「引き寄せの法則」で引き寄せられない人はどうすればいいのか
恋愛では「引き寄せの法則」というものがよく語られます。様々な解釈がありますが、簡単に言えば、「自分と同質の人間が引き寄せられて縁がつながる」という前提から、「あなたが素敵になれば自然と同じような素敵な人に出会える」という考え方がひとつです。他にも、人だけでなく「願いが叶った状態を想像して行動すると、実際に成功が引き寄せられる」というような考え方もあります。
確かに、うまくいった人の例をいくつか見つけることはできます。ですから、この考え方を持つことによって、結果が出ること自体はある意味で本当かもしれません。成功した要因を何に見出すかは難しいですが、少なくとも引き寄せの法則を意識することが、成功した人たちの共通点と考えられることもできます。
では、今度はあなた自身について考えてみましょう。成功した人たちと同じように引き寄せの法則を実践し、一生懸命に行動したと思います。それで、結果はどうでしたか?
まず立ち止まり、「果たして自分は、結果が出ただろうか?」と冷静に考えてみてください。うまくいった人たちと同じように考えて、行動して、それでも結果が出ていないのではないでしょうか?
この問いについて正直に答えることは、ある意味でとても辛いかもしれません。一生懸命取り組んでいた人ほど、それまでの自分を否定することになるからです。
しかし、あなたにとって重要なのは、「引き寄せの法則を成功させること」ではなく、「恋愛で結果を出すこと……つまり、素敵なパートナーと出会う、交際する、結婚する」ということが本来の目的だったはずです。
だとすれば、ひとつの方法に固執することが有効とは限らないはずです。もっと自分に合う方法があれば、それを試してみたほうが効率的です。また、似たようなやり方ばかりを模索するのも考え物です。むしろ、まったく違うやり方を実践したほうが効果的な場合だってあるからです。
「やり方が悪いから結果が出ない」は本当?
そもそも、どんなジャンルにおいても、「必ず結果が出る方法」というのは、この世にありません。恋愛やビジネスにおいては、属人的な部分もあり、同じやり方でも人によって向いているものとそうでないものがあります。
もちろん、人がうまくいった方法を見聞きし、実際にやってみることは素晴らしいことです。でも、もし結果が出ないときに、「やり方は正しいはずだから、結果が出ないのは私のやり方が悪いからだ」と考え、ただひたすらに同じことをやり続けて、堂々巡りに陥っているということはないでしょうか?
マジメで勤勉な方こそ陥りやすいのですが、その方法があなたにとって正しいかどうかよりも、本当に意識するべきは違うことかもしれません。
まずは一度立ち止まり、違う視点で考えてみましょう。つまり、本当に結果が出るのか、これまでやっていてダメならまったく違う方法を試してはどうか? ということです。
正しいかどうかよりも、使えるかどうか
例えば、引き寄せの法則は、どちらかというと『受け身型』の考え方です。シンプルにいえば、「こう考えれば、自然とうまくいく」というコンセプトです。こういった方法を実践している方は、ほかにも、自分の理想の状態の写真や画像を探してノートやボードなどに貼るビジュアライゼーション。達成したい目標を力強く声に出し、自分の気持ちを鼓舞するインカンテーションなどなど、スピリチュアルや潜在意識に働きかけて願望達成をする方法を試しているかもしれません。
しかし、それがあなたにとってうまく機能しないのであれば、もっと似たような考え方の方法ではなく、まったく違う考え方、つまり、積極的な考え方をインストールする方が得策でしょう。
・目に見えない法則を重視して自然にうまくいくことを願う『受け身型』
・スキルを駆使して、自らで人生を切り開き目標を達成しようとする『能動型』
恋愛や婚活において、成功するための知識や考え方などは大きくこの2つに分けられます。『受け身型』でうまくいかなければ、『能動型』があなたに合っているかもしれません。
私自身、いくつもの方法を試して、捨ててきました。尊敬している先生が推奨している方法だからという理由だけで、自分に合わない方法や考え方をずっと持ち続けていたこともあります。しかし、本当に重要なのは、心の中で「この方法が正しいはずだ!」と証明しようとする気持ちを捨てて、あくまで自分にとって使えるものかどうか、という視点です。
そうした考えを持つようになってから、私はかなりシンプルに物事を考えることができ、自分にとっての恋愛のステージを進めることができるようになりました。それ以来、どんな権威者が推奨するものでも、試してみて結果に繋がるものでなければ、潔く捨てることにしています。
あなたはもう、必要のない考え方や方法、先生に固執することは捨てて、新しい自分に合ったものを探す段階かもしれません。結果につながるものこそが、あなたにとって本当に必要なものなのですから。