先日も「ブランズ ザ・ハウス 一番町」(東急不動産)の竣工内覧会に参加しました。一番町(千代田区)という由緒ある立地にふさわしい2層分の天井高を確保した1階の共用部は、上質感の溢れる唯一無二のつくり。華道、造園、江戸切子の名匠の作品も調和していて、早期完売した実績通りの演出です。分譲開始は、2015年から2016年9月にかけてでしたが、外観・共用部のコンセプトを「VINTAGE」とした本物訴求の建物は、その年だから出会えたマンションです。
価格上昇トレンドが続き、販売ペースも落ち着いた2016年のマンション市場ですが、「プラウド府中ステーションアリーナ」や「グレーシアタワー二俣川」、「Brillia Tower上野池之端」といった希少立地のマンションは、立地を活かしたプランニングもあって好調です。それでは今回は、ガイドが立地で注目する2017年分譲の再開発タワーマンションを紹介します。
浜離宮を見晴らす地上37階建て「パークコート浜離宮ザ タワー」
一つ目に紹介したいのが、港区浜松町一丁目に誕生する地上37階建ての免震タワーレジデンス「パークコート浜離宮ザ タワー」(三井不動産レジデンシャル)。25万平米超の開園面積を持つかつての皇室の離宮で、現在は国の特別名勝及び特別史跡に指定されている「浜離宮」を見晴らすロケーションです。
汐留や銀座といったビジネス・商業ゾーンにも近く、また徒歩5分の「浜松町」駅周辺では、再開発計画が複数進行中で、街の魅力も高まりそう。東京モノレールの始発駅で、羽田空港へのアクセスが良いのも魅力です。プランニングは、広々とした1階のグランドラウンジや浜離宮を眺める14階の浜離宮ラウンジなど共用部も充実。好調な売れ行きを示しているのも立地にふさわしい商品性への期待からでしょう。
大井町のランドマークとなる29階建て「(仮称)大井町大規模再開発タワープロジェクト」
次に注目したいのが、京浜東北線「大井町」駅徒歩4分の地の29階建て免震タワーレジデンス「(仮称)大井町大規模再開発タワープロジェクト」(住友不動産)です。「大井町」は、りんかい線や東急大井町線も利用できる交通の要衝です。
駅前にアトレ大井町や阪急大井町ガーデンといった商業施設も整っているのも魅力です。新しさだけではなく、歴史ある商店街など新旧のバランスが取れているのも「大井町」の魅力で、過去最高層で最大級のプロジェクトということもあり注目を集めています。
横浜市最高層となる地上58階建て「(仮称)馬車道駅直結 横浜北仲タワープロジェクト」
2017年最も注目を集めそうなプロジェクトが、「(仮称)馬車道駅直結 横浜北仲タワープロジェクト」(三井不動産レジデンシャル 丸紅)です。横浜市最高層となる地上58階建ての超高層タワー。ランドマークタワーが現地から見えるように、「みなとみらい21地区」と「山下・関内地区」との間に位置し、新しさと古き良さを同時に感じるロケーション。海辺にも近く歴史的な建造物も周囲に多く横浜らしさを感じる場所でもあります。
スタートするのは、商業施設、文化施設、宿泊施設、分譲住宅などが一体となった街づくり。スーパーマーケットやカフェやレストランも併設され多彩なライフスタイルの実現のサポートが期待できます。みなとみらい地区の分譲マンションが人気だったように、横浜のベイエリアのマンションは、供給余地が少なく希少性が高い。ましてや、みなとみらい線「馬車道」駅1分のロケーションですから注目度は高いでしょう。販売はまだ先のようですが、注目したいプロジェクトです。
毎年、マンション供給のラインナップは変化し、住まいを探す家族との出会いをもたらします。そこで過ごす時間が人生だとすれば、住まいは家族にとってとても重要です。今年だからこその良い出会いをぜひ見つけて下さい。
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