自動車保険/自動車保険の選び方と比較ポイント

大雨・洪水・津波の被害は自動車保険で補償される?(2ページ目)

春から夏にかけ、残念ながら毎年話題になってしまう大雨や洪水など、水による災害。大雨や洪水などで損害を受けたとき、自動車保険ではどのように補償されるのか、また、津波の損害は大雨や洪水とは取り扱いが異なることも解説していきましょう。

執筆者:平野 雅章

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津波による車の損害は補償される?

津波による車の損害は自動車保険で補償される?

津波による車の損害は自動車保険で補償される?

地震が海域で発生し、震源が海底下の浅いところの場合、海底面が持ち上げられたり、押し下げられたりして海面も上下に変化します。このような海水の変化が周囲に波として広がっていく現象を津波といい、洪水や高潮とは区別されています。

津波で車が流された場合や水没した場合など、津波によって生じた車の損害は基本的に自動車保険で補償されません。理由として、津波は一度に巨大な損害を発生させる可能性があり、適切な保険料設定が困難なことが挙げられます。ほぼすべての保険会社が地震、噴火、津波を原因とする損害を免責事項としています。

ただし、地震、噴火、津波によって車が全損となった場合、一時金が支払われる特約を「地震・噴火・津波危険車両全損時一時金特約」などの名称で用意している保険会社もあります。 また、全損の場合、車両保険金額が全額支払われ、全損時以外(一部損壊)も補償される特約を準備している保険会社もごく一部あります(2017年6月時点)。
 

水による自然災害は津波を除き補償の対象

最後に、あらためてまとめておきましょう。
  • 大雨・洪水・高潮など、水による自然災害で車が損害を受けた場合は車両保険の補償範囲。ただし、地震が原因である津波は、基本的に補償の対象外
  • 車両保険が「一般型」「エコノミー型」のどちらでも大雨・洪水・高潮による車の損害は補償されるが、より詳細に補償範囲を設定できる車両保険では注意が必要
  • 大雨・洪水・高潮による車の損害は、車両保険を使うと等級が1等級下がる「1等級ダウン事故」として取り扱われる
  • 津波による損害に対応する特約を用意している保険会社もある
本格的な台風シーズン前、加入している自動車保険の補償内容をあらためて確認してみてはいかがでしょうか?
※本件ガイドが提供する記事は、特定の保険商品の募集を目的としたものではありません。また、掲載される情報の著作権は株式会社オールアバウトが有し、各国の著作権法、各種条約およびその他の法律で保護されています。
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