トイレマットはいらない?必要?
トイレマットは本当に必要?
そんなこんなで、あえてトイレマットを敷かないようにしているという方も増えているようですが、トイレマット無し生活と切っても切れないのが、「都度、拭く」「こまめな掃除」といった作業。
でもこれ、言うは易しですがめちゃくちゃ急いでいる朝などには、難しかったりしませんか?
最後にトイレを使った人が必ず「飛ばし」たのや「垂らし」たのを拭いて出られれば良いのですが……。衛生的にするつもりでトイレマットを無くしたのに、結局以前よりも不衛生になってしまっていては、本末転倒です。
トイレマットが必要かどうかに関わる真実…気になるトイレの雑菌数
トイレで一番汚いのって、どこ?
ジョンソン株式会社の調べ(※1)によれば、「便器の中」の10平方センチメートルあたりの雑菌数は「1~83個」なんだそうです。多いのか少ないのか、ちょっと判断しかねます。では、私たちの座る「便座」の雑菌数はどうでしょう。これは「3~50個」という数字で、さすがに便器の中よりは若干キレイっぽいです。
ここからが、本題。トイレマットの敷かれる「床」の雑菌数なのですが、こちらは「1~94個」という数字なんです。一方、私たちが肌身離さず(?)身につけている下着、「パンツ」の雑菌数がどうなのかといいますと、イギリスでの調査(※2)によれば「洗濯済みの女性のパンツ」から検出される雑菌数は1万個という数字が出ています。洗濯済みで、です。
つまり、トイレの床の雑菌数(100個以下)と比較して、明らかに私たちがはいているパンツの雑菌数の方が、はるかに多いことがうかがえますよね。トイレマットのことを汚いと言えた身ではありません。
トイレマットこそ「こまめ」に洗おう!
そこでです。もし、今これを読んでいるあなたが「トイレマット忌避派」である場合、その理由の大きな部分に、「トイレマットは汚くて他の洗濯物と一緒に洗えない(と思っている)」というものがあるのでしたら。もしかしてそのトイレマットは、ご自分のパンツよりもはるかにキレイかもしれない……という前提を噛みしめた上で、このようなご提案をしてみたいと思うのです。
トイレ掃除をラクにするために、トイレマットを敷いて、3日にいっぺん洗いましょう!
確かに市販品には、「どうしてこんなに分厚くてゴージャスなのか」と首を傾げたくなるタイプのトイレマットもあります。アレは確かにかさ張りそうですし、洗っても乾きにくそうで、あんまり洗いたくなくなりますよね。ですので、洗いやすいサイズ感の、乾きやすい素材のマットを選ぶのがポイントです。
手っ取り早いところでは、日替わり用に買いそろえてもごく安価な、100円ショップで売られている「綿マット」もお勧めです。筆者も5年以上愛用していますが思ったよりへたれませんし、毎日洗っても洗濯物として邪魔ではなく快適なんですよ! 「綿マット」は交換時に簡易モップよろしく、トイレ床をざっと拭く道具と化けさせてしまうこともできます。消毒用エタノールと併用すれば除菌、異臭対策にもなり一石二鳥、超ズボラ向きアイテム!
「都度、拭く」のが苦でなければそれで良しですが、つらい場合には、あえての「トイレマット」導入をぜひ試してみて下さい。
【参考資料】
※1 暮らしのはてな?「トイレの雑菌をちょっと科学しよう」(ジョンソン株式会社)
※2 Is your LAUNDRY making you ill? 30°C cycles breed bacteria and transfer germs from your underwear to tea towels By Emma Robertson PUBLISHED: 16:56 GMT, 21 August 2013
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