1000BASE-T試用記(5)
1000BASE-Tで900Mbps超が出た!
1000BASE-Tの実効速度は、いろいろなボトルネックがあるため規格の3割程度の実効速度しか出ないと言われています。ところが、「900Mbps以上が出た!」というご報告がありましたので、その環境を含めて詳しくレポートしてみたいと思います。
●使用機器について |
1000BASE-Tの実効速度は、PCIバスやハードディスクのデータ転送速度がボトルネックになって、なかなか公称の速度が出ません。100BASE-TXであれば、90Mbps程度はFTP転送で出るのですが、1000BASE-Tとなかなかそうはいきません。
ところが、ケーブルの小部屋を主催されている白井さんから以下のようなメールを頂きました。
「GigaBitでのスループットですが、いつもの 528,780,252byteのファイルをFTPで転送したところ、初回のみ約10秒、その後2度目からは4.51~4.53秒ほどで転送できました。計算すると約940Mbps(10の6乗換算)です。」
940Mbpsとは、素晴らしい数字です。そこで、白井さんにメールを出して、その環境や測定値環境を詳しく教えて頂きました。まずは、使用機器のレポートです。
・サーバ側
CPU Pentium4 3.0GHz (FSB800MHz)
MEMORY DDR-SDRM PC-3200 CL-3 512 MB x 4
M/B BOXD875PBZLK
NIC Intel PRO/1000 CT (On Board)
OS RedHat Linux 9 (2.4.20-20-9smp)
・クライアント側
CPU Pentium4 2.8GHz (FSB800MHz)
MEMORY DDR-SDRM PC-3200 CL-3 512 MB x 2
M/B GA-8IPE1000Pro2
NIC Intel PRO/1000 CT (On Board)
OS Windows 2000 Server
(注)サーバ側のハードディスクは、ATA133の7200回転のものですが、2GBのメモリのおかげで2度目の計測からはすべてキャッシュされているようです。このため、ハードディスクの影響は無くGigaの環境を十分生かした結果となっています。