今回はこんな質問が届きました
「ベリー色の赤リップが、まったく似合いません」
Q.流行りのベリー色っぽい赤リップが欲しくて試したら、一気に老け顔になってしまいました。選び方やつけ方があれば教えて欲しいです(30代・会社員)
A.ベリー色は実は日本人に似合う色。使いこなしのポイントは色味の濃度です!
そうなの。おっしゃる通り、口紅ってメイクアイテムの中でも、顔を老けて見せるNo.1アイテムなんです。口紅をつけるだけで、ちょっと落ち着いて、年をとって見えちゃう。それも、色のハッキリした赤いのをつけることで、一段と老け顔になってしまうわけです。でもね、その反面、グロスには出せない“きちんと感”が出せるアイテムでもあるから、優雅で上品な大人の色香も演出できちゃう。口紅は、色の持つ効果がダイレクトに出るから、塗り方やなじませ方次第で、女性らしさ、華やかさ、カジュアルさ、かわいらしさや今どき感が出せるんですよ。上手に使えば、間違いなく美人になれる!だから、ただつければいいってわけではありません。
口紅を上手につけるコツは、“つけっぱなしにしない”こと。よく「私に似合う口紅の色はどんな色ですか?」ってご質問を受けるのですが、基本的に似合わない色はないと私は思っています。要は、色の濃度やその度合い、つまり「色の強弱」をつけて、自分に似合うちょうどいい色合いにしてあげればいいの。そうすればどんな色でも大丈夫、似合います。で、色の強弱のつけ方というのは、塗ったらティッシュオフしてなじませるとか、塗る量や、塗って伸ばすタッチの力加減、直づけ、紅筆使い、指でなじませるなど、つけ具合を工夫するってことなんです。
おそらく、濃い色の口紅が似合わないって方は、つけっぱなしではないかな? だけど、それじゃダメなの。まずは、口紅をつけます。うーん……と思ったら、テッシュで軽く押さえてまずなじませます。そして、もう1回ちょっと重ねて塗るの。上から足すわけだから、量は加減を見ながらね。お顔がリップの色としっくりくるまで、つけては取り、つけては取り……。繰り返すと、あるときこれなら悪くないかもって思える色合いになるはずです。そこでフィニッシュ!
また、赤い色はカタチが目立つので、唇の輪郭が整ってないと映えません。つけた後にリップライナーや紅筆で輪郭を少し整えましょう。メイクの本を見ると大抵は、「口紅をつける前に輪郭を描いてから口紅を塗る」だけれど、やっぱり難しいんです。だから、塗ったあとの方が簡単ですよ。リップライナーは、口紅の色ではなく、自分の唇になじむ、ベージュ系がいいですね。1本持っていると赤口紅に限らず、どんな口紅にも使えて便利です! さらにもうひとつ、縦ジワに赤い色が入ってにじむと下品になっちゃうから、リップベースで縦ジワを整えておくといいですよ。唇よりもやや大きめに塗ってからリップメイクすると、仕上がりが格段にきれいです。
そして、問題の流行のベリー色。くっきりと濃い色ですが、実は、黄味がかった日本人の肌に似合う色なんですよ。今人気のセミマットの質感なら、直に塗らず、指にとってポンポンと“染めつけるように”すると、青味の赤が血色っぽくなじんで、カジュアルで生っぽい唇になります。ちなみに、指ではなくアイシャドウのチップを使うと、いい感じのなじみ方になりますよ。他にも、グロスを重ねたり、別の色のリップの上に少し重ねたりしてもステキ。ベリー色の口紅、実はいろいろ楽しめます。自分に似合う濃度で、ぜひ楽しんで下さいね!
山本さんのおすすめアイテム
先に口紅を塗った後に補正するのにピッタリの柔らかで滑らかな描き心地まるでスケッチするように、カジュアルにリップライナーを取り入れて欲しいというコンセプトで作られたリップライナー。唇本来のカタチをスルスルと滑らかに描くことができます。02は唇の色に近いピンクモーヴ。 RMK イレジスティブル スケッチリップライナー 02/2200円(税抜)/RMK Division
山本浩未さん プロフィール
さまざまなメディアで大人気のヘア&メイクアップアーティスト。取り入れやすいメイクテクが、幅広い年代の女性に支持される秘密。
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