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無線LAN[WHR-G54]試用記3 11b混在時のWHR-G54の速度は(3ページ目)

11gは11bと同時利用できるのが大きな特長です。しかし、速度の低下は避けられません。今回は、11gと11bを同時に使用して11gがどの程度遅くなるのかを検証してみました。

岡田 庄司

岡田 庄司

LAN・無線LAN ガイド

ライター歴は20年以上。パソコン通信時代からネットワークに興味を持ち、LANや無線LANが一般に普及する前からLANの話題を追いかけ続けている。著作はすでに40冊を超え、テクニカルライターとしても活動している。

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■11bを接続するとどうなるか?  

ここで、11bをネットワークに接続してみましょう。ただし、接続するだけで、ほかのコンピュータや共有フォルダを表示したりファイルの転送は行いません。

11bを単に接続するだけ

この状態で同じように無線LANの速度を計測してみましょう。さて、どうなるでしょうか。

11gの無線LAN速度を再測定

1回目:3536.07Kbytes/sec.
2回目:3557.86Kbytes/sec.
3回目:3538.24Kbytes/sec.

平均:3544.06Kbytes/sec.

約28.4Mb

11bを接続するまえに測定した速度が約29.8Mでしたから、若干の速度低下が認められます。測定誤差かと思い、11bを切り離して再測定してみましたが、11bを切り離させばもとの速度に戻るので、やはり速度の低下は11bの接続が原因とみてよいでしょう。

11gと11bの同時使用の場合、11bをアクセスポイントに接続しただけでも、若干の速度低下があります。原因ですが、たぶんビーコンではないでしょうか?アクセスポイントが稼働しているときには、子機に対してサポートしている機能やSSIDを通知するため定期的に一定のフレームを送信しています。子機がビーコンフレームを受信すると、アクセス可能なアクセスポイントを認識すると共に同期を確立します。11bと11gが混在した場合、ビーコンを送信するためにモードを切り替えることになるので、たとえデータ送信を行っていなくても速度の低下が認められるということになるのでしょう。ただし、この件に関しては資料が無いため、推測となっています。読者の方で、正確な原因が分かりましたら、メールにて御連絡ください。

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