--次は『ニュー・アタラクシア』、これも夏向けというかワンマンライブでもパーカッションがハマってた曲です。

ハル:パーカッションの音が楽しそうすぎて笑いが止まらない! ライブ中とか本当にお祭りだったよね、あれ。

マリリ:お祭り騒ぎだよね。めでたい音がたくさん入ってるじゃないですか。聞くだけで気分の上がるような音が本当に多いので、そのままそれに乗せて踊って歌ってます。

おとは:最初どっちかと言うとアイドルとはちょっと離れたような曲調に感じたんですけど、歌ってみてしっくりきた! それに驚きました。この前のワンマンライブのパーカッションでも一番ハマっていて、今でもパーカッションの幻聴が聞こえます(笑)。

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2017年10月7日 フィロソフィーのダンス 4thワンマンライブ「Do The Strand VOL.4」(渋谷CLUB QUATTRO)より


--大騒ぎから、次が『バッド・パラダイム(アルバム・ミックス)』。

おとは:このアルバムの中ではテンポが遅い方の曲ですよね。

マリリ:この曲いただく時に、最初に「結構難しい曲来るよ」って言われて、ハードルを上げられたんですよ。でも実際は苦戦したというよりは、2年の間に着実に経験値を積んだ今なら歌えるっていう曲でしたね。「このタイミングだから歌えたけど、1年前なら歌えなかったよ」って言われて、そういうもんなんだって感じで。自分たちの成長を感じる曲です。


カツサンドになって2人を油でベトベトにする歌?


--続いて『ミスティック・ラバー』。一気に夜っぽさが溢れます。

ハル:これはエッチなお姉さんの歌! これはもうマリリのマリチチ全開みたいな(笑)。

マリリ:これはレコーディングの時から「とことん!でお願いします」ってディレクションで言われていて。このアルバムのバージョンだと、特にライブでは出せないぐらいの息遣いとか細かいところまで気をつけながら、いやらしく歌えるように体をくねくねくねくねさせながら歌ったりしました(笑)。

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2017年10月7日 フィロソフィーのダンス 4thワンマンライブ「Do The Strand VOL.4」(渋谷CLUB QUATTRO)より


まりあ:あれは録画しておけばよかったね! ムービーとか撮ってたらみんな喜びそうだったのに(笑)。

マリリ:本当にあれは見せたかった! 一人でくねくねくねくねして、本当に顔とかも凄かったと思う。女が出てたと思います。ちょっと見せらんない(笑)。

--9曲目は『ドグマティック・ドラマティック』。

ハル:わたし、この曲のレコーディング中のエピソードが好きで、最後に4人でサビを回すリレーが聞かせどころなんですけど、みんなのエンジニアさんからのディレクションが面白いので聞いてください。

おとは:最初が私で次がハルちゃんだったんですけど、「肉食動物に襲われるような震えた子鹿や草食動物のような感じ!」って言われて(笑)。一回歌ったら「もっと襲ってくるように!」て言われたんで、ド~グマティック♪って震えながら歌いました(笑)。個性の差を出したかった、という話だったんですけど……。

ハル:次は私なんですけど、前がおとちゃんで次があんぬ(佐藤まりあ)なんです。その二人に挟まれていて、「じゃあカツサンドのカツになって上下のパンをビショビショにします! 油でベタベタに行きます!」って言って歌いました。

まりあ:わたしこのレコーディングの時期に体調崩して最後にレコーディングしたんですけど、白いパンとして下から挟むしかなかったんでシンプルに歌いました(笑)。

マリリ:私は「最終的にハルちゃんを倒すように!」と言われて。このラスボスみたいな強い人を最後にパシっとやっつけて終わらせてください!って言われたので精一杯戦いました(笑)。

ハル:ファンの人も、このエピソードを聞いてからもう1回聴くと楽しいと思います!

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2017年10月7日 フィロソフィーのダンス 4thワンマンライブ「Do The Strand VOL.4」(渋谷CLUB QUATTRO)より


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2017年10月7日 フィロソフィーのダンス 4thワンマンライブ「Do The Strand VOL.4」(渋谷CLUB QUATTRO)より


--続いて『アルゴリズムの海』。これがアルバム内でも異色の一曲です。

ハル:おとちゃん好きなんだよね。

おとは:このアルバムの中で一番好きな曲で、最初出来た時にめちゃくちゃビックリしました。 ファンクって聞いてたのに、いきなりインドの家行く?みたいな驚きがあったんですけど、ライブでの印象とは違って音源で聞くととても綺麗な曲で。普段シタールの曲とかあまり聞いたことなかったんですけど、それでも耳障りよくメンバーみんなの声が入ってきて心が癒される曲になってるかなと思います。

ハル:あとこの時、メンバー全員すごいインドカレーにハマってて、だから「I POPやりたい!」とふざけて言ってたら、ちょうど送られてきたのがインドっぽくて「運命だ!」って喜んでましたね。

まりあ:もう体がもうインドになってた(笑)。

--では当時のことを思い出して、ちなみに皆さん好きなカレーは?

ハル:バターチキン!

マリリ:私は普通のチキンカレーが好き。

おとは:私もバターチキン。

まりあ:バターチキンとマトンが好きです。

ハル:それをみんなチーズナンで食べてます。

まりあ:それを食べながら聴いてほしいですね(笑)。あと面白い振りが多いんです! そこも見て欲しいなと思います。
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