All Japanナチュラルチーズコンテスト2017の結果

All Japanナチュラルチーズコンテスト2017受賞チーズたち

All Japanナチュラルチーズコンテスト2017受賞チーズたち

日本のナチュラルチーズのコンテストには大きなものが2つありますが、その1つがチーズプロフェッショナル協会が主催する「ジャパン チーズアワード」。そしてもうひとつが生乳生産者の共同組織である中央酪農会議が主催する「All Japanナチュラルチーズコンテスト」です。

いずれも2年に一度の開催ですが、今回ご紹介するのは2017年11月に開かれた「第11回 All Japanナチュラルチーズコンテスト」について。1998年2月に第1回が開かれてから20年近くの歴史を持つ大会です。

この大会に出品されたのは、北はもちろん北海道、南はなんと沖縄まで、全国73の生産者さんによる161種のチーズ。その中から、金賞、優秀賞、審査員特別賞、中央酪農会議会長賞、農畜産業振興機構理事長賞、そして最高賞である農林水産大臣賞の6つの賞に、20品のチーズが選ばれました。
All Japanナチュラルチーズコンテスト2017受賞チーズたち

受賞チーズたち。上からコハク・クミン、ジャパンブルーおこっぺ、竹炭 濃厚熟成、二世古 椛。


まずは金賞と優秀賞をご紹介しましょう。

金賞受賞チーズたち(6品)

優秀賞受賞チーズたち(10品)

次に、さらに上位の4つの賞をご紹介します。

審査員特別賞

糸島ナチュラルチーズ製造所 TAK(タック):「コハク・クミン」
糸島ナチュラルチーズ製造所 TAK(タック):「コハク・クミン」

コハク・クミン。クミンの風味がクセになる、焼いても美味しいチーズ。

珍しい四角柱形をした、むっちりセミハードチーズ。優しいミルク感と軽めな味わいが好バランス。クミンの食感と香りがアクセントです。

中央酪農会議会長賞

(有)冨田ファーム:「ジャパンブルーおこっぺ
(有)冨田ファーム:「ジャパンブルーおこっぺ」

ジャパンブルーおこっぺ。濃厚でウニのよう。ブルーチーズならではの複雑さと旨み、味わいのボリュームも十分です。

見るからに濃厚そうな、天然色素による濃黄色の生地に青かび。しばしばウニに例えられるこっくりとした味わいです。ブルーチーズらしい複雑さとボリューム感、そして旨みもたっぷり。美味しくてびっくりする、日本を代表するブルーチーズの1つ。和のものとも合わせやすい、日本酒が欲しくなる味。

農畜産業振興機構理事長賞

ニセコチーズ工房(有):「二世古 椛(momiji)
二世古undefined椛

二世古 椛。ミモレットタイプのチーズ。まるでからすみの様な味わい。

こちらも天然の色素「アナトー」で着色されたオレンジ色の生地が印象的。フランスの「ミモレット」というチーズを原型に日本人にも食べやすい味と質感に作り上げています。12か月もの熟成からくる濃厚なからすみの様な味わいは、そのままじっくり味わっても美味。もちろん日本酒とも良く合います。

そして、最高賞の農林水産大臣賞は……。

農林水産大臣賞

・チーズ工房【千】sen:「竹炭 濃厚熟成」
チーズ工房【千】sen:「竹炭undefined濃厚熟成」

竹炭 濃厚熟成。黒っぽい表皮は竹炭によるもの。

きめ細かくなめらかな舌触り、和を感じさせるしっとりした佇まいも美しい「竹炭」チーズ。まるでシェーヴル(山羊乳製チーズ)の様ですが、実は牛乳製。牛乳をシェーヴルの技法で仕上げています。チーズ工房【千】は、チーズ職人の柴田千代さんが2014年に千葉県に開いたまだ新しく小さな工房。素晴らしい快進撃です。彼女の「女性でもこの場所に立てるんだ、という事を証明したかった」という言葉が印象的でした。これからの活躍も楽しみなチーズ工房です。

次は、コンテスト会場で印象に残った他のチーズたちをいくつかご紹介します。