時短生活/時短家事のポイント

やればやるほどラクチン&節約、夏の「節水ラク家事」

夏になると毎年浮上してくる「水不足」。河川やダムでの渇水が原因ですが、気温が1℃上昇すると、一日で2~2.5 万トンの使用量が増えるという調査もあり、水の使い過ぎも原因のひとつとなっています。飲み水や手洗いなどに使われる水のほか、家事でも水は多く使われています。やればやるほどラクになって節約にもなる、夏の「節水ラク家事」について考えてみましょう。

ももせ いづみ

執筆者:ももせ いづみ

時短生活ガイド

節水・節約ができて、さらに家事がラクになる!

夏になると毎年浮上してくる「水不足」。河川やダムでの渇水が原因ですが、気温が1℃上昇すると、一日で2~2.5万トン使用量が増えるという調査もあり、水の使い過ぎも原因のひとつとなっています。

そこで今回は節水効果だけじゃない、やればやるほど家事がラクになる、夏の「節水ラク家事」についてご紹介しましょう。


夏はタオルもダイエットで、サイズダウン

タオルのダイエット

バスタオルをサイズダウンするだけで簡単にお洗濯の頻度が減ります。左がバスタオル、右がスポーツタオルに変えた時。

おうちで使っているバスタオルとフェイスタオルの重さを量り、一日の使用枚数をかけてみましょう。1枚300gのバスタオルと100gのフェイスタオルを4人家族でそれぞれ使えば、それだけで1,6kgになります。かなりの量です。

タオルは薄手のものにするか、スポーツタオルなどにサイズダウン、フェイスタオルもガーゼタイプやてぬぐいに変えてみると、洗濯物が一気に減って、しかも乾きやすくて一石二鳥。洗濯の容量が減れば、頻度も減ります。つまり、家事が減る! ということ。

水着に合わせてダイエットするように、夏はタオルもダイエットして小さく薄手を心がけて。

【関連記事】究極のエコは「家事を減らすこと」!


夏の風呂水洗濯は夜のうちに家族みんなで

部屋干し

雨予報がなければ、夜にベランダに干してしまってもオッケー。室内の場合は洗面所などにまとめて換気扇か除湿器を回すとよい。

オフィスの冷房で意外とからだが冷えている夏。たまには湯船にお湯をはり、ゆっくりとからだをあたためることも必要です。

ここでお風呂の残り湯を洗濯に活用して節水、と考えるところですが、気温の高い夏は雑菌の繁殖速度も早い! 衛生微生物研究センターの調査によると、一晩放置してしまうと驚愕の数値が。

■残り湯の雑菌・繁殖速度(3人家族の場合)
  • 入浴前40
  • 入浴直後360
  • 一晩放置後 290,000

    ※細菌数:1mL当たりの細菌の個数。培養検査によって算出。

フィルターつきのポンプで残り湯を活用するのはぜひやってほしい節水家事。ただし、洗濯は入浴直後がお約束です。

皮脂汚れが一番よく落ち、洗剤の酵素が一番よく働くのが37度前後。すすぎを水道水で行えば、入浴直後であればなんの問題もなく、逆に洗濯の効率を上げる結果となります。

そして一番のポイントは、入浴直後であれば家族みんなで洗濯に参加できること! スイッチを入れるのは子ども、干すのはパパとみんなで。家族を巻き込んでいけば、家事の負担も減りますね。夜洗濯の干し方のコツは、以下の記事をご覧ください。

【関連記事】洗濯は夜する方が断然効率がよいってホント?


ながらそうじで流す水はいつもと同じ

ながら掃除道具

洗剤が入って片手で使えるブラシがすぐ手に取れれば、ながら掃除に家族も参加してくれるようになります。

ガイドが常々推奨している「汚れる場所にはすぐ使える掃除道具を常備」。洗面所なら、歯を磨いている間に気になる汚れは片手でサッ。お風呂に入りながら、みつけた汚れはその場でサッ。

専用の洗剤がなくても、ハンドソープやボディソープを少しかけてこすれば、たいていの汚れは落ちます。最後に、顔を洗う水や、からだを流すお湯で汚れも一緒に流して終わり

個別にそうじの時間をかけるより、手間も資源も減るながらそうじは、素敵な道具がそこにあれば、家族も真似するようになりますよ。

【関連記事】
1分で洗面所がピッカピカ!


ミニセルロースとミニカップで拭き掃除

セルロースクロス

話題のセルロースクロスは、半分や1/4に切って使うと、サッシの溝などのお掃除に最適です。ふだんの拭き掃除も片手で絞れるので少量の水でオッケー。

窓を開けることの多い夏は、サッシの溝の汚れや、窓枠の汚れも気になるところ。水で洗い流せば一番気持ちがいいのですが、手間も時間もかかります。

プチトマトや、コンビニの氷の空きカップに水を入れ、手のひらサイズに切ったセルロースクロス、もしくはセルローススポンジで拭き掃除をしてみましょう。セルロースのよいところは、布と違って片手で簡単に絞れるところ。

絞ったセルロースで汚れを拭き取り、カップに入れて数度片手で揉むと汚れが落ちます。再度絞って汚れを拭く、を繰り返すことでたいていの汚れはきれいに。

セルロースは布より吸水率がよいので、水で流した場所を拭き取るのにも最適です。カップの水が汚れたら、変えながら数回。バケツの水や流水ですすぐより、格段に水が節約できる上、簡単です。

【関連記事】臭わない!大注目のセルロースクロスはこうして使う


夏の家事は体力も使うので、なるべくカンタンに済ませたいもの。一手間かけて節水にはげむのではなく、手間を減らして節水ができるラク家事節水術。ぜひ試してみてくださいね。
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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