ハブとは、各コンピュータに設置したNICを一箇所でまとめるための機器です。
2台しかつながないという場合であればクロスケーブルで直接つなぐことも考えられますが、場合によってはうまく作動しないこともあります。これは、ハブが単に結線するだけなく信号を整形する機能を持っているからです。
信号はケーブルを流れる間にノイズを拾い波形が崩れたりすることがあります。これを補完するのもハブの大切な役目です。
以下には、ハブを購入する際の注意点をまとめましょう。

10BASE-Tと100BASE-TX対応のネットワークカードを自動認識するハブを選ぶ
現在すべてのNICが10BASE-Tであっても、これからは100BASE-TXが主流になります。もし、10BASE-T専用のハブを購入してしまうと、100BASE-TXのNICを導入しようと思っても導入できません。今後を見据えて下位互換のある製品を購入するようにしてください。価格も最近はずいぶんこなれてきました。

・ポートはなるべく多い物を選ぶ
NICからのケーブルを接続するハブの端子をポートといいます。個人で使うにしても8ポート程度のハブを購入するようにしてください。4ポート程度のハブもありますが、LANに凝り出すとすぐにポートの数が足りなくなります。
もっとも、カスケード接続といってちょうどSCSIのデイジーチェーンのようにハブをつなぐこともできますが、つなぐために1ポートが必要ですから、たとえば4ポートのハブを2台つなぐと6ポートしか利用できないことになります。

・多人数で使うならスイッチングハブを選ぶ
1人でLANを使うのであれば通常のハブで結構ですが、もし複数の人が同時にLANを使うのであればスイッチングハブを購入してください。スイッチングハブは、各コンピュータからの信号を一括管理し、信号がスムースに流れるように交通整理する機能を持っています。
LANの信号は、パケットという一定の大きさに分割されて送信されます。ところが、Aというコンピュータから送信されたパケットは、一旦LANでつながれたすべてのコンピュータに送信され送信され、受け取ったコンピュータ側でそのパケットが自分宛であれば受け取り、違う場合は受け取りを拒否するという面倒な作業を行っています。そのため、ネットワーク内には常に無駄なデータが大量に流れてしまいます。

また、ネットワークにパケットを送信できるのは常に1台のコンピュータだけです。もし、Aと言うコンピュータがパケットを送信中にBコンピュータがパケットを送ろうとすると、Bのコンピュータには「現在回線使用中」という意味の信号(コリジョン)が送られ、Aコンピュータの送信が終わるのを待って送信を再開するような仕組みになっています。この制御はを各NICが行っているのですがネットワークの規模が大きくなればなるほど、各NICにかかる負担が大きくなりスムースに信号が流れにくくなってきます。

これらの問題点を解決するのが、スイッチングハブです。スイッチングハブは、内部にCPUを持ち常にデータの流れを監視し制御する働きがあります。そのため、信号を送信する必要のないコンピュータには、信号を送らないようにすることができます。
また、異なるコンピュータから同時に複数のパケットを受け取ってもその交通整理をハブ内部のCPUが制御するのでNICに負担をかけません。そのため、スイッチングハブを使うと、ネットワークの混雑が解消されネットワークのパフォーマンスが向上することになります。



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