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1000BASE-T試用記(3) 1000BASE-Tの実効速度2(2ページ目)

先回は、とりあえず1000BASE-Tのスループットを掲載しましたが、今回は環境を変えて詳しく再検証してみたいと思います。1000BASE-Tのスループットの実際は、如何に!

岡田 庄司

岡田 庄司

LAN・無線LAN ガイド

ライター歴は20年以上。パソコン通信時代からネットワークに興味を持ち、LANや無線LANが一般に普及する前からLANの話題を追いかけ続けている。著作はすでに40冊を超え、テクニカルライターとしても活動している。

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■Microsoftネットワークでの実効速度は?

一応、現在の状況で1000BASE-TのLANカードのデータ転送速度を再度計測してみましょう。測定に利用したNICは、プラネックスコミュニケーションズ(株)のGN-1000TCです。

下の写真をご覧ください。1000BASE-TのNICにカテゴリー5Eのケーブルを接続しています。LEDのランプは、写真ではちょっと見にくいのですが1000BASEでコネクトしていることを示しています。

 

このケーブルをハブに接続します。一番左のケーブルは、CATVモデムからのケーブルです。今回のIPアドレスは、CATVのセンターにあるルータのDHCP機能で割り振っています。左から2つ目と4つ目のポートに接続したケーブルが、1000BASE-TのNICからのケーブルです。共に1000BASEでLINKしていることがLEDの表示で分かります。

 

では、ハードディスクと同じようにファイルを転送してみます。図のコピー元を示すアドレスがUNC(Universal Naming Convention )なのでネットワーク経由の転送であることが分かるでしょう。

アドレス欄のUNCに注目

結果は以下の通りでした。

・転送ファイルbench.dat 104857600Byte

1回目調査:8.91秒--> 89.8Mbps
2回目調査:8.03秒--> 99.6Mbps

やはり、ハードディスクの転送速度がネックになって遅くなっています。

ここで、読者の方が期待されるのは、ボトルネックを解消した際の調査だと思いますが、残念ながら現在のところその環境が整っていません。そこで、現在の環境の負荷を低くするとどの程度の速度が出るかを検証してみたいと思います。

理想的な環境での調査は、費用がかなりかかりますが、環境が整い次第再度検証してみたいと思います。

 

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