夜空にかに座が輝く季節は?

星占いでかに座生まれの人の誕生日は、6月22日頃から7月22日頃。ちょうど梅雨のシーズンと重なります。長雨のせいで星空の見えない日々が続く時期ですが、もし夜空が晴れたとしても、かに座を見ることはできません。そう、お天気のせいではなくて、そもそもこの時期の夜空にかに座はいないのです。

なぜかというと、星占いで「私はかに座生まれです」というとき、それは「生まれた日に、かに座のあたりに太陽がいた」ということを意味しているから。つまり、かに座は昼の空の中を太陽と一緒に移動しているので、夜には太陽とともに地平線の下へ沈んでいるというわけです。

かに座に限らず、毎年誕生日がめぐってくる頃になると、誕生星座は太陽の近くにいますから、その星座を夜空に探すことはできません。

それでは、誕生星座が見頃を迎えるのはいつかというと、誕生日から3~4ヵ月ほど前になります。かに座の場合は、春の夜空がベストです。

かに座の目印は「カニみそ」

かに座は、どの星も暗くて、夜空の中でかなり控えめ。それに比べて、両隣の「ふたご座」と「しし座」は明るい星が多くて目立つ星座です。これらの星座を見つけることができれば、その間にかに座が位置しているのが想像できるでしょう。

ふたご座は「誕生星座はいつ見られるの?【ふたご座】」で、しし座は「旬の星座を楽しむ【春の星座】」で星座の見つけ方を解説していますので、参考にしてください。

ふたご座、かに座、しし座

ふたご座としし座は明るい星が多くて夜空に見つけやすい星座です。この2つの星座から、かに座の位置を探ってみましょう


人工の灯りが少ない場所ならば、肉眼でも見えるかに座の目印があります。それは「プレセペ星団」。星団というだけに、星の集まりですが、肉眼では1個1個の星は確認できず、ふわっとした光のかたまりのように見えます。

プレセペ星団は、ちょうどカニの甲羅に位置しているので、私が星空ガイドをするときには「カニみそ」や「カニのたまご」などと表現しています。甲羅の内側にぎっしりとつまったカニみそやカニのたまごを食べることがあったら、かに座とプレセペ星団のことを思い出してあげてくださいね。

友だち思いの「化けガニ」

さて、「カニみそ」や「カニのたまご」などと、食用カニをイメージさせてしまいましたが、星座神話によると、かに座は巨大な「化けガニ」です。

勇者ヘラクレスが、9つの頭を持つ巨大蛇ヒドラを退治しようとしたときのこと。ヒドラは彼の両足にからみついて毒ガスをはき、ヘラクレスも負けじと剣やこん棒をふるって攻撃しました。その戦いを見ていたのが、ヒドラの親友である化けガニです。

化けガニは、体が大きいだけで毒や武器は持っていませんでしたが、ヒドラがやられそうになっているところを黙って見てはいられず、加勢しようとヘラクレスの足を巨大なハサミで挟み込みました。

ところが、強靭な肉体のヘラクレスには通用しません。ヘラクレスがこん棒で一撃すると甲羅は砕け、化けガニはあっけなく死んでしまいました。

これを見ていた女神ヘーラは、命をかけた友情に心を打たれ、化けガニを天に上げて星座にしたのだそうです。

ヘラクレスにむかっていった化けガニの無謀ともいえる行動に隠されているのは、ヒドラへの深い情愛。まるで母が子を守るような、強い愛情に似ています。愛に向かって突き進む強さ――そんなテーマが、かに座のストーリーには秘められているのかもしれません。

さあ、かに座生まれのみなさん、夜空を見上げて誕生星座を探してみませんか。はじめて自分の星座を見つけたときの喜びは、忘れられない感動体験となるでしょう。星と自分のつながりが感じられ、星の世界がぐっと身近になるはずです。
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