●水冷式クーラの実力 |
先に挙げた要件を満たすものに、水冷式クーラが考えられます。水冷式クーラーは、自動車と同じ原理でCPUを冷やす仕組みになっています。つまり、水を循環させ、まずCPUの熱を水に逃がします。温められた水は、小型のラジエーターでその熱をコンピュータのケース外に放出するという仕組みです。一般のCPUクーラは、コンピュータケースの中に熱を逃がすので、どうしても熱がこもりがちになってきます。
結論から言いましょう。筆者が試した水冷式クーラは、サーバやLANのネットワークで利用するのに十分な冷却能力を持っています。下の写真のCurrent CPU Temperatureをご覧下さい。
上の写真は、純正のクーラの場合の温度です。下は、水冷式クーラを利用した場合の温度です。実に8度もの差があります。これならば、暑い夏に備えて水冷式クーラをサーバやLANの端末に採用する意味があると言えるでしょう。実験の要件は以下の通りです。
【一般】Pentium4 2.4GHZ で1時間稼働した場合の温度
【水冷】Pentium4 2.8GHZ で1時間稼働した場合の温度
マザーボードは、共にギガバイトのGA-8IPE1000 PRO2で、利用したハードディスクも同程度のスペック。