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無線LAN[WHR2-A54G54]試用記2 WHR2-A54G54モード切替方法(4ページ目)

IEEE802.11g/bと共にIEEE802.11aにも対応した無線LANの新製品WHR2-A54G54。今回は、その概要と11gと11aの切替方法や3モードをサポートする意味をレポートします。

岡田 庄司

執筆者:岡田 庄司

LAN・無線LANガイド

なぜ11a/b/g対応なのか

無線LANモードになぜ11a/b/gものモードがあるのでしょうか。その理由は2つあります。1つは多くのチャネルを選択できる有利性で、もう1つは無線通信の安定化です。

まず、前者ですが、現在住宅密集地域やオフィス街で無線LANを設定しようとすると、「なぜか3つも4つもアクセスポイントが見つかる!」というのはよくあります。LANサイトの最近の掲示板でも、その話が出ていました。もちろん、WPAやWEPでセキュリティは確保できますが、混信という状況は避けられません。というのは、2GHz帯には14チャネルありますが、隣り合ったチャンネルでは周波数帯が近すぎるため、実際には混信を避けるためのチャンネルは3チャネル程度となります。そのため、いろいろ試しても、ほかと利用チャネルが重なり電波の干渉で速度が低下することがあります。

しかし、11a/b/g対応製品なら、5GHz帯も利用可能なので、利用できるチャンネルが増えます。具体的には、11aで利用される5170MHz~5230MHzを20MHz間隔に分けることで、4チャネル多く確保することができます。したがって、11g専用の製品よりも利用できるチャネルにゆとりがで、いざというときに混信を防ぐことができます。

次に、安定化の件ですが、11b/g端末で利用される2GHz帯は、「ISMバンド」(Industry Science Medical band)とも呼ばれ、免許が不要なので家電製品にも利用されています。たとえば、電子レンジなども2GHz帯の電磁波を発生させ、近くに無線LANがあれば、電波が干渉して、最悪の場合通信が切れてしまうこともあります。とくに、安定的な通信環境が求められる映像/音声のストリーミングでは、画像が止まってしまったり音がとぎれてしまいます。

そうしたときに、有利なのが11aです。11aは、5GHz帯を利用するので、家電製品の影響を受けません。家電製品の干渉をうけない、11aの通信は安定した通信を確保することができます。ただ、遮蔽物には11gより弱いのですが、普通は比較的遮蔽物に強い11b/gを利用し、より信頼性の高い通信を利用したいは11aを利用する。このような使い分けができるのは、11a/b/g対応というデュアルネットワーク対応製品だけでしょう。

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WHR2-A54G54の速度は変わったか
BUFFALOのIEEE802.11aにも対応した無線LANの新製品WHR2-A54G54。このレポートでは、実効速度を計測した結果をまとめてお知らせしています。

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