中国/中国のホテル

中国のホテル(2ページ目)

経済成長の勢いに乗って、ホテルの建設ラッシュが続く中国。ワールドクラスのホテルグループが多数進出を果たし、中国のホテルもかなり国際化してきましたが、旧態依然とした制度やルールが現存している一面も。ここでは、そんな中国のホテル事情について切り込んでいきます。

鈴木 晶子

執筆者:鈴木 晶子

中国ガイド


清朝末に始まった中国のホテル史
国有化、改革開放政策を経て、今、成熟期に

北京飯店

北京飯店。西側の棟は現在、ラッフルズホテルと貴賓楼飯店になっている

建国飯店

建国飯店。立地条件が良く、今でも外国人旅行者に人気のホテル

日本で最初の本格的ホテルは「築地ホテル館」。黒船来航で外国との貿易が始まり、来日外国人のための宿泊施設が必要となり、幕末の1868年に開業しました。中国のホテル史は、それよりも約20年ほど前の1846年、上海初の西洋ホテル・浦江飯店の開業に幕を開けます。当時の名称は「礼査飯店」。1897年11月5日、西太后60歳の大寿の祝賀会が開かれ、中国史上初のダンスパーティが行われたことでも有名です。また、中国初のスタンドランプ、電話、トーキー映画が登場したホテルでもあります。

その後は、今でも中国屈指の高級ホテルとして営業し続けている、中国初のエレベーター設置の和平飯店南楼(1906年、上海)、北京飯店(1918年、北京)、半島飯店(1928年、香港)、上海国際飯店(1934年、上海)などが登場します。

その後1949年10月1日、中華人民共和国が建国。それを祝う「開国第一宴」が北京飯店で開催されました。中国のホテルは国有化という大きな転換期をむかえたのです。ホテルは宿泊施設としてだけではなく、時々の大きな会議やパーティーなど政治の舞台として使用されました。1978年の改革開放政策時、中国のホテルは137件とわずかなものでした。

1978年の改革開放政策後、中国のホテルは再度、市場経済という大きな変化をむかえることとなりました。1982年、中国初の外資系ホテル・建国飯店(米中合資、北京に現存)オープンのニュースは象徴的なニュースでした。その後、ホテル業界は飛躍的な発展を遂げました。1980年代からは、高いブランド力を有す外資系チェーンホテルが次々と進出したことで、設備、サービス、運営ノウハウなどすべてにおいて“世界レベル”に成長しました。

件数も年々増加、2012年3月発表の『全国五星級飯店名録(全国五つ星級ホテルリスト)』では、中国の五つ星級ホテルの総数は676件。うちわけは、華北地区(北京、天津など)が115件、東北地区(大連、ハルビンなど)が32件、華東地区(上海、杭州など)253件、中南地区(広州、香港など)が182件、西南地区(四川、雲南、桂林など)が63件、西北地区(新疆ウイグル自治区、寧夏など)が31件となっています。更に建設中や建設予定にある五つ星級ホテルが約500件もあり、過去3年のスタークラスホテルの増加率6%に対し、五つ星級ホテルの増加率が15%教という数字をみても、高級ホテルの成増加の勢いが感じられます。

しかし、現実は供給が需要を上回り、2011年1~9月の客室稼働率は60.9%とアジア主要15カ国・地域の中で14位と低迷。高級ホテル進出に見直しを求める声も出てきています。

今後も発展し続ける中国のホテル

北京パークハイアット

高級ホテルが林立する中国都市部(C)PARK HYATT BEIJING

今後は更に、中国におけるホテルの新規開業が北京上海といった大都市が集中する中国沿岸地域から、東北・西南・西北エリアへ規模拡張すると言われています。特に、前ページで紹介したエコノミーホテルの増加は活発で、今後は外資系ホテルチェーングループもエコノミーホテル市場へ参入するプランを立てるなど、宿泊特化型のリーズナブルなホテルは更に数を伸ばしていくと予想されます。

中国各都市のおすすめホテルは、下記の各記事に詳しく紹介されていますので、ぜひチェックしてみてください!
北京のホテル」、「上海のホテル」、「香港のホテル」、「マカオのホテル

また、海外のホテルの基本的な利用方法については「海外ホテルの基礎知識」をどうぞ。お役立ち情報満載です。
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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