節水・節約ができて、さらに家事がラクになる!
夏になると毎年浮上してくる「水不足」。河川やダムでの渇水が原因ですが、気温が1℃上昇すると、一日で2~2.5万トン使用量が増えるという調査もあり、水の使い過ぎも原因のひとつとなっています。そこで今回は節水効果だけじゃない、やればやるほど家事がラクになる、夏の「節水ラク家事」についてご紹介しましょう。
夏はタオルもダイエットで、サイズダウン
バスタオルをサイズダウンするだけで簡単にお洗濯の頻度が減ります。左がバスタオル、右がスポーツタオルに変えた時。
タオルは薄手のものにするか、スポーツタオルなどにサイズダウン、フェイスタオルもガーゼタイプやてぬぐいに変えてみると、洗濯物が一気に減って、しかも乾きやすくて一石二鳥。洗濯の容量が減れば、頻度も減ります。つまり、家事が減る! ということ。
水着に合わせてダイエットするように、夏はタオルもダイエットして小さく薄手を心がけて。
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夏の風呂水洗濯は夜のうちに家族みんなで
雨予報がなければ、夜にベランダに干してしまってもオッケー。室内の場合は洗面所などにまとめて換気扇か除湿器を回すとよい。
ここでお風呂の残り湯を洗濯に活用して節水、と考えるところですが、気温の高い夏は雑菌の繁殖速度も早い! 衛生微生物研究センターの調査によると、一晩放置してしまうと驚愕の数値が。
■残り湯の雑菌・繁殖速度(3人家族の場合)
- 入浴前40
- 入浴直後360
- 一晩放置後 290,000
※細菌数:1mL当たりの細菌の個数。培養検査によって算出。
フィルターつきのポンプで残り湯を活用するのはぜひやってほしい節水家事。ただし、洗濯は入浴直後がお約束です。
皮脂汚れが一番よく落ち、洗剤の酵素が一番よく働くのが37度前後。すすぎを水道水で行えば、入浴直後であればなんの問題もなく、逆に洗濯の効率を上げる結果となります。
そして一番のポイントは、入浴直後であれば家族みんなで洗濯に参加できること! スイッチを入れるのは子ども、干すのはパパとみんなで。家族を巻き込んでいけば、家事の負担も減りますね。夜洗濯の干し方のコツは、以下の記事をご覧ください。
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ながらそうじで流す水はいつもと同じ
洗剤が入って片手で使えるブラシがすぐ手に取れれば、ながら掃除に家族も参加してくれるようになります。
専用の洗剤がなくても、ハンドソープやボディソープを少しかけてこすれば、たいていの汚れは落ちます。最後に、顔を洗う水や、からだを流すお湯で汚れも一緒に流して終わり。
個別にそうじの時間をかけるより、手間も資源も減るながらそうじは、素敵な道具がそこにあれば、家族も真似するようになりますよ。
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ミニセルロースとミニカップで拭き掃除
話題のセルロースクロスは、半分や1/4に切って使うと、サッシの溝などのお掃除に最適です。ふだんの拭き掃除も片手で絞れるので少量の水でオッケー。
プチトマトや、コンビニの氷の空きカップに水を入れ、手のひらサイズに切ったセルロースクロス、もしくはセルローススポンジで拭き掃除をしてみましょう。セルロースのよいところは、布と違って片手で簡単に絞れるところ。
絞ったセルロースで汚れを拭き取り、カップに入れて数度片手で揉むと汚れが落ちます。再度絞って汚れを拭く、を繰り返すことでたいていの汚れはきれいに。
セルロースは布より吸水率がよいので、水で流した場所を拭き取るのにも最適です。カップの水が汚れたら、変えながら数回。バケツの水や流水ですすぐより、格段に水が節約できる上、簡単です。
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夏の家事は体力も使うので、なるべくカンタンに済ませたいもの。一手間かけて節水にはげむのではなく、手間を減らして節水ができるラク家事節水術。ぜひ試してみてくださいね。