東側に「鴨川」「大文字山」 西側に「京都御所」「京都御苑」が位置
「ザ・パークハウス 京都鴨川御所東」は、京都御所の東側のゾーンの鴨川に面した希少立地に建つ総戸数85戸のマンションです。2015年12月に第1期を販売開始。竣工前に全住戸が完売しました。資料請求件数の総数は、約3600件で総来場数は、約800件にも上ります。半数を超える住戸が億ションで、最高価格は1995年以降西日本最高価格となる7億4900万円でした。人気となった「ザ・パークハウス 京都鴨川御所東」の評価のポイントの一つ目が、鴨川に面したロケーションです。古都京都は、景観保全のための様々な規制があり、中でも高さ規制は他の自治体と比べ厳しく、平成19年に最高31mに制限。地域によっては、さらに厳しく制限しているエリアもあります。新築マンション供給の制約が多い中、鴨川に面した分譲マンションの供給は、11年ぶりでした。こうした希少な立地でプランニングするにあたり、伝統的建築意匠を盛り込んだ建築デザイン、「京の美意識」を表現したインテリアデザイン等が施されています。
こうした、デザインのこだわりは、24時間有人管理やバイリンガルのコンシェルジュなどのソフトサービスとともに、マンションの高い評価につながっています。
「奥」「光と影」「華」 悠久の世界観を演出
軒庇に見立てたバルコニーの水平線とマリオンの垂直線の構成、そして大きな寄棟屋根。本館何面住戸の縦格子手摺りによる京都らしさの演出。ランドスケープデザインは、「うつろい」をテーマにし通路を屈曲させる「くずす・ずらす」や内庭による「風景を生けどる」演出などで悠久の世界観を表現しています。建物内を見学すると、屈曲した通路や格子越しにのぞく道がどこか奥ゆかしさを感じます。共用部の随所に、京都にゆかりの深い現代美術作家の作品を展示。共用廊下を歩いても、下部の小窓や床のタイルの演出によって「奥」を感じ、「光と影」の面白さを味わうことができます。こうした、美術館のような演出はマンションではなかなか見られないもの。こうした立地に相応しいしつらえが高い評価へとつながったのでしょう。
建物は、鴨川側の別館が壁式構造の4階建て、南向き中心の本館が5階建てで、敷地面積5,102平米では、十分空地を取れるわけではありません。内庭や和風庭園を施したラウンジなど京都らしさの演出が、上質感にうまく結びついていると感じました。
歴史ある建造物が多く残る京都ですが、こうした街並みは、旅行先として世界的にも高く評価されています。希少な場所だからこそ、どういった姿を後世に残すかは、ディベロッパーの大きな使命かも知れません。
春は、サクラを楽しみ、夏は新緑越しに鴨川の「涼」を感じ、部屋の中から東山如意ケ嶽の大文字焼を観る。こうした暮らしが出来るのは、このマンションに住まうならではの価値でしょう。マンションの一室は、どれをとってもオンリーワンと言えますが、希少な立地と創り手の思いが合わされことで、「ここしかない暮らし」が生まれるのだと強く感じました。