筋肉だけでなく脳と心もリフレッシュするストレッチ
ストレッチは主に筋肉を伸ばすことで体の柔軟性を高め、血行を良くすることが知られています。特別に何かを準備する必要もなく、思い立ったときに簡単に取り組むことが出来るので、年齢性別を問わず多くの人が取り組みやすい運動の一つといえるでしょう。運動不足を自認する人にとっても手軽にできるストレッチは、短時間で気分転換を図ることが出来るという点でもオススメです。時間帯はいつでも構いませんが、特に朝のストレッチは寝ている間にかたくなった筋肉をほぐし、全身の血行をよくすることで脳への血流が促進され、酸素やエネルギーが供給されることによって、脳は活発に活動するようになります。午前中から仕事や勉強を始める場合、朝から頭が冴え渡っているほうが効率もあがり、さらには判断力や集中力などもあがることが期待できます。また悩みごとやストレスなどを抱えているときにも、運動によって気分転換がはかれるので、物事を前向きにとらえやすくなるという報告もあります。朝のストレッチは筋肉だけではなく、脳や心にとってもよい刺激をもたらすと言えるでしょう。
ストレッチを短時間で!5分でできるストレッチとは
朝の時間帯に簡単にできるストレッチをご紹介します。■その場で大きく伸びる
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朝の寝起きに体を大きく伸ばすようにする。つま先まで伸ばそう
■寝転がったまま膝抱え
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片膝を抱えて胸に近づけるようにする。お尻周辺部が伸びているのを確認しよう
■膝倒し
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仰向けで膝を曲げた状態から左右に倒すようにする
■スフィンクスのポーズ
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腰が痛くない程度に上体を反らせてお腹の筋肉を伸ばす
■体幹ツイスト
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体を起こした状態で左右にひねってストレッチをする。坐った状態でもOK
朝のストレッチは交感神経を刺激する
汗をかくほどの激しい運動を行わなくても、朝の時間帯にストレッチを行うことで交感神経を刺激し、日中の活動に向けた体の準備が整います。このほかにも朝、コップ一杯の水を飲む、カーテンをあけて日光を浴びる、大きく深呼吸するといった行動は交感神経を刺激すると言われており、交感神経が優位に働いた状態で一日を過ごすと、血流が促進されて体の中からもエネルギーを消費しようと基礎代謝量が上がる傾向にあります。他の時間帯と比較して基礎代謝が10%程度上がるという指摘もあり、カロリー消費量を増やして体重をコントロールするためには見逃せないメリットの一つといえるでしょう。朝のストレッチ習慣は短時間ですぐに取り組むことができます。眠い朝は布団の上でストレッチをしたり、シャキッと目覚めてカーテンを開け、日光を浴びて背伸びしたりと取り組み方は人それぞれ。その日の調子にあわせてまずは5分間のストレッチを続けてみましょう。
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