ペリカンカフェのトーストは炭火焼
1942年創業、昔ながらの工場直売のスタイルで、食パンとロールパンだけを作り続ける浅草の人気店「パンのペリカン」が2017年8月28日、店舗のすぐ近くにカフェをオープンしました。炭焼き台で一枚一枚焼かれる食パン
ペリカンといえば、ミミまでおいしい食パンに定評がありますが、ここではその食パンを特注の設備で炭火焼きにして出してくれるのです。表面はこんがりと網目がつき、中はふわっと優しい弾力。これは普通の家ではなかなか食べられないトーストです。
厚切りハムカツサンド
ハムカツサンド
ハムカツのどこか昭和な雰囲気がペリカンのパンとよく合っているのですね。誰もが待ち望んでいた、ペリカンらしいサンドイッチではないでしょうか。
クリームソーダもよく似合う
黄色と白、こだわりのチーズトースト
メニューの中にはチーズトーストが2種類あって、見た目はシンプルながら他のカフェや喫茶店にはない味わい深さです。どんなチーズが使われているのでしょう。黄色いチーズトースト
白いチーズトースト
小豆トーストとフルーツサンド
小豆トースト
フルーツサンド
トーストやサンドイッチ、スープには日替わりのスペシャルもあり、黒板に書かれていますので、要チェックです。
ペリカンブレンドコーヒー
ペリカンカフェのロゴマーク
初代からコーヒー好きで知られるペリカンは、カフェのコーヒーに流行ではなく昔ながらのほっとするようなテイストを選択。築地の「ライブコーヒー」で焙煎したオリジナルブレンドは、深煎り過ぎず浅煎り過ぎず、サンドイッチやトーストに最後まで寄り添ってくれます。
カレー風味の「パンの耳揚げ」は癖になる味
ペリカンカフェの想い
ペリカンのカフェと聞いて、どこかレトロな空間を予想するかもしれませんが、そこは意外にも、黄色をテーマカラーにしたすっきりとモダンな空間です。店内の様子。20席。
左から四代目の渡辺陸さん、渡辺馨さん、パンツェッタ貴久子さん、シェフの伊藤俊文さん
「イタリアに行ったとき、みんな昔から伝わるレシピを大切にしていることを知ったんですね。日本にはいつもたくさんの種類の新しい味の商品が溢れ、それが目まぐるしく変わっていくけれど……。子供の頃、うちのパンはなんでいつもおんなじで、種類がないんだ?と思っていたけれど、イタリアに行って、変わらないことは悪いことではないと、思えたんです」
変わらない味を守る、ということ。それはパンのペリカンが今や三世代に渡って愛され続けている、まさにその理由に違いありません。
ペリカンの映画『74歳のペリカンはパンを売る』
ペリカンのドキュメンタリー映画
■ペリカンカフェ
住所:台東区寿3-9-11
電話:03-6231-7636
営業時間:8時~18時 日祝定休
Yahoo!地図情報
東京メトロ田原町駅徒歩5分
【関連サイト】
パンのペリカン公式サイト
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