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鎌倉で御朱印集め!1日で人気神社・お寺を巡るコース

鎌倉や江ノ島の神社・お寺を、御朱印をいただきながらめぐる1日はいかが? 人気観光スポットでもある明月院・建長寺・鶴岡八幡宮・長谷寺・江島神社の5つの御朱印所を1日でめぐる、おすすめルートをご紹介しましょう。初心者さん向けに参拝時に気を付けたいマナーもまとめています。かわいい御朱印帳など画像付きでご紹介しています。

村田 江里子

執筆者:村田 江里子

鎌倉・江ノ島ガイド

鎌倉で「御朱印巡り」をしよう

この1日旅でいただいた御朱印

この1日旅でいただいた御朱印……大切な、宝物になりました

訪れた神社やお寺の記念となり、アートとしても美しく、心落ち着くお守りのような存在になる……そんな御朱印集めをする人が近年増えてきています。寺社では、「御朱印ガール」も、よく見かけるようになりました。鎌倉に訪れるとき、御朱印をいただきながら寺社をめぐる巡礼の旅をしてみませんか?

ここでは「御朱印のイロハ」やいただくときのマナー、御朱印がいただける鎌倉の寺社と、御朱印ビギナーのためのおすすめコースをご紹介します。
 

はじめに 御朱印ってなあに?

「御朱印(ごしゅいん)」とは、神社や寺院で、参拝者に向けて押印される印章・印影のことです。社務所や事務所でお願いをすると、御朱印帳にお寺や神社の朱色の印を押し、寺社名、御祭神・御本尊の名前日付などを墨書きしてくださいます。

御朱印は、もとは参拝者が写経をお寺に納めた際にいただく受付印でした。それが後に、参拝のあかしとして頂けるようになりました。そのお寺のご本尊様や神社の神様の授かりもの・分身ともいえる、ありがたいものなのです。
 

御朱印をいただくマナー

御朱印は、スタンプラリーとは違い、あくまでも参拝の証であることを心得ましょう。神さま・仏さまに敬意を払い、帽子などはとって、神聖な気持ちでお参りし、それから御朱印所(社務所や寺務所)にうかがうようにしましょう。

「御朱印をいただきたいのですが」とお尋ねしてから、書いていただきたい場所を開き、「こちらへお願いします」と、御朱印帳をお渡しします。渡すときも受け取るときも、両手を添えて丁寧に。

心をこめて墨書きしてくださっている間は、お話は控えましょう。スマホをいじるのも、マナー違反です。
明月院の庭園undefined御朱印をいただく間に眺める情緒ある風景

明月院で御朱印を書いていただく間、しっとりとした庭園の眺めを味わうことができました

御朱印は、御朱印帳に書いていただくようにしましょう。御朱印帳は大体2000円程度で、寺社のほか、Amazonなどでも購入できます。御朱印は、鎌倉・江ノ島あたりでは、300円のところが多いようです。見開きでいただく場合、600円となります。

御朱印帳を用意し、心を込めてご参拝し、ありがたくいただく心を大切に……。この心得があれば、誰でも御朱印をいただけます。

あなたのために書いていただける、特別なお守りのような存在……御朱印をいただく1日旅に、出発しましょう。明月院・建長寺・鶴岡八幡宮・長谷寺・江島神社を、1日でめぐるコースをご案内します。
 

さあ、鎌倉の御朱印巡りへ……明月院で御朱印帳をいただいて

まずは、東京方面から鎌倉へ入る際の玄関口ともいえる北鎌倉からスタート。すてきな御朱印帳が購入できるという明月院にうかがいました。
明月院の門

出発は北鎌倉の明月院から

アジサイで有名な石段を上がり、ご本尊にお参りしてから、右手の受付で、御朱印帳を購入します。
明月院の御朱印帳

明月院の御朱印帳。境内で飼われているウサギにちなむ、かわいらしい柄

ガイドは境内で飼われているウサギにちなんだ、かわいらしいウサギ柄の、ピンクの御朱印帳を選んでみました。ほかにも色違いや、シンプルな無地の御朱印帳もあります。

方丈の建物の、向かって左手で御朱印をいただけます。番号札をいただき、椅子に座って、境内のお庭を眺めながら御朱印を待つ間のひととき……。境内の情緒ある風景を、しみじみ味わうことができました。

いただいた御朱印には、ご本尊の「聖観世音菩薩」の書。細身の筆で書いてくださる女性の方の優しさが感じられる、たおやかな線です。
明月院のご朱印 「聖観世音菩薩」

明月院のご朱印 「聖観世音菩薩」
 

御朱印をいただき、心静かな、しとやかな気分になれた参拝でした。

<DATA>
■明月院
住所:鎌倉市山ノ内189
TEL:0467-24-3437
拝観料:500円[本堂後庭園:別途500円 6月公開菖蒲園・12月ごろ紅葉時期]
拝観時間:[6月]8:30~17:00 [その他]9:00~16:00
アクセス:JR北鎌倉駅より徒歩10分
御朱印:300円
御朱印帳 花兎桃:1800円 無地:1000円
 

大本山・建長寺 お地蔵様の御朱印

道を歩き、建長寺へ。今日1日の行程を考えると少し歩行距離が長いので、明月院バス停から建長寺バス停まで、バスを利用してもいいかもしれません。

建長寺では、拝観料をお支払いする窓口の左側に、御朱印帳の受付があります。番号札をいただいて、境内を拝観した後、帰りに完成した御朱印を受け取ることができます。
建長寺の山門

鎌倉五山の第一位、堂々とした風格の建長寺

ご本尊の、地蔵菩薩にお参りしましょう。大きな、やさしいお顔のお地蔵様。お地蔵様のもつ杖は、大地を歩き、人々を救ってくださることを表しています。

窓口で、書いてくださる様子を拝見していることもでき、滑らかな筆の運びに、見入ってしまいます。
建長寺のご朱印 「南無地蔵尊」

建長寺のご朱印 「南無地蔵尊」

いただいた御朱印の文字は、 鎌倉五山第一位、大本山らしい堂々とした字。いくつか押される朱印の中には、ご本尊のお地蔵さまの印もあります。

もし、半僧坊の御朱印もいただくなら、御朱印帳を持って石段を登っていくようご注意くださいね。天狗の葉うちわの印が押された御朱印をいただくことができます。

<DATA>
■建長寺
住所:鎌倉市山ノ内8番地
TEL:0467-22-0981
アクセス:JR北鎌倉駅より徒歩20分
ホームページ:http://www.kenchoji.com/
拝観料:高校生以上500円、小・中学生200円
御朱印:300円
 

鶴岡八幡宮 鎌倉のまちを見守り続けてきた神様の御朱印

道を進み、いよいよ鶴岡八幡宮へ。まずは大石段の上の御本殿で、お参りします。
鶴岡八幡宮の社殿

朱塗りの社殿が鮮やかな鶴岡八幡宮

鎌倉幕府が開かれたころから、源氏の氏神としてこのまちを見守り続けてきた八幡さま。参拝を終えて表に出れば、まっすぐに続く若宮大路と鎌倉のまちが見晴らせます。
鶴岡八幡宮から望む若宮大路、鎌倉のまちなみ

鶴岡八幡宮から望む若宮大路、鎌倉のまちなみ

800年もの歴史を重ね、鎌倉のまちの要となってきた場所に、今、立っていることを実感します。

大石段を下りてすぐ左手に、御朱印をいただける窓口があります。御朱印帳をお渡しすると、墨の香りが漂う中、目の前で書いてくださいます。美しい筆運び、私のために書いてくださっている……と思うと、とてもありがたい気持ち。御朱印帳にいただいたのは、「鶴岡八幡宮」の書。残念ながら画像をご紹介することができないのですが、御朱印の末広がりのしっかりとした「八」の字、おめでたいことがありそうな印象です。鶴岡八幡宮では、巫女さんが舞う姿が描かれた、ピンク御朱印帳もあり、こちらもとてもすてきです。

鶴岡八幡宮の参拝については記事「鶴岡八幡宮 参拝前に知りたい見どころや歴史、ご利益」でもご紹介しています。

<DATA>
■鶴岡八幡宮
住所:鎌倉市雪ノ下2-1-31
TEL:0467-22-0315
アクセス:JR鎌倉駅より徒歩10分
ホームページ:https://www.hachimangu.or.jp/
御朱印:500円
 

長谷寺 十一面観音さまと出世開運大黒天さまの御朱印

江ノ電に乗り、長谷駅へ。長谷観音のいらっしゃる、長谷寺を拝観します。大仏さまのいらっしゃる高徳院まで足を延ばすのも良いのですが、この1日旅ではロングコースになるので、割愛させていただきました。
長谷寺の山門

長谷寺の境内では四季折々の花々に出会えます

境内に入りすぐ左側のご朱印所窓口へ、御朱印帳を預けます。番号札を受け取り、季節の花咲く、境内を拝観しましょう。人々の願いの声を聞いてくださる、ご本尊の十一面観音さまにお参りを。見晴台からは、青い海も見渡せます。

弁天様と、その周りに健康や恋、金運などの願いを聞き届けてくださる十六童子が彫られた弁天窟では、洞窟探検気分を味わえます。出世開運大黒天さまにもお参り。にこやか・ふくよかなお体をなでると、出世開運のご利益が、本当にいただけそう。

最後に、御朱印を受け取りました。ご本尊の十一面観音さまと大黒天さま、見開きで書いていただきました。
長谷寺のご朱印「十一面大悲殿」「出世開運 大黒天」

長谷寺のご朱印「十一面大悲殿」「出世開運 大黒天」

御朱印帳を開くたび、お願いごとを叶えてくださる観音さまや大黒さまのお姿が目に浮かぶよう。ご本尊へのお参りに、海や、お花や、大黒様、洞窟……楽しく拝観させていただいた、明るい華やいだ境内の思い出が蘇る、御朱印です。

<DATA>
■長谷寺
住所:鎌倉市長谷3-11-2
TEL:0467-22-6300
アクセス:江ノ電長谷駅より徒歩5分
ホームページ:http://www.hasedera.jp/
拝観料:300円、小学生100円
御朱印:1枚300円 2種類600円 
 

江島神社 波の模様が描かれた見開きの御朱印

最後に、江ノ電に乗り、江ノ島へ。青い海を眺めながら、弁天橋を渡ります。青銅の鳥居をくぐり、お土産屋さんの並ぶ参道を上がって。石段を登り、江島神社・辺津宮へ。

茅の輪くぐりをして穢れをはらってから、参拝します。くるくる8の字を描くように回って、ちょっと楽しみながら心と体を清らかに。
江島神社では茅の輪くぐりをしてからお参りを

江島神社では茅の輪くぐりをしてからお参りを

江島神社の神さまは、女神さま。古来の海の神・水の神に併せ、幸福・財宝を招き、芸道上達の功徳を持つ神さま・江島弁財天として信仰されています。

お参りを済ませ、御朱印所へ。社殿右手に受付があります。「見開きですか?」と聞いてくださったので、見開きで書いていただくようお願いしました。

境内では、弁財天のご利益に預かり、お金を洗うと増えるといわれるスポットも。増えますように……と、お金を洗わせていただきました。

出来上がった御朱印をいただくと、「江島神社」「弁財天」の見開きの御朱印の間に、参拝の文字。
「江島神社」「弁財天」の見開きのご朱印

「江島神社」「弁財天」の見開きのご朱印

のびやかな見開きのページの使い方は、江ノ島から望む広々とした大海原をイメージさせてくれるよう。波や龍の模様の御朱印も、江ノ島らしい風情です。

<DATA>
■江島神社
住所:藤沢市江の島2-3-8
TEL:0466-22-4020
アクセス:小田急線「片瀬江ノ島」駅
江ノ島電鉄「江ノ島」駅
湘南モノレール「湘南江の島」駅
※各駅から徒歩約15~25分
ホームページ:http://enoshimajinja.or.jp/
御朱印:片面300円 2種類600円


江島神社で御朱印をいただいたら、江ノ島めぐり。展望台からの壮大な海の大パノラマを楽しんだり、夕日を眺めるのもすてきです。

これまでいただいた御朱印を携え、海と空に抱かれたパワースポットで、心と体にいいエネルギーが満ちてくるような気分になりました。
のびやかな海と空に包まれた江ノ島……パワースポットで御朱印めぐりを締めくくりました

のびやかな海と空に包まれた江ノ島……パワースポットで御朱印めぐりを締めくくりました


この1日旅で訪れた社寺は、鎌倉といえば誰もが思い浮かべる、いわゆる観光メジャースポット。「あのお寺や神社で、こういう御朱印がいただけるんだ……!」と、とても新鮮でした。

かなりロングコースなので、午前10時ごろからスタートし、鎌倉駅や長谷駅あたりでランチをいただいて、江ノ島に夕方ごろゴールする、1日旅のスケジュールとなります。くれぐれも歩きやすい靴で。バスなどを使って、疲れすぎないように無理なくめぐってくださいね。1日でコースをめぐりきれなかったら、また後日のお楽しみにしましょう。ここでご紹介した以外にも、素晴らしい御朱印がいただけるところが、たくさんあります。

御朱印所では、何人かの方が待機しているところも多く、御朱印めぐりに人気があるのがうかがえました。墨書きしてくださる方によって筆跡が変わるので、ここでご紹介する御朱印とは違った、あなただけの御朱印がいただけることでしょう。

単なる観光地めぐりとは違い、御朱印めぐりは、心を込めて参拝する社寺巡礼という印象で、自分の心や願いを見つめ直すような、味わい深い旅となりました。皆さんも今度鎌倉を訪れるときは、御朱印をいただきながら社寺をめぐってみてはいかがでしょうか。きっといつもの観光とは一味違う、心落ち着くすてきな旅になることでしょう。

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