貴重なディーゼル車が100万円台から狙える
気づけばこんなに値落ちしていて「おいしい!」という中古車をご紹介しているこの企画。今回は現行型のBMW3シリーズをご紹介したいと思います。320dのデビューは2012年8月。2Lの直4ディーゼルエンジン+ツインパワーターボの最高出力は135kW、最大トルクは6気筒ガソリンエンジン並みの380Nm。一方でJC08モード燃費19.4km/Lは328の15.2km/Lや320の16.6km/Lを上回る燃費の良さです
現行型の3シリーズが新車時の半額以下で狙えるようになってきたこともさることながら、今だからこそご紹介したい理由は、貴重な輸入車のクリーンディーゼル車がお手頃な価格で狙えるようになったからです。
現行型3シリーズのディーゼル車、320dがいよいよ100万円台から見つかるようになりました。輸入車のディーゼル車で100万円台となると、他には先々代と先代のメルセデス・ベンツEクラスくらい。
それらと比べたら320dは高年式ですからそれだけ装備は最新のものが備わりますし、そもそも現役ですから今買っても「中古車を買ったのね」とは思われにくいのもうれしいところ。
ATは8速。リヤ・ビューカメラや前席電動シート、8.8インチディスプレイ、HDDナビゲーション、USBオーディオインターフェイス、ETCなどが標準装備されています。さらにそのほかの装備の違いでスポーツ/モダン/ラグジュアリー/Mスポーツとグレードが細分化されています
日本ではマツダがディーゼルの再評価に先鞭をつけたわけですが、欧州ではそれ以前からディーゼルが人気。3シリーズも日本がバブルで浮かれていた時代から採用されており、むしろ日本への導入が遅れていたほどです。
30年も前から作っていたのですから当然技術の積み重ねにより、ディーゼル車にも駆け抜ける歓びが宿り、乗ればさすがはBMWと唸りたくなる仕上がりです。
街中での発進時や低速域はもちろん、高速道路でもアクセルをあまり踏まずとも、滑るように気持ちよく走れます。また、ひとたびムチを入れれば背中が押されるような力強さで、あっという間に制限速度へと連れていってくれます。
意のままにクルマを操れるBMWらしいハンドリングの良さもあり、特に低回転域での力強さを感じられる峠の登り道がまあ楽しいこと。
そんな320dの中古車を探してみると、原稿執筆時点で現行型3シリーズの半数近くにあたる445台も見つかりました。修復歴なしでの最安値は189.9万円。2013年式/9.5万kmです。
5万km未満で探しても430台あり、その中の最安値は209.8万円。2013年式/4.7万kmです。新車時価格が447万6190円ですから十分新車時の半額以下です。
…と、これだけで十分おいしいお話なのですが、現行3シリーズの中古車にはもう一粒、美味しい果実があるのです。次ページで見ていきましょう。