日本の子どもは世界一家事をしない?
こんな風景、あなたの家にもありますか?
学校や部活、宿題や習い事、塾などで忙しい子どもたちが、家の仕事に携わる時間がどんどん減っているように思います。夏休みはそんな子どもたちに、積極的に家事に関わってもらうチャンス!
なぜなら、家事は段取り力や持続力を育て、嗅覚や触覚など、負担の勉強や遊びであまり使わない五感をフルに刺激する、とても大切な体験だから。お手伝いをする子どものほうが成績がよいという調査結果も出ています。
夏休みは特に、水回りのおそうじがおすすめ! 遊び感覚でどんどんやってもらいましょう。
遊びながらさりげなく教えよう、おうちの汚れ
子どもがなぜ家事をしないのか、を調査した結果を見ると、原因は親の方にあるのかも? という項目もかなりあります。自分がやったほうが早い、火や刃物、洗剤などが危険など、忙しい毎日の中で逆に手間がかかってしまうから。気持ちはとてもよくわかりますが、親が全部やってしまうと、家事の動機に気づきません。
大事なのは方法を学ぶことだけではなく、「汚れているな」「このままだと臭くなるな」など、家事のきっかけに「気づく」こと。
「気づく」力と、それを解決するスキル。家事は意外と奥深い作業です
遊びの中でさりげなく、「こういう場所が汚れるんだよ」「汚くなる前にこすっておくとあとが楽だよ」と、おうちの汚れを教えてあげましょう。
「気づく」目ができると、家事に積極的に関われる子どもに育ちます。
水着で水風呂、最後はおそうじ
プールに連れていってあげられない日は、おうちのお風呂でプールごっこ。遊んだら最後はおそうじでフィニッシュ!子どもたちはみんな水風呂大好き! 水着を着れば気分も高まります。ついでにおそうじもセットで楽しく
水着やゴーグルをつければ気分も高まります。できれば子ども用に、かわいい色のスポンジや、動物の形をしたブラシなどを用意してあげてください。
お風呂用洗剤は子どもには危険なので不可。ボディシャンプーをスポンジにつけて、バスタブや壁をゴシゴシ。この時に
「ほら、ここを触ってごらん、ヌルヌルするよね。これは放っておくとカビになるよ。その前に退治しちゃおう!」
「鏡もピカピカにしてみよう」
など、さりげなく汚れる場所と、そのおそうじ方法を教えてあげましょう。最後はお風呂も子どももシャワーでさっぱり! そして「ああ、きれいになると気持ちいいね」と一緒に喜びましょう。
おそうじはやったら気持ちがいい、楽しい。そんな記憶を作るのも、とても大切です。
レースのカーテンをさっぱり洗おう
前の晩のお風呂の残り湯があったら、カーテンを洗ってみませんか。肌に優しい液体石けんを、半分ほどに減らした残り湯に入れ、カーテンをはずして漬けおきをします。ここで子どもたち登場!
バスタブでカーテンを踏み洗い。子どもが大好きな家事のひとつです
バスタブに入って足で優しく踏み洗いをしてもらいましょう。汚れがどんどん出てくるのを見るのも、大切な学びです。次に、汚れた水を捨て、シャワーですすぎ洗い。この時も、足で踏み洗いしながら汚れを流していきます。
レースのカーテンはそのまますすいでもいいですが、厚手のカーテンを洗う時は、一度脱水をしてからすすぐ方がラク。
天気の良い午前中に済ませてしまえば、あとは脱水したカーテンをそのままカーテンレールに吊るして乾くのを待つこともできます。最後にお風呂も軽く洗い流し、足もきれいに洗って終了。
「カーテンには意外と埃や汚れがついているね」、「カーテンがきれいになると、本当に気持ちがいいね」と一緒に喜びましょう。
あー、気持ちいいね! と喜び合う満足感が残る体験を積み重ねましょう
楽しかったら続ける工夫を
子どもたちと水遊び家事を楽しめたら、普段の生活でも続けられる工夫を。お風呂には子どもが進んで使える小さなブラシやスポンジを用意。家の中にも、子ども専用のほうきやほこり取りなどが、すぐ使えるように配置しておくと、汚れに気がついたときにそうじがしやすくなります。かわいい子ども専用の道具を揃える効果は、思いの外大きいものです
「お母さんが忙しくて大変だから、手伝って」の声かけでは、思春期に差し掛かる子にはなかなか響かなくなってしまいがち。遊びながら楽しめるうちに、おうちの汚れに自然に気づいて、さっとそうじ道具に手が伸びる体験をたくさんさせてあげましょう。
夏休みは水回りのそうじの楽しさを体験できる絶好の機会。たくさん楽しんでくださいね。