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獅子座が見られる季節は?誕生日星座の観察情報

誕生日の夜、空を見上げても自分の星座は見られません。では見られる季節はいつなのでしょうか。実は見頃を迎えるのは、誕生日から3~4ヵ月ほど前になります。この記事では12星座の5番目にあたる「獅子座」をご案内しましょう。

執筆者:景山 えりか

獅子座が見られる季節は?誕生日星座の観察情報

獅子座が見られる季節はいつ?

星座に詳しくなくても、誕生日の星座(以下、誕生星座)に親しみを感じている人は多いと思います。ですが、誕生日の夜に空を見上げても、自分の星座は見られません。その理由は、12星座と太陽の関係にあります。今回は「しし座」を取り上げてみましょう。
 
<目次>
 

獅子座が見られる季節は「春」

地球から見ると、太陽は1年かけて空の中を動いているように見えます。地球から見た太陽の通り道(黄道)に位置しているのが、星占いで使われている12星座です。太陽は、およそ1ヵ月をかけて、ひとつの星座の中を移動し、1年で12の星座を巡ります。

星占いで「私はしし座生まれです」というとき、それは「生まれた日に、しし座のあたりに太陽がいた」ということを意味しています。おとめ座生まれでも、さそり座生まれでも、どの星座生まれでも同じです。

つまり、誕生日の頃、自分の誕生星座は昼の空の中を太陽と一緒に移動しているので、夜には太陽とともに地平線の下へ沈んでいるということ。だから誕生日の夜に空を見上げても、自分の星座は見られないわけです。

それでは誕生星座が見頃を迎えるのはいつかというと、誕生日から3~4ヵ月ほど前になります。ここでいう「見頃」とは、星が見やすい時刻(20時頃~0時頃)に、南の空に星座が位置しているということです。

しし座生まれの人の誕生日は、7月23日頃から8月22日頃。なので、夜空にしし座を探すベストシーズンは、春先から初夏にかけて。星座のガイドブックなどでは、しし座は春の星座に分類されています。
 

「逆?マーク」の星の並びが特徴

しし座は、とてもわかりやすい星の並びをしていて、春の夜空で目立つ存在です。誰でも知っている北斗七星をガイド役に、まずはしし座の1等星「レグルス」を探してみましょう。

柄杓の形をしている北斗七星の、水を汲むところの端にある2つの星を線で結び、北極星とは反対方向に伸ばしていくと、明るい星につきあたります。それがレグルスです。星座絵を重ねてみると、ライオンの胸のあたりで輝いています。

レグルスとは「小さな王」という意味で、古代バビロニアでは王様の運命を占う4つの星「ロイヤルスター(王家の星)」のひとつとして、重要視されていました(ロイヤルスターの残り3つは、さそり座のアンタレス、おうし座のアルデバラン、みなみのうお座のフォーマルハウトです)。
春の大三角

北斗七星をガイド役にすると、しし座をはじめとする春の星座が順序よくたどれます


レグルスの上には「?マーク」を左右反転させたような形に星が並んでいます。これが、しし座の頭部。草刈りの鎌に形が似ていることから「ししの大鎌」と呼ばれています。そこから左方向(東方向)に向かって台形をした星の並びが胴体です。しっぽの先に輝く明るい星は、しし座の2等星「デネボラ」。全体を見渡せば、天空を駆けるライオンの姿が夜空に浮かびあがってくるでしょう。

春の星座を楽しもう!特徴と見つけ方」でご紹介した、うしかい座のアルクトゥールスとおとめ座のスピカをつないで底辺とし、右(西)のほうへ正三角形を描いたとき、その頂点にあたるのがデネボラになります。夜空に描いた、この大きな三角形を「春の大三角」といい、春の夜空で星座を探す目印となっています。
 

勇者の象徴となった「人食いライオン」

百獣の王として知られるライオンですが、星座神話では人食いライオンとして登場します。

ある日、勇者ヘラクレスが実子を殺めるという大罪を犯してしまい、その罪を償うために12の難業を成し遂げなければならなくなりました。

第1番目の仕事は、ネメアの森に棲む人食いライオンを倒すこと。そのライオンは巨体なうえに、剣でも弓矢でも貫くことができない鋼の皮膚を持つ怪物でした。

ヘラクレスは三日三晩、素手でライオンの首を絞め上げ続け、ついに退治することに成功しました。

その後、ヘラクレスはライオンの鋼の皮を鎧に、頭をかぶととして身につけ、残りの11の難業を達成しました。

ちなみに、第2番目の仕事は、「かに座の探し方!誕生星座はいつ見られるの?」でご紹介した、9つの頭を持つ巨大蛇ヒドラの退治です。12星座でお隣同士のしし座とかに座は、星座神話でもつながりがあったわけですね。
 
しし座とかに座

ヘラクレスによって倒された人食いライオンと化けガニは、しし座とかに座になって夜空で輝いています


人食いライオンはヘラクレスによって倒される運命でしたが、死後はヘラクレスと一体となって、ともに難業を乗り越えていきます。こうして人食いライオンは、勇者の象徴となったわけです。まさにロイヤルスターにふさわしい、王者としての誇りや揺るがない風格。そんな輝かしい力強さを、しし座のストーリーから感じずにはいられません。

さあ、しし座生まれのみなさん、夜空を見上げて誕生星座を探してみませんか。はじめて自分の星座を見つけたときの喜びは、忘れられない感動体験となるでしょう。星と自分のつながりが感じられ、星の世界がぐっと身近になるはずです。

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