MAZDA(マツダ)/アクセラ

アクセラ1500ccディーゼルは燃費でプリウスに勝てる?

先日、「マツダ アクセラ」に1500ccのクリーンディーゼル車が新たに追加された。今や売れ行きトップのプリウスの人気は、言うまでもなく燃費の良さが理由だが、今回の新しいアクセラはそれに対抗できる唯一のクルマだ。実際に試乗して感じた燃費の良さや成功性能、乗り味の魅力を解説しよう。

国沢 光宏

執筆者:国沢 光宏

車ガイド

アクセラの1500ccディーゼルは、燃費でプリウスに対抗できる唯一のクルマ!

マツダアクセラ15XD

燃費において、プリウスの唯一の対抗馬になりそうなのが、先日追加されたマツダ・アクセラの1500ccディーゼル車だ


今や売れ行きNo.1になっているプリウスながら、人気の理由は言うまでもなく燃費の良さである。初めてプリウスに乗った人なら、燃料の減りの遅さに驚き、ガソリン入れた量の少なさにタマげると思う。なにしろ満タンにすると400km走って半分くらい。800km走って満タンにしても30L程度しか入らないのだ。

そんなプリウスの唯一の対抗馬になりそうなのが、先日追加されたマツダ・アクセラの1500ccディーゼル車である。とにかく素晴らしく燃費が良い! 高速道路を100km/L巡航するとプリウスは26km/Lくらい走ってしまう。アクセラやいかに? 何と22km/Lといったイメージ。こう書くと「プリウスの方がずっと良い」と思うかもしれない。

アクセラはディーゼルエンジンなので燃料に軽油を使う。現在、ガソリンが115円なら軽油95円といった感じ。1000km走った時の燃料コストはプリウス4423円のアクセラ4318円で逆転するのだった。主に高速道路や流れの良い一般道を走るような使い方であれば、プリウスと同等か、それ以下の燃料コストで済む。

渋滞する都市部の道はハイブリッドが一番得意とする道路状況。平均速度20km/Lという東京の平均的な渋滞路を、プリウスなら27km/Lくらい走ってくれる。アクセラのディーゼルで同じような走り方をすれば16km/L前後。同じく1000km走行時の燃費は4260円vs5937円でプリウスの勝ち。渋滞路主体だったらプリウス有利です。

クルマ好きなら燃費と同じくらい重要な、走行性能&魅力度やいかに?

走行性能だけれど、絶対的な動力性能は「良い勝負」だと思う。どちらも低い回転域から太いトルク感があり、普通のガソリンエンジン車の2000ccに相当する力強さを持つ。ディーゼルと聞けば騒音をイメージするかもしれないが、マツダのエンジンは超スムースかつ静か。

足回りもプリウスとキャラクターが違い好ましい。プリウスの場合、ユックリ走っているときの乗り心地は良好。けれど少し頑張ると柔らか過ぎてしまう。反対なのがアクセラで、多少のゴツゴツ感を感じる反面、シャッキリして乗り味を持つ。個人的にプリウスの乗り心地の良さと、アクセラのシャッキリ感の良いところだけ欲しいです。

マツダアクセラ15XD

アクセラのリアシートは開放的で好ましい


大きく異なるのがデザイン。何度見ても違和感のある顔つきのプリウスに対し、アクセラのデザインは正統派である。マツダ車は全て似ているので「飽きた」という声を聞くものの、やはりカッコ良いと思う。リアシートの居住性などもアクセラの方が開放的で好ましい。走りの味わいと同じく両車全く違うため、これまた実車を確認して欲しい。

ディーゼルエンジンを搭載するクルマの注意点は「チョイ乗りばかりする人には向かない」というもの。ディーゼルの場合、走行150~300km毎に溜まったススを燃焼させるため(排気ガスは常時クリーンです)暖まった状態で10分程度走らないとならない。10分以内の短い移動を繰り返すとススが溜まってしまう。

そういった使い方をするなら、アクセラでもガソリンエンジンをすすめておく。価格は自動ブレーキからLEDヘッドライトなどフル装備の1500XD Lパッケージで268万9200円。マツダの場合、4万8600円のSDカード買うだけでナビが付くため、支払総額を比べれば案外リーズナブルだったりする。プリウスを買うならぜひ比べて欲しい。

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