ドラポジが取りやすい

走り
20CS、20S、23Sの3グレード構成のビアンテ。23SがFFのみの設定で、あとは4WDも用意する。5ナンバーを超えるワイドボディが特徴。全長4715×全幅1770×全高1835mm。価格は219万9000円~268万9000円
今回はビアンテの乗り味についてご報告しよう。最初にハンドルを握ったのは、一番高い23S。5速ATとの組み合わせで、ステアリングシフトスイッチを駆使すればマニュアル感覚のシフト操作が可能だ。だだし、マニュアル専用のシフトゲートをもたず、シフトレバーにあるオーバードライブのスイッチを押すことで、初めてマニュアルモードになる。分かりやすい操作性とはいえないのが残念だ。いい点は、チルトだけでなくテレスコもするステアリング。大きなミニバンだからこそ、正しい乗車姿勢が取り回しを左右しかねないだけに、まずは納得。当たり前の機能だが、日本車には依然チルトだけというクルマが少なくない。

少ない腰高感

リヤビュー
SUVのCX-7も手がけた小泉 巌氏によるデザインは、力強さと流麗さを両立できる点が特徴だと思うが、ビアンテもその例に漏れない。ただし、オーソドックスで無難なセレナと比べると、好き嫌いの好みが強く出そうだ
運転席に乗り込むと、フロアの低さを感じさせ、身体を横滑りさせる感覚で乗り降りできる。ステップワゴンではないが、低床化の恩恵は2-3列目に乗降する子どもやお年寄りなど、誰もが享受できるところ。逆に高いアイポイントから見下ろして運転したい向きには不満かもしれないが、小柄な女性でも数台先まで見渡せる視界は確保しているはずだ。ウインドウの下端はセレナほど低くは感じられないが、前後・左右とも良好といえる。気になるのが、太めのAピラーで、右左折時には視界に大きな柱が死角となって立ちはだかる気がする。三角窓も実用にはなるが……。

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