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キュン活とは?「ただ、キュンとしたいだけ」という女心

キュン活とは胸キュンするための活動

胸キュンするための活動

ゲームやSNS発で「キュン活」という言葉が聞かれる。たしかに、20代~30代の女性たちの間に「特に彼氏は必要ない。でもでも、胸がキュンとする時間はほしい」という思いがある。それがアイドルにはまったり、仲のいい男性とたまに会って食事をしたりという行動につながっているという。

リアルな恋愛となると、休日は一緒に過ごさなくてはいけない、イベントには一緒に行かなければいけないと、「恋人ならこうすべし」にとらわれてしまうが、自分自身が胸キュンするための活動であれば、「こうあるべき」にとらわれずにすむ。

同じようなことはアラフォー、アラフィフ既婚女性たちの間にも起こっている。いや、むしろ彼女たちのほうが先に「キュン活」をしていたのかもしれない。
 

“リアル不倫”はイヤ、友だち以上恋愛未満の胸キュン

担当の美容師に淡い恋心……

担当の美容師に淡い恋心……

自分の生活も家庭もうまくいっているが、何かが足りない――アラフォー、アラフィフ年代の女性たちは、子どもたちも成長し、心に空洞のようなものを感じていることが多い。また、今までがんばってきた自分を誰も認めてくれないという思いもある。再び仕事を始めたり、習いごとをしたりと外へ出る機会も増え、新たに人と知り合う。みんな少し時間的に余裕ができるため、同窓会も増えていく。

そんなとき、知らず知らずのうちに封印されていた恋心が頭をもたげてくる。

「同窓会で昔好きだった人に会ったとき、胸の奥がキュンとしたんです。あまりにも久しぶりの感情に自分でびっくりしました。エロスとは違うんですよね。幼いころの片思いにも似た、純粋なキュンとした気持ち。その後、同窓会は年に一度続いていて、彼もやってきます。別に彼と恋愛したいわけじゃないんです。そんなことになるのは怖い。でも、年に一度、あのキュンとした気持ちは味わいたい。それが楽しみで同窓会に出席しています」

ユリコさん(47歳)は、にこやかにそう語る。恋愛感情に苦しんでいる人の顔ではない。純粋に「胸キュン」を楽しんでいるようだ。

一時期流行った「韓流スター」ブームや、若い演歌歌手の追っかけをする女性たちも同じような気持ちなのかもしれない。恋愛未満だが異性に憧れる気持ち、そして誰かを応援することで得られる満足感が彼女たちを支えていたのではないだろうか。

それがもう少し身近になっているのが、アラフォー、アラフィフ女性たちの「友だち以上恋愛未満」の胸キュンなのかもしれない。

そういえば、これらの世代の女性たちからは、頻繁に「ときめきたい」という言葉を聞くことが多い。

「私は担当の美容師さんにキュンキュンしています」

アサカさん(51歳)は顔を紅潮させながら言った。

「ここ2年くらい、ずっと同じ美容師さんに担当してもらっているんだけど、彼になってから2ヶ月に1度は通うようになりました。丁寧だし会話も楽しいし。彼に会いに美容院に行っているといってもいいくらい。でもそれ以上の関係になるわけでもないし、安心して勝手にキュンキュンできるのがいいんですよね」

自分の生活の中に、「キュン活」をうまく取り入れて楽しんでいる側面もありそうだ。
 

キュン活が進んで……「キスまで不倫」へ?

「キスまで」と、踏みとどまる関係も

「キスまで」と、踏みとどまる関係も

ときめきたいという気持ちが高じて、ある種の恋愛に近づいている女性たちもいる。

「4年ほど前、昔、片思いをしていた男性と再会したんです。でもお互いに家庭のある身。家庭を壊す気はありません。たまたま彼が外国で暮らしているので、年に2度、帰ってきたときだけ食事をするんです。3年前、初めてキスをしました。でもそれ以上の関係になってはいけないとお互いに自制しています。会うたびに食事してお酒を飲んで、帰りにキスをして別れます。せつない。でもこのせつなさが彼と私を結びつけている感情なんだなと最近、思うようになりました。一緒に過ごせる短い時間を、これからも心ゆくまで楽しもうと思っています」

ミチコさん(49歳)はそう話してくれた。お互いに好きだという気持ちはある。だが、その気持ちに流されたら、互いの家庭はもとより、今の大事な感情も壊れる恐れがある。だからあえてキスだけで帰る。

こうした“キスまで不倫”をしている女性たちは少なくない。キスまでなら不倫にならないというのが彼女たちの主張でもある。

「キスだったら酔っ払って友だちとしちゃうこともあるし、笑ってすませられる範囲だと思うんですよね。実は私もキスまで不倫しています。行きつけのバーで知り合った、とてもステキな同世代の男性。たまにデートしてキスだけで別れる。本当は好きなんですよ、その先までいきたいくらい好き。でもその先へいったら、あとは別れが見えそうで怖いんです。この状態なら、友だちの延長線上と考えることができるし、不倫の関係ではないので別れる別れないという話にはならない」

そう話してくれたサエコさん(42歳)は、中学生になった下の子を産んでからずっとセックスレス。だが夫とも仲が悪いわけではない。子どもを中心とした家庭はうまくいっているという。

「ただ、子どもが大きくなるにつれ、私自身、自分がオンナであることを実感したくなったんです。というか、むしろその彼とデートして胸がキュンとしたとき、ああ、私はこういう感情を味わいたかったんだなと思ったんです。

誰かにときめいたり、自分がオンナであることを実感したりするのは悪いことではない。でも、それがもとで家庭を壊したり子どもを傷つけたりするのはイヤ。だからキスまでで満足しています。彼とも『これが自分たちにとってはいい関係だよね』と話しているんです。

欲望に任せるのではなく、欲望にブレーキをかけながら、今の関係を保っていく。これはこれでつらいけど楽しい。恋をしている実感はあります」


どこまでが不倫ではなくて、どこからが不倫なのかは意見がいろいろあるだろう。ただ、人を恋する気持ちは止めようがない。それをどういう形で昇華させていくのかは、人それぞれだ。

恋心が進まないようにあえて会わないようにする人もいるだろうし、欲望のままに突っ走る人もいるだろう。「キスまで不倫」のカップルは、ひょっとしたら「キス止まり」にすることで、無意識のうちに恋心が燃えすぎないよう抑制しているのかもしれない。

いずれにしても、世代を超えて「キュン活」は女性にとって(あるいは男性にとっても?)大事な活動なのではないだろうか。

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