■802.11g プロテクション機能の検証
「802.11g プロテクション」機能とは、11bとの混在の環境でIEEE 802.11gのスループットがIEEE 802.11bより落ちてしまう場合に利用するモードです。今回の場合、11b混在時でもかなり速い速度がでていましたので、利用する必要はありませんが、一応現在の環境でどのように速度が変化するかを調べてみることにしました。
まず、802.11g プロテクション機能をONにします。
この状態で、無線LANの速度検証を行ってみます。方法は本稿の3ページと同じです。 その際の、結果は19.6~20.4Mbpsでした。さぁ、今度はどうでしょうか?
623~676Kbytes/sec.ですから、5.0~5.4Mbpsとなります。念のために書きますが、これは11bの混在時ではありません。このように速度が落ちてしまうので、本当に11gのスループットが11bより落ちてしまうといった緊急時に利用するモードと言 ってもよいでしょう。
802.11g プロテクション機能off | 802.11g プロテクション機能on |
19.6~20.4Mbps | 5.0~5.4Mbps |
つぎに、802.11g プロテクション機能を有効にした状態で、11bとの混在使用時のスループットを計測してみました。結果は以下の通りです。
485~489Kbytes/sec.ですので、約3.9Mbpsとなります。802.11g プロテクション機能をONにしないときが6.66~9.2Mbpsですからこちらも大幅な速度低下となっています。
802.11g プロテクション機能off | 802.11g プロテクション機能on |
6.66~9.2Mbps | 3.9Mbps |
以上の結果から、802.11g プロテクション機能は多くの11bマシンがある環境で、11gの通信を最優先させる際に使う特別なモードであるといってよいでしょう。
さて、今回のレポートはいかがだったでしょうか?次回は、ルータ機能を挟んでのスループットを再検証してみたいと思います。ご期待ください。
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